いやー、斬新ですね。そもそも何故女性が妊娠して、男性はその間何もない状態が続くのか。何故出産したあとも人は生き続けるのか。産んだ後子どもに自分をだべさせる蜘蛛もいると聞きます。これらの全ては誰かが勝手に決めて、そのまま私たちはそれが当たり前と思い込んでいます。
ですが、詩一さんのこの作品のような状況があって、それが当たり前ならみんなそれを受け入れているのでしょうね、そんな世界面白いですね。
詩一ワールドというか、主人公が結構Mですか?笑 かなり厳しい状況にもかかわらずそれを淡々と、時には苦しみながら、愚痴りながら、受け入れていくそのキャラクターが見事です。
素晴らしい作品をありがとうございました!
作者からの返信
木沢俊二さん
コメントありがとうございます!
この「当たり前」はずーっと疑っていたことなので、今回作品にできてよかったです。また、それが木沢俊二さんに誤解なく伝わったようでとてもうれしいです。
木沢俊二さんが仰ったように、「それが当たり前ならみんなそれを受け入れている」と思うので、主人公はMじゃなくて普通なんだと思います。現代社会において、女性が悪阻や陣痛があると知りながらに子供を産んでもイコールでMではないのと同じように。
こちらこそ! 最後までお読みいただき、またレビューまで書いてくださりありがとうございました!
「おぎゃー!」、「おぎゃー!」、「おぎゃー!」
おめでとうございます、奥様。
おちんちんの付いた立派な男の子と、女の子ですよ。
助産婦さんは、彼女に生まれたばかりの赤ん坊を見せた。
「ありがとうございます」彼女は嬉しそうに、うまれたばかりの赤ん坊を抱きしめた。
さっきまで、俺だった体は他の助産婦さんの手で処理されていた。
俺は二人の赤ん坊を見ることなく世を去った。
でも大丈夫、彼女がりっぱに育ててくれる。俺達の愛の結晶だもの。
彼女は、生まれたばかりのキンタのおちんちんを嬉しそうに触る。――
追伸
詩一さん、面白かった~。ぐへへ。
第一話のエロさ全開で、このままR指定? とか思ったら、第2話のジェットコースターな展開。そして、優しさに包まれた第3話。この話を理解できる選考委員はいるのか? そちらの方が心配です。
作者からの返信
ぬまちゃんさん
コメントありがとうございます!
エピローグが書かれている!?
そして追伸が本当の感想になっている!?
恐る恐る最後までご覧いただきありがとうございます。
素敵なレビューまで頂いて嬉しい限りです。
あらゆる人があらゆる解釈でこの物語を理解してくださいましたので、選考委員の方にもきっと伝わると思います。仮に伝わらなかったとしても、もう十分過ぎるくらいに読まれましたので、大丈夫です。
命懸けなのですな……オスって。(そうなの?
作者からの返信
gaction9969さん
コメントありがとうございます!
この作品世界では、そうですね。
編集済
「そう、言えば、二人の、名前、聞いて、なかった。なんて、言うん、だい?」
ラマーズ?
凄い表現力だ。
そっか、死んじゃうんだったんだ。
最初気絶かなと思ったけど、流石に子供生むのに適していない構造だから……。
私の知り合いは血友病でしたが、無事産みました。しかも3人年子!
どうしても欲しかったそうです。
気合で乗り切ったと本人はうそぶいてましたが、やはり命賭けだったのだろうと。
これは意志なのか、本能なのかは私にはわかりません。
時代が進み自然の摂理とは乖離し始めている人間社会が、今後どのようになっていくのかは私にはわかりませんし、考えを持つ資格も無い。
それがわかるのは神様だけでしょう。
どんな事になろうとも人はそれ(時代とも時流とも言う)に流されて生きて行く事しか出来ないのだから。
作者からの返信
@hyperclockupさん
コメントありがとうございます!
