返り討ち 2
倉庫の前で車が止まる。倉庫のドアが開いて車が入っていく
「出ろ」
私と王女は車からひきずりだされて男性の前のソファー座らされた
「とある人からアンタを殺せって言わてるんだよ、こっちも仕事なんで、まあ、悪く思わないでくれ」
「その殺せって言ってる人は誰?」
「聞いてどうする」
「これから死ぬってならそれくらいのサービスはしてくれていいでしょ」
「ふっ、まあすぐにココに来るからな」
しばらくして登場した男性は・・・・知らないオッサンだった
「こいつがか、なんか、あっけないな、刑事課はこんな奴にやられたのか」
「お前が知りたがってたのは、この人な、警察長官様だ」
男が顔を歪めて嘲笑う
「まあそっちのお嬢さんも、こいつとお友達になった不幸を天国で嘆くんだな、なかなか美人じゃないか、大人しくしてたら、俺が天国に送ってやるぜ」
男たちが嫌らしい顔で嘲笑う
こいつら、えらそーな事言ってるけど、ロープの縛り方とか素人そのものね、ちょっとやったら抜けるわ。
王女も同じ考えらしい、下を向いて、こっちみて不敵に嘲笑う
「ノーサンキューネ!」
王女はロープから腕をするりと抜くと目の前の男の顔面を鷲掴みにする
「うわっ!こいつ、やめろぉぉぉぉ」
男の頭蓋骨がミキミキと鳴る、ゴキンと、変な音がして男がおとなしくなる
私も腕のロープを解いて目の前の男の足をつかむ
「わあっ!グ!」
両足を掴まれて男は頭を床で打つ、変な音が倉庫内に響く
「なんだぁ!」
私は男を振り回す、周囲の3人が巻き込まれてひっくりかえる
「押さえつけろ!」
男共が飛びかかってくる、足を掴んだ男をブンブン振り回すとそれに弾かれてみんな壁際に飛んでいく。
「わあっ!」
「グへ!」
「ギャン!」
振り回していた男の足をはなすとそのまま窓際の男3人を道連れに窓を突き破って外に出ていった。
「おい!なんだ!押さえつけろ!」
王女が頭を砕いた男を思いっきり投げ飛ばす。
「うりゃぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜逝ったれや〜〜〜〜〜〜〜!」
頭を砕かれた男ミサイルはソファーの後ろに立っていた3人程の男を捲き込んで壁に激突する。内装のベニヤパネルを突き破ってそのままトタン板を突き破って外に出ていく男たち。
組長らしき男と警察の偉い人らしい男はようやく事態を把握したけど、もう逃げられない、ソファーを持ち上げて二人に投げつける、壁とソファーに挟まれて悶絶する二人。
「な、なにもんだ?お前ら!」
ソファーの下からなんとか抜け出した二人が聞く
「教えたろか、まあ、誰も信じないだろうけどな!いでよ!わが剣!わが命!エックスカリバー!」
光が満ち、空中に魔法陣が現れ、その中から炎を纏った黄金の剣が現れる。魔王を倒し7つの世界を制圧した最強の神剣、その剣が我が手の中に収まる。
そして私の体を光が包み聖なる鎧が現れる。
目の前の男達の目はうっそおなにこれという表情と、原始の恐れが宿っていた
「邪悪なる魂よ、滅びよ!」
そして周囲は光に包まれた
数分後
2階建てはあった倉庫の成れの果て、瓦礫の山の前に私達は立っていた
「あ〜すっきりした、久々に」
「久美子、やりすぎー」
「え〜王女だってノリノリだったじゃない!」
倉庫の前に停めてあった車を借りて、そのまま家に帰る、車は駅前に置いといたら、まあ、しばらくしたら警察のレッカーがどっかに持って行くだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます