第6話ムジナ
「--感謝なさい」
そう、彼女は呼ぶ、
「瘴気」によって侵された体は、「僧侶」によって取り除くしかないのだ
毒に侵され、息が荒いーー、体が弱ってるのがわかる
本棟は自分がどうにかしたい
だがーーー「紅世」にはそれができない
「あ、兄貴――お願いします」
唱えるのは、阿弥陀経ーー、、、
(すごいさすが兄貴だ)
「ふん、まぁまぁね」
彼女は、そういうとセンスを持ってくるーー、七輪の上でセンスを燃やし
ーー助けるように動く
ーーーこれは、これで「毒」を抜くために必要な行動ともとれる、
願っているのは別の神様だが、二人とも同じことをしてる
ーーー彼女を助けようとしてる、だが自分はそれができない
紅世は、兄貴を見守る
(俺には、兄貴を救うことも、守ることもできない、ただでさえ多忙なのに
、、、それに、俺は俺は「なんて無力なんだ、この人を守ることもできずに)
だが、涙をこらえる――優しい兄貴は、涙を流している自分をそっと支えるのだろうか、それともなくなと怒るのだろうか
どっちにしろ、集中が切れるのは確実だーーだから、彼はそっとその場を離れる
ーーー兄貴、姉さんどうか二人にかごを、祈ることしかできないけど
どうにか回復した、そのあと兄貴は「現世に戻る」
二人はまだ残るだそうだ
一週間後
「ふん、やっと元気になってきたじゃない、もう、安全地帯より先に勝手に言っちゃだめよ」
「はい」
少し照れたような、ばつが悪いような顔で笑うその表情を見てて、微笑む
「さぁ、たかりにいきましょ」
「は、はい」
たかりにくるのは、陣屋の、居間だった、それも共同の
残念ながら、兄貴はいなかったが、--兄貴の知り合いの人の手料理を食べた
「あの人の、友達なら私の友達も同じーー請求は、あの人に直接頼むわ」
なにせ、返しきれない音があるわけだし
「そうよ、いただきましょ」
ーーーおでんを食べる
新説柏崎日記×調伏物語 暇の三 @13222uygu
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