表現方法に言及してくださったのは初めてなので嬉しいです。
そうですね。キャッチで「セックスしたら、死ぬ」と書いてあるので、その通りになりました。
男は産むのに適していない、と言われているのですが(痛みで死ぬとかも)、果たして女性もそうなのか? という疑問が常にあります。これは別に女性が完璧な人間ではないという話ではなくて、みんなそう思い込んでいるだけで、女性だって不適切な構造なのに子孫を残すために無理矢理産まされている。産みたいと思い込まされている。ということはないのか? ということです。(実際命を落とす人もいるし、なによりそもそもものっすごく痛いし)
だとすれば、我々人類というのは道徳を手に入れてこの方「人に優しく」と生きて来たのに、肝心かなめ根本的な部分では本能にコントロールされ、道徳を蔑ろにしているのではないか。と思いました。
その知り合いの方は、凄いですね。
私個人としては「強い意志」「強い信念」があったと申し上げたいです。
ただ、この作品になぞらえるならば、「本能」なのでしょう。
個人と作品で言っていることが違っていて申し訳ありません。
私は自然の摂理から乖離し始めているということが、救いのように感じます。なぜなら「心」があるからです。心は倫理の冷徹さに本来耐えられないものだと思います。
完全に倫理から切り離されたら、もう絶滅しかないかも知れませんが、私は衰退を悪いことだとは思いません。また新たな生命体が地球を席巻する可能性も含めて、その大きな流れに居ることを、私は否定しません。
仰る通り、流されて生きていくことしかできないのでしょうね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
卵子が~のところで「ん?」となり、ズボンを捨てるくだりで「んん?」となり、ラストで「んんん?」となって、応援コメント欄の返信を読んで全てが溶解しました。
意図して奇をてらったのかと思えばそうではなくて、深いお考えからこの作品を書かれたのですね。こういった作品は初めてでしたが、脱帽です。タイトルも思わず二度見してしまいました。この作品を真に理解しようと思ったら一度読んだだけでは足りませんね。素晴らしいと思います。
作者からの返信
れんげそうさん
コメントありがとうございます!
卵子もズボンもちょうど伏線として入れたところですね。気付いてくださって嬉しいです。
今回応援コメントの返信でちょっと書きすぎてしまったなあと反省しております。
普段の自分のスタイルとしては、読者の解釈にすべてを委ねるというような感じなので、言い訳みたいに「これはこういう意味があって」とか言っている自分の返信を読んでいると読者の方に申し訳ないなあという気持ちになってしまいます。
タイトルはオチにも使えて、かつ目を引くようなというものを考えました。逆にドン引きされて読まれていないという実状に、タイトル変更も考えましたが、正直あれしかないと思ってそのまま突っ走りました。
お褒めの言葉をくださり大変嬉しく思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
最初タイトルを見て、「なんだこれww面白そうww」くらいの感覚だったのですが……これは一本取られました……。
2話目で「産夫人科」と出たあたりで「おや?」となり、いつの間にか読む手が止められなくなっていました。
そして何よりも秀逸のなのが、タイトル。
ふざけたタイトルかと思いきや、上手い!読んだ人にしかわからない鮮やかさがあります。
ただ、「金的にちなんでキンタとマト」というのは思わず笑ってしまいました 笑
お見事!鮮やか!と思わず言いたくなってしまう作品でした。ありがとうございました!
作者からの返信
稀山美波さん
コメントありがとうございます!
タイトル一本釣りをしようと思っていたので、魚がアイコンの稀山美波さんを釣れて良かったです(笑)
なかなかこのタイトルのせいで読まれてない部分もあるんですよねぇ……(笑)
漢字の変化に気付いてくださり嬉しいです。
いやあ、ほんと今日ようやくタイトルこれで良かったなって思ってます。褒めて頂けて嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
はじめまして、コメント失礼いたします。
応援コメントも含めて拝読させていただきました。
「切り込んでいる」ところに感銘を受けました。
私は、ビクビクしておりますので(笑)
以降も応援させていただきます。ですが、こちらにはどうぞお気遣い無くお願い致します。とっいっても言わずもがなですね。エッセイも読ませて頂いているのでこの一文は蛇足ですね。
作者からの返信
楠冬野さん
コメントありがとうございます!
