後日談 学校にて
「おーい、遠藤。
あれ、大丈夫だったか」
今日も遅刻だった遠藤に、昼休み声をかけてみた。
「んー。まあな~。
つか、よく無事だった、とほめられた理由を問いただしたい気分でいっぱいだったぜ……」
ぐったりと頭を机に預けたまま、眠そうな声の呟きに、オレは笑って頭をはたく。
「お前、職業が学業に支障をきたしてるだろ」
「まったくなぁ……」
半分寝ている遠藤の頭をもう一度はたいてから、オレは食堂へ足を向けた。
「榊~? 遠藤と仲良かったのか?」
合流した友人に、肩を竦めることで流す。
「またかよ~」
「最近、お前、そういうの多いよなぁ」
仕方がないさ。
このクラスには、変な奴が多いからな、オレを含めて。
それにオレも。
『ニンゲン』だと、自称したこと、ないしな。
アンティーク喫茶 ~あやかしと異能と非日常な日常~ 砂月 @biblio-khi
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