第7話 うつを抱えている人は無条件で「バッテリー女」扱いしたほうが良い
うつなどメンタルの病気を抱えている人はいわゆる「バッテリー女」として扱ってくれればいいと思います。
(「バッテリー女」がわからなければ「バッテリー 男と女」で検索かければ出てくるでしょう)
どういうことかと言いますと、うつを抱えてる人間には「解決策」が欲しいのではなく「共感」が欲しいわけです。
ですが「死にたい」という発言には誰も共感してくれず、そのため孤立しているのです。
「死」というものは少なくとも人類全てにおいて無条件で恐怖し拒絶するものです。
なので絶対に「死」という言葉が出てきたら目をそらさせたり考えさせないようにするものです。
「死が完全に怖くない」人はいません。たとえ怪しい宗教で「殉教は正義だ」と教え込まれていても表面上は恐れないだけで内心は怖いと思います。
それだけ「死」という言葉はパワーのある言葉なのです。少なくとも「とにかく死を考えさせないようにしなくては!!」と周りに思わせる位には。
こういう背景があるからこそ「死にたい」と言うと「そんなこと言ってはいけません!」の絶叫が響き渡り、「2度と死にたいなんて言ってはいけません!」と説教してしまうわけです。
それを聞いて「誰も話を聞いてさえくれない。やっぱり死ぬしかないな」と命を絶つ下地が出来ているのだと思います。
正直、「死にたい」を受け止められる人って「極めて」少数だと思います。死にたいなんて「一瞬たりとも考えない普通の人」というのは「死にたい」人の気持ちなんて正直言ってわかりません。わかるわけがないです。
何せ「医者でさえ」できない人も多いかと思います。そう、訓練された医者ですらできない人も大勢いるのです。医者はあくまで「訓練された一般人」なのであって「うつを患った経験」は無いのです(探せばいるかもしれませんが)。
ですがそこを何とかして「言ってることの意味は全くわからないけど共感さえすればいい」にまで持っていく必要があると思います。
「あなたの言ってることは全くもって理解できないけど、とにかく苦しんでいる事だけは分かりました」という意思表示を出すだけでもいいんです。
具体的には「そうですか、あなたは~~と思ってるんだね?」とオウム返しをするといいでしょう。
重要なのは「必ず」オウム返しする事「だけ」に徹してください。そこに「あなたの意志」は必要ありません。
例え「こんなゴミクズのカスの税金泥棒で周りに迷惑しかかけていない能無しの産業廃棄物未満で生きているだけで迷惑と害悪をばらまく犯罪者なんて死んだ方がいいに決まってる」と相手から言われたとしましょう。
そうしたら「そんなことないよ」とは『絶対に』言わずに(サラッと書いてますがここは『メチャクチャとんでもなく!!!!!』重要です。これが出来ない人のなんと多いことか!)、
「そうか、あなたはこんなゴミクズのカスの税金泥棒で周りに迷惑しかかけていない能無しの産業廃棄物未満で生きているだけで迷惑と害悪をばらまく犯罪者なんて死んだ方がいいに決まってる。と思ってるんだね」と返してください。
例え理解できなかったとしても共感する「姿勢だけ」は出すようにしてください。もっと言ってしまえば「嘘でもいい」とさえ思っています。
嘘でもいいから「あなたの言うことはしっかり受け止めました」というサインさえ出してくれれば生きていける。そういうものです。うつを抱えている人間は現実でほんの少しのガス抜きすらできず、許されない。「死」という言葉を禁句にされている。
だからこそこの世に絶望して自殺するのでしょう。
なので、おそらくバッテリー女がして欲しかった事のように「とりあえず話を受け止めて共感する」事を第一にしてください。
「共感するだけじゃダメだろ? 治療やアドバイスも必要なんじゃないのか?」とお思いかもしれませんが、治療やアドバイスを送るのはメンタルを病んだことが無いものの、一応は訓練を受けたプロであるお医者さんのやることなので一般人であるあなたはただ共感する「だけ」で十分です。
というか素人による安易なアドバイスはメンヘラ相手にはもちろん、あらゆる分野で解決策にならない単なる迷惑なだけなので辞めたほうが良いでしょう。
【次回予告】
メンタルがこじらせてしまった人にはまず「休養」が必要です。しかし多くの方は精神的に休めません。
なぜか?
第8話 「休むことが出来なくなる」
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