作品だけでなく、応援コメントまで読んでくださりありがとうございます。
切り込めていましたか。良かったです。
私も実は人の反応を気にしてばかりでビクビクしていますよ。
ただ、プロ作家ではなく、人気web作家でもなく、有名人でもない私にだからできること、書けることがあるはずで、それがこの作品になりました。
エッセイの方にも感想を頂いていましたね。ありがとうございます。
お気遣いありがとうございます。
痛い!痛たたたたた!
イイハナシダナーってなんないよ! 怖いよ!
でも…良い話なんだろうな、うん。
すっごくしてやられた感が強くて、読後の余韻が物凄いです。語彙力返してください。
ありがとうございました!(*≧∀≦*)
作者からの返信
虚仮橋陣屋さん
コメントありがとうございます!
決して「イイハナシダナー」ではないです。
ただこれをどのようにとらえるかは、人によると思いますので、そこはお任せします。
余韻まで味わってくださって、嬉しい限りです。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました!
エロが苦手なのですっかり読むのを避けていたのですが、何か避けきれない雰囲気を感じ取って読んでしまいました!
男性側が孕むのね、と気が付いた時、何年か前のイグノーベル賞に「生殖器の形が雌雄で逆になっている虫の発見」が選ばれたのを思い出しました……。あんまり関係ありませんけど。
私、大学では生物学を専攻しておりました。専門講義の中でも性の進化にはかなり興味を惹かれました。精子は数に特化した配偶子であり、卵子は質に特化した配偶子である。要するに雄はたくさんの子供を残すことを重視する性、雌は確実に子供を残すことを重視する性、ということですね(あくまで生物学的な話です)。
本作においては、雌雄の役割がそれぞれの性質を無視して入れ替わっています。性の在り方が歪んでいる。そこがとても面白かったです。
この世界観でヒトは精子を持つ側が孕み、恐らくは出産と共に死を迎える。孕む側が一生のうちに残すことのできる子孫は恐らく二。雌雄の発生率が半々だとすれば、総個体数が増えることは決してなく、減少の一途をたどる生物です。ほんの少し条件を変えただけで有性生殖はここまでの破綻をきたすのかと、目から鱗が飛び出しました。
詩一さんの意図とは少しずれたところで盛り上がってしまったかも……。失礼しました。
主人公が抱えた胎児を庇いながら不自由に日々を過ごす描写に、妊婦さんを温かく見守る詩一さんの視線を感じました。本来胎児を育てる器官ではない部位のことなので、かなりご苦労が多そうでしたが……。
恐らく出産によって死を迎えるであろう人物への周囲の風当たりや奥様のある意味ドライな様子も、この人間の生態に合わせて発展した社会だからなのかなあと思わされました。子供に自分を食べさせて死ぬクモがそれでもせっせと子供を残すような……。産んで死ぬことが当たり前の幸せだと皆が考えているのでしょうね。それはそれで非常に現実的です。それを思うと、この作品の人間はどんな歴史を歩んできたのかな、なんて夢想してしまいます。
子供を残す男は長く権勢を誇れない世界です。男の権力者は一代限りか、さもなくばかなり頻繁に代替わりをする。と言って社会的に完全な男女逆転が起きるとも思えず……。無茶苦茶なことになりますね。
かなり苦手な部類の表現が多数あるので好きか嫌いかと聞かれると答えに窮してしまうところですが、そんなものを通り越して惹き込まれるものを感じました。ついつい興奮して、長々と感想を書いてしまいました……。歪んでいるが故に実際の世界の在り方を考えさせられます。違和感を通してあらゆる面で性というものを考察することができる、そんな作品だと思いました。
奥深い性の物語をありがとうございました。
作者からの返信
ふづき詩織さん
コメントありがとうございます!
