epilogue
10……9……8……
7…6…5…
4、
3、
2、
1
《“バグ”の修正およびデータ削除が正常に完了しました。
データ領域の脳波、脳内物質量等に異常はみられません。
正常モードに移行します》
時はNCE.1020年。
度重なる異常気象、産業や戦争による環境汚染、それに伴う生態系の変化によって人類の大部分は地上で暮らしていくことを放棄していた。
Dreaming brain project…略してDBPまたはDBプロジェクトと呼ばれる計画に参加した者達は肉体を放棄し、脳という臓器のみの存在となって地中深くで世代を重ねている。
彼らは専用カプセル内で自らの臓器を生かし、独自開発した疑似生体コードを使用して他者と交流し、労働し、娯楽を楽しんでいる。
脳だけの存在となっても人生の全てがそれで完結し、眠ったまま夢を見ているのと同じ環境が提供されている。
彼らの健康維持、治安維持、果ては膨大なデータ管理や娯楽の提供に至るまで一括で管理しているのがマザーサーバーと呼ばれる機関である。
日々データを書き換えられ再利用されているデータ領域は非情に膨大ではあるが、その実態について知る者はほとんどいない。
これはそんなマザーサーバーの日常業務の一部である。
SSS れんげそう @rengesou6
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