第3話

 今、僕の手元に津久毛から送られた手紙と綺麗に紙で束ねられた髪が二つ目の前にある。

 僕は既に手紙を読み終えた。

 確かに手紙にあるようにメールでは語るにはどこか不足な部分があり、彼がこの世界に残す言葉としては、やはりこの肉筆がふさわしいと感じないではいられない。


 差し出し先は北海道の中央にあるNというところからだ。

 だが、僕はまだ震えている。

 

 彼の告白が本当なのかどうかということに・・

 だから僕はもう一度読みたい。

 彼、津久毛から送られたこの手紙を・・・

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