避けきれない雰囲気とはいったいどんな雰囲気でしょうか?(笑)
というか、エロの苦手なのに読んでくださってありがとうございます。
先日R-18の警告を受けて、改稿した物ですが、改稿後のものをご覧になったことを祈っております。
大学で生物学を学んだんですね。あれほどのトラウマ体験(蟲の宿)をしておいて、それでも生物に行くあたり、信念の強さを感じます。
精子と卵子を構造的に捉えて、量と質に置き換えることができるんですね。面白いなあと思いました。
本作の場合、一袋一人という感じで『任娠』しておりましたが、実際は偶数で増えていきます。必ず男女一人ずつは確約されて。
その辺りを言及してないのは、ふづき詩織さんのように、「あれ? 減っていく?」と考えてくださる人が居たらいいなあと思ったからです。お気づきになり、深い考察までして頂いて、嬉しい限りです。
私がこの小説において求めているのは、読者の方に「これ、おかしくないか?」と感じて頂くことですので、全然間違って無いですよ。寧ろ意図した部分を汲み取って頂いております。
>出産によって死を迎えるであろう人物への周囲の風当たりや奥様のある意味ドライな様子も、この人間の生態に合わせて発展した社会だから
というのはまさにそうです。社会体系のみならず、人間としての喜怒哀楽や幸せと感じることさえも、すべて本能でコントロールされているので、この社会に生きる人間は、そこに違和感を持つことは無いでしょう。我々が生きる現世に置いても、女性が産んで当たり前になっていることになんの疑問も持たず、生き辛さを押し付けている人々が、疑問なく生きていますし。
ついでに、通常男女が逆転しているなら、1,2世代前なら男性が家で家事をしているだろうなあと思ったのですが、その辺りも全く言及しませんでした。これも想像をしてもらうためです。ただ、私は現世が完璧であるとは全く思って無いですし、間違った世界だとすら思っているので、現世も破綻をきたしていると思います。ので、この作品世界が破綻していたとしても、現世となにも変わらないので、滅びゆくことも自然だとして考えています。
不勉強で、蜘蛛は知りませんでした。メスに食われることを前提として産ませるカマキリのオスを考えていました。
仰る通り死生観はハチャメチャですね。現世を正とするならば、という話ですが。
かなり苦手な部類の表現を乗り越えてきてくれて、ありがとうございます。その使命感のようなものに感謝をし、脱帽するばかりです。
私がこの作品でお伝えしたかったことが余すことなく伝わったようで、大変嬉しいです。
こちらこそ、深いご考察と興味深い生物学のお話をしてくださり、ありがとうございました!
子供を産む女性の苦しみが男性に伝わる、画期的な小説ですね。最後は思いもしない展開ながら、不思議な温かさを感じました。
ただ、僭越ですが一つだけ言わせてください……。
第1話で妻はひたすら子供を授かる喜びを享受しているように見えますが、夫の命を代わりに失うことは分かっているわけですよね。他の方のコメントへの返信を見まして、
>この小説の設定の中で「あれ? 矛盾してない?」という部分を、ピックアップすることができると思います。そしてその矛盾はそのまま現代社会に向けられると思いますので、この作品が「おかしい」と思えば思うほど、この社会は「おかしい」と思うようになると思います。因みに私は「おかしい」部分をいくつも感じています。
とのことですね。多様な解釈が可能であるというそのこと自体は良いことだと思いますが、ただ、妻が失われる夫の命についてほとんど言及していない。これでは妻がサイコパスにすら見えてしまいます。そういう社会なのだ、という説明も確かに当てはまるとは思いますし、一読者がそこに異議を唱えるべきではないのも分かっているのですが、それでも不自然ではないでしょうか。
妻である以上、そして描写から読み取るに、彼女は明らかに夫のことを愛しています。それなのに彼の命が失われてしまうことに一切の悲哀を感じないならば、もはや人間とは呼べないのでは、思ってしまいます。
個人的には、妻が泣きながら愛の証を刻んでほしかった。もしくは、「夫は死んでしまうこともある」のような設定の方が、起承転結の繋がりとして自然ではないでしょうか?
