お前、諸行無常って知ってるか?

「どうでした?」

署に戻ると部下が尋ねてきた

「ふん」

長官はソファーにどっかと座り込み、ジロリと部下を睨む

「お前、諸行無常って知ってるか?」

「はあ」

「東大出ててもぼーっと年取ると中卒レベルに馬鹿になるということだ。今のお前だな」

「はあ」

「まあいい、ぼさっとしてないで早く仕事しろ」

部下を追い出し、長官はひとり考え込む

「魔力も何もないだあ、まあ、あの爺も耄碌したってことか。

魔力とか関係ない、あの女のバックに何かついてるって事だ。


考える事は2つだ

あの女をなんとかして俺のモノにする、それでアイツのバックも戴くと言う事だ。

で、それができないのなら、殺してしまえ、妹、家族、なんとかして消してしまうことだな。 」

長官は電話を取る

「仕事だ」


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