あんた、すごいやん

麻衣が電話でリモート魔術でマスコミを蹴散らしてから1週間、電話からもテレビからも、王女と私は消えた。

「あんた、すごいやん」

「へへへ」

麻衣は嬉しそうに笑った

「これ、大学で単位取るときにも使えるな」

「それだけじゃない、コレが上手く行くなら就職する時に面接でどんなやつでもイチコロや、いや、履歴書に魔法陣描いといたらその時点で採用決定やね」

私達はマジで舞い上がっていた、そしてその影で、とある南アフリカの国を中国が乗っ取って、その国にあった王女が経営する会社の工場が中国軍に占領された事を私達は全然知らなかった。


その2日後、国際ニュースで南アフリカの小国で、中国が出資している件で暴動が発生し、中国軍がその暴動を制圧に動いてるとのニュースがあった。

中国軍は暴動を制圧するのと同時にその中国資本の治安対策との口上でその国の港と、一部の企業、工場に軍隊を送り込んでいた。

何か首筋にチリチリするものを感じた私は、それなのに、その映像に一瞬だけど王女が映ったのを見逃がしていた。

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