第25話 「死にたい」は必ず収まる
うつを抱えているとある日、猛烈に「死にたい」気持ちが沸き起こることもあるでしょう。
その時は「死にたい」気持ちに身体も心も何もかも支配されて
音楽を聴くことすら苦痛すぎてできない、そもそもスマホを操作することすらできない、それどころか起き上がるどころか体を起こすことすらできない、
頭を抱えてうめき声をあげることしかできない。そんな状態になると思います。
そんなときは「死にたいは『必ず』収まる」というのを思い出してください。
10分 あるいは30分 もしくは1時間、ひょっとしたらそれ以上かかるかもしれません。
ですが、死にたいは「必ず」収まります。断言します。「必ず」収まります。
実際に起こった体験談として「何をしても死にたいからの一時しのぎに過ぎず、その一時しのぎにすがらざるを得ない弱い自分を再認識してしまってなおのこと死にたくなる」っていう
いわゆる「負のスパイラル」に突入して本当に何もできなくなるし考えることも出来なくなってしまい、せいぜいが頭を抱えて「ウーーーーッ!!ウーーーーッ!!」って喚く事しかできなくなります。
もっと酷い例を出せば「布団に入っても負の感情に支配されて動悸が止まらず、思考がぐるぐるして気がついたら朝」あるいは
「朝起きた瞬間から夜眠りにつく瞬間まで常に死にたいのフルオーケストラ」って奴です。
「死ぬこと以外かすり傷」って言われても「そのかすり傷の痛みに耐えられないから死にたい」ってなるし、
「神は乗り越えられる試練しかお与えにならない」って言われても「じゃあその試練を到底乗り越えられそうにないボクは失格人間だ。死なないとみんなに迷惑がかかる出来損ないの人間なので、今すぐ死なせてくれ」ってなるし、
「やまない雨はない」って言われても「いつやむんだよ何年何月何日何時間何分何秒地球が何回回った時にやむんだよ言ってみろただでさえぬれるのが嫌なのにこれ以上耐えろというのか」ってなります。
精神を病むとこれくらいの事はすらすらと、つっかえなく言えますよ。あまりにも自然にこんな酷いこと言える自分にビックリですよ。
どんなに激しい「死にたいの嵐」が吹き荒れても、じっと耐えれば「必ず」収まってくれます。どれくらいの時間がかかるかは人にもよりますが、「必ず」収まってくれます。
ひょっとしたら2時間、3時間、あるいはそれ以上かかるかもしれません。ですが、死にたいは「必ず」収まります。これだけは約束して良いです。
どうしても収まりそうになければ心療内科の病院あてに電話して「とにかくヤバい死ぬしかない助けて」と今自分が思いつてる事を何の整理も無く吐き出し続けるのも有効でしょう。
「ああああああああ もう 何が 助けて」ぐらいしか言えなくてもいいんです。とにかく頭の中の不穏な空気をぶつけに行く感覚で吐き出せば少しは楽になると思います。
何だったら「あまりにも死にた過ぎて声すら出ない」でもいいんです。
実際私が経験した事を話しましょう。休日に昼頃まで寝てたのですが起きてからずっと「死にたい」に抱きしめられていて、
ずっと頭の中で延々と「死にたい」しか考えられなかったのですが3時間たってようやく落ち着いてきた。という事がありました。
3時間というとずいぶん長い話になりますが必ず落ち着きますし、1日中死にたいに支配されている事はありませんでした。
「死にたい」に抱きしめられて「死にたい」しか考えられないときは「これが本当に死ぬまで永遠に続く」と絶望するかもしれません。
ですがそれは間違いです。必ず、必ず収まります。そう、「必ず」『必ず』収まります。
もしかしたら「収まった」と思ってもまたすぐに再発するかもしれません。実際それは私も体験済みで3時間かけて収まった死にたいがまた再発したこともありました。
その際は「寝逃げ」をお勧めします。あるいはじっとしたまま動かないこと。死にたいが過ぎ去るまでの時間を「1日」単位にするのです。
「今日は死にたがる日だから1日中寝て過ごそう」とかそういう対処を取れるのなら取ったほうが良いでしょう。
とにかくどんなに激しくても「死にたい」気持ちは必ず収まるということ、そしてそれには波があるのだということを覚えておいてください。
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