「話をきかせて貰おうか」

という事で私は警察に連行された

「え〜〜じゃあ〜〜、オネーチャンは何か異世界に召喚されて、勇者として3年程戦ってられたと・・・なるほどー・・・って信じられっかー!!!!」

麻衣がテーブルをどんと叩くとコーヒーの入った紙コップがちょっと踊る

本当のことだからしゃないやん

「ところで、私も聞きたい、私はこの世界には3日程居ないだけだった筈、それがなんでいきなり蜘蛛のバケモノが?それに退魔師って何?そんな漫画が遭ったけど」

「何言ってんのオネーチャンボケたの?昨日にも近所で出て大騒ぎになったやん、妖怪に二人食われてんだよ」

妹の話はこうだ

バブル時、東京都のとある地上げ不動産屋がある地域の土地をまとめて高値で売ってボロ儲けをしようとしたらしい。

で、その土地の中程に昔の武士の首塚があったのな。

その首塚は祟るとかいう噂があって、それでその一帯は誰も手ぇ出さんかったわけで、近所のマンションやビジネスビルもその方角には窓を作らんかった程。

それをその不動産屋は迷信だとか言ってそのまま塚を壊して売ろうとした

とその中から妖怪が現れ、日本は大騒ぎに

なんとか日本中の退魔師を集めて鎮静させたけど、それから東京では妖怪が出るようになったらしい。

まあ妖怪は、明るい所には出ないから街灯の点いてるところを通れば安心なんだけど、時々こうやって暗がりに妖怪が現れる。

麻衣は警察の妖怪退治の部門だということだ。


「せっかく日本に帰ってきたらなんかテレビまんがみたいな事やってるってびっくりやわ」

「オネーチャンの異世界に転生したって話自体がテレビまんがやないの!」

妹がまたテーブルを叩く


「なんやよく似た姉妹やねえ」

隊長さんっぽい男性がこっち向いて言う

「「どこがですか!」」

私と妹は思わず反応した

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