この感想は消していただいて構いません。一読者として思っただけですので……。
作者からの返信
結城彩斗さん
コメントありがとうございます!
本作から「温かさ」を感じてくださったようで、幸いです。
そこに着眼してくださって嬉しく思います。
ここはどうしても、人それぞれの受け取り方ということになってしまう部分でして、結城彩斗さんが「それでもおかしい」と感じてしまうこともあると思うので、あくまでもコメントへの返信として解答させて頂きます。先に言わせておきますと、これはあくまでも私の見解で、押し付けるわけではありませんので、そこのところご理解ください。
結論から言いますと、本作の世界での妻はおかしくはありません。サイコパスではありません。なぜかというと、それが当然の世界だからです。
他の方への返信でも言いましたが、カマキリのオスは食われることを本能で知っていますし、メスもオスを食べます。なぜか。そういう仕組みだからです。
それに私から言わせると、現代社会における女性も赤ちゃんを産むのは命懸けです。常に死ぬかもしれないと思っている。でも産む(産ませる)。死んでしまって悲しいとしたら、それは生きる可能性もあったのに死んでしまったから悲しいのです。必ず死ぬと言うことが決まっていて、その通りになるのであれば、感謝こそすれ悲しみはないでしょう。なぜなら、喜怒哀楽は本能によって作られたシステムだからです。悲しいと思うことが、生存確率を上げるのであれば悲しむべき場面でしょう。しかし、この作品世界では、夫が子供を産んだときに必ず死ぬのですから、悲しんでいたら、生存確率が下がります。なので悲しみません。最後、夫がとても幸せに満たされるのも、生存確率を上げるために本能が幸せだと感じさせているからです。
私は、しかしながらこの作品の世界は狂っていると思います。道徳的観点から見たら、仰る通りサイコパスです。人間ではないように思います。
同時に、私にはこの現代社会の男性にも同じことを思ってしまうのです。私は既婚者ですが、嫁と話し合い子供は産ませていません。なぜなら、嫁の死の確率が1%でも上がるのがいやだからです。生物としての生き方を放棄しました。でも、人間として、道徳的に生きるためには、嫁が死んでもいいなんて1%も思ってはいけないのだと思っています(こんなこと言ってても、人並みに喧嘩はしますよ)。
とは言えこれは、あくまでも個人的な思想なので、人に強要すべきものではありませんし、正しさを強調するようなものでもありません。この考え方が圧倒的マイノリティで、淘汰されるべき思想であることも重々承知の上です。
理解して頂きたい、と、そこまで烏滸がましいことは言えません。なぜなら全人類とは反対側に行くべき思想ですから。
ただ、理解しないながらも、こういうことを考えている奴がいるんだなってことだけ、覚えておいて頂けたら幸いです。
すみません、長くなってしまって。
因みにですが、感想は消しませんよ。
寧ろ、私の問題提起に対して、真摯に対応してくださったコメントだと思いますので、私としても結城彩斗さんの意見は大事なのです。肯定的であるか否定的であるかなど、関係ありません。
この作品を読んで、なにを思ったのかが重要なんです。
だから、本当にありがたいと思います。
きっと、コメントを書く際に、色々とお考えになったかと思いますが、それでも書いてくださって、私は嬉しく思います。
最後までお読みくださり、また、作品を通して色々と考えてくださり、ありがとうございました!
