普通の女の子に戻ります!
午前中、会社に連絡して、妹について父親と一緒に警察に行く
警察は今は全壊なので入れなかった。事務を移管してるらしい、隣の署に行くことに。
「ああ〜そうですかぁ、しかたがないですねぇ」
昨日の一件が警察にも重くどーんとのしかかってるらしいわ
でも、それって自業自得だよね。
ねえ、これからは素人を前線に出すんじゃなくて、警察が銃やらミサイル持って前にでようね。
「まあ、今から受験して、どこが受かるかわかんないけど、受かったところ行ったらいいよね」
妹の肩を叩きながら言う
妹は何も言わない
表情も無い妹
「ねえ、お父さん、妖怪が出るような所を止めて、大阪とか、北陸とか引っ越さない?まあ地震や津波とどっちが嫌だって事にもなるけど・・・」
「う〜〜〜ん、ローンがなあ・・・・」
「そっかー」
しばらくは妖怪の相手をするしかなさそうだ。
2日して、警察から正式な退職通知書が来た
つまり、あなたの退職願を正式に受理しましたよー
ということ。
妹は朝からハローワークに行ってる
私は仕事だ
昼休み、同じデスク並びの門部さんに声をかけられる
「ねえねえ、こないだの妖怪どうだったぁ?」
「うーん、私の家からちょっとあったし、私怖くて寝てた」
「ええーそうなんだあ」
「朝起きたら警察が無くなっててびっくりだったよ、クレーンが10台くらい来てた気がする」
「そういえば妹さん、警察で働いてたよね、大丈夫だったの?」
「外に出てたらしいわ、フラフラになって帰ってきてた。ああ、それで、警察やめたって。あの次の日、私、ついて行った」
「おねーちゃんおっつー」
「退職金とか無いみたいね、は?何なの?って思った。危険手当まで出せよって」
「まあお金ももらえないからね」
「へえ?知ってるの?」
「しらいでか!ネットでは有名じゃん!警官が死ぬとお金がかかるから、ボランティア集めてお金節約したって、言われてるでぇ、東京都が学校や大学にノルマかけてるんだと、だから、学校は何かの理由を作って『アナタは適正があります』って出してるらしいわ」
「はあ?なにそれ、初耳」
「疎いなー、ネットのSNSではそういう情報がいっぱい飛び交ってるで、パソコンはエクセルの票を描くためだけにあるんとちゃうで、ちゃんと情報収集せんと」
「あ〜なんか、そんな話をどっかで聞いた気がする」
「朝■新聞とかに書いてあったりするわな」
「そんなもん読んでるん?」
「朝■と○売を足して2で割ったら真実が見えてくるんや」
「それ残るのは天気予報とテレビ番組表だけじゃん」
「まあな、まあ妹さんが辞めたんなら丁度よかったわ、妖怪に食われて骨も残りませんでしたーという話は沢山有るしな」
カノジョは急に声を潜めて
「小田のところの弟もそうや」
「え?」
あいつの兄弟にそんな事が、ああ、それであんなにつっかかってきたのか
オタはあれから私を見ようとしない
何を考えてるのかわからない
昼休みが終わり、私は門部と別れて自分の仕事に入った
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