家が荒らされました

家に帰ると家の中がめっちゃくちゃになっていました。

「わ?どうしたの?お母さーん」

とすると、母が奥のリビングで倒れていた

頭から血を流して

「わあっ!100番!119番!」

ぴいぽうぽいぽうとサイレンを鳴らして救急車が走る

「え~と、すると、貴方が帰ってきたときは、既に家の中がこんな風になっていたというわけですね」

警察官が冷静に事情を聴く

他の警察官が家の中を歩いて、何か色んなモノにペタペタとシールみたいなのを貼ったりしていた。

「ええ~と、貴方が帰ったきた時刻って、というか、貴方が駅についた時刻ってわかりますか」

そんな中に父が帰ってくる

「え?火事」

「違う、何かわからないけど、こんな風になっててん」

「ガス爆発?」

「いえ、そんな事ではないみたいです、あ、私、警察の者です」

警官が父に挨拶する

「ああ、ところで、ご主人が会社を出られたのは?」

「えっと、夕方時刻ですけど」

「タイムカードとかでわかりますか?」

「ああ、それはもう。で、何か?」

「いえいえ、これはこういう場合に皆さんに聞いてることですので、ああ、これは、たぶん、誰か人が来てした事みたいなんですよ」

警察官の人の説明で、これは、たぶん、誰か人の仕業であると

「ほら、ここに靴のあとがあるでしょう?今、の、お嬢さんの靴とも、ご主人の靴とも、奥さんの足とも、大きさが全然ちがいますね。まあ、畳の上を靴で歩くなんてしないでしょう」

警察官が説明していく

「ええと、調べてみたいとわからないですが、ご主人、あの、失礼ですが、何か知り合いや親せきにトラブルを抱えているとかありませんか?ああ、もちろん、話せないことならいいです」

父も、私も覚えがない

「あ~親戚は他県の田舎なんですが、ここ何年か会ってませんし、法事でも、別に何か困った事とかありませんけど」

「まあ、これはどんな人でも聞くことなんで、気になさらないでください」

「妹は?」

父が聞く

麻衣がいない、出かけているのだろうか?

会社に電話入れてみる

麻衣は今日は早く帰っていた

麻衣の携帯に電話入れてみる

と、麻衣の部屋から電話の音が

どうやら麻衣は一旦帰ってきていたらしい

麻衣の部屋にはスーツ、そしてカバン、そして酷く争った跡があった

「・・・・あ、これは血痕ですね」

警官がカーペットの上のシミを見ていう

それまで少しのんびりしていた警官の口調がいきなり緊張を増してきた

「娘さんが何かトラブルに巻き込まれたみたいですね!とにかく署に戻らないと!あ、ご主人と娘さん、犯人から電話があれば署に連絡ください」

夜中に警察は帰っていった

私の部屋も、妹の部屋も、荒らされて足の踏み場もない

と、私の携帯に電話がかかってきた、知らない番号だ

「平井久美子さんか?」

低い男の声

「誰ですか?」

「倉庫事務所の社長」

「へ?」

「お前がやったんだろ?」

「はあ?人違いでは?」

「ざけんな、これ見て、自分じゃないってんのか」

怒ったような笑い声

と、スマホに動画が送られてきた。

それは、先日、私と王女を誘拐して、連れ込んだ倉庫事務所

私と王女

私が男どもを投げ飛ばすのと、魔力を使って倉庫を爆破したところが映っている

そして、

腕を縛られて壁につるされてる妹、下着姿の妹が映し出された

また電話

「妹を返してほしかったら港の倉庫に来い、も一人の金髪も一緒にな」

電話が切れた

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