第19話 「死にたい」は必ず収まる
うつを抱えているとある日、猛烈に「死にたい」気持ちが沸き起こることもあるでしょう。
その時は「死にたい」気持ちに身体も心も何もかも支配されて
音楽を聴くことすら苦痛すぎてできない、そもそもスマホを操作することすらできない、それどころか起き上がるどころか体を起こすことすらできない、
頭を抱えてうめき声をあげることしかできない。そんな状態になると思います。
そんなときは「死にたいは『必ず』収まる」というのを思い出してください。
10分 あるいは30分 もしくは1時間、ひょっとしたらそれ以上かかるかもしれません。
ですが、死にたいは「必ず」収まります。断言します。「必ず」収まります。
どんなに激しい「死にたいの嵐」が吹き荒れても、じっと耐えれば「必ず」収まってくれます。
どれくらいの時間がかかるかは人にもよりますが、「必ず」収まってくれます。
ひょっとしたら2時間、3時間、あるいはそれ以上かかるかもしれません。
ですが、死にたいは「必ず」収まります。これだけは約束して良いです。
実際私が経験した事を話しましょう。休日に昼頃まで寝てたのですが起きてからずっと「死にたい」に抱きしめられていて、
ずっと頭の中で延々と「死にたい」しか考えられなかったのですが3時間たってようやく落ち着いてきた。という事がありました。
3時間というとずいぶん長い話になりますが必ず落ち着きますし、1日中死にたいに支配されている事はありませんでした。
「死にたい」に抱きしめられて「死にたい」しか考えられないときは「これが本当に死ぬまで永遠に続く」と絶望するかもしれません。
ですがそれは間違いです。必ず、必ず収まります。そう、「必ず」、『必ず』収まります。
もしかしたら「収まった」と思ってもまたすぐに再発するかもしれません。
実際それは私も体験済みで3時間かけて収まった死にたいがまた再発したこともありました。
その際は「寝逃げ」をお勧めします。あるいはじっとしたまま動かないこと。死にたいが過ぎ去るまでの時間を「1日」単位にするのです。
「今日は死にたがる日だから1日中寝て過ごそう」とかそういう対処を取れるのなら取ったほうが良いでしょう。
とにかくどんなに激しくても「死にたい」気持ちは必ず収まるということ、そしてそれには波があるのだということを覚えておいてください。
【次回予告】
人間はもちろん、生きとし生けるもの全ては「生きたい」と願いながら生きています。それが出来ないというのなら何かしらの異常が発生していると言っていいでしょう。
第20話 「「死にたい」は幻覚、幻聴だ」
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