大胆な発想、これはひょっとすると指摘をされてしまうかも知れませんが、それよりもこの発想をくみ取ってもらいたいです。
作者からの返信
ととむん・まむぬーんさん
コメントありがとうございます!
ありがとうございます! ……しかし、指摘されてしまいました。
不快になる方は、やはりいらしたと言うことで、そこは真摯に向き合わなければなと思いました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
んーー?な、なんだこれは?なんだこれは?
という感じで爆笑しつつ読んでいたのですが、途中から真顔になって・・・えー?!
最期に「私」がその死を当然な成り行きとして受け止めているところがまた・・・すごいものをぶつけられた気分です。ああ、面白い・・・
しかし、この発想はどこから来るんだろう・・・(ฅ’ㅅ’ฅ)
作者からの返信
長門拓さん
コメントありがとうございます!
大体の人がコメントに残す「なんだこれ?」を今回もいただきました!
仰る通り、当然の成り行きなんです。
それが最初から定まっていたとしたら、ただ死を受け入れるでしょう。カマキリのオスが、自分の代わりの虫を捕まえてメスに食べさせないように。
最終的に面白いという感想になって良かったです! ほっと一安心です。
発想……というよりは、私が思う疑問をそのまま形にした感じですね。
疑問。それは「人類はこれで正解か?」ということ。こまごまとしたことをTwitterで言ったら炎上するし、エッセイにしてしまおうかと思ったのですが、小説にできるなと思ったのでそうしました。
冒頭に疑問を感じながらも、最後までお読みくださり、ありがとうございました!
めちゃくちゃ面白かったです。
本来、子供を産むというのはこれくらいの覚悟を持つべきものなんですよね。
(だからと言って子だくさんのご家庭を批判するつもりは毛頭ないですが)
電車内でのシーンも風刺が効いてていいですね。
語りたいこともたくさん出てくるような作品ですが、なかなかうまく言葉に出来ないので、いずれDMかツイッターで。笑
詩一さんらしい、詩一さんしか書けない作品だと思います。
読んだ人に「思考」を与える素晴らしい作品ですね。
作者からの返信
飛鳥休暇さん
コメントありがとうございます!
まずは楽しんで頂けて嬉しいです。
本来そうあるべき、と思っています。女性が命懸けで産むんですから、男性だって命を掛けるべきだと。めちゃくちゃ個人的な意見としては、結婚をしたらすべてを子供のために使って、自分の楽しみやらなんやらを全部捧げないといけないと思っています。まあ、これを言うと「考え過ぎ」「行き過ぎてる」「逆に失礼」などと言われたりもするんですが。(嫁に)
私の作品は、結構な割合で風刺と皮肉が出てきますね。こういうの抜きにして読んだ人が(*´▽`*)ってなるのもたくさん書いていきたいですね。
言葉が出てこないというより、こんなところに書いちゃったら色々と問題がある……という意味でいいですか?(笑)
私らしい私にしか書けない小説。いつか名だたる文豪や編集の人に「書くな」と言われたいです。
考えてくださってありがとうございます。
いつか、考えられな人にも刺さるものが書ければなあと思います。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
昨日の内に拝読させて頂いたのですがテーマの深さに今朝再読させていただいてからコメントさせていただいています。
おそらく詩一さんがずっと抱いておられるテーマについて書かれていて、わたしの抱いているテーマとも重なる部分があると以前から感じていました。
わたしの言葉で表現すると、「生まれることの辛さ」ということだろうと思います。
わたし自身は「生まれるはずがなかったのに生まれた」という両親たちの事情があり、実は日月の交わりの中のある部分が極めて事実に近いものです。(詩一さんがとても共感して慰めてくださった部分でもあります)
いじめや理不尽な出来事といった生まれて辛いことの方が明らかに多い中で生まれたその理由を考えていくと明確な答えが出ないことがとても恐ろしいです。しかもわたし自身の誕生は両親の意思ではなくわたしの恩人が促した、という事実に最初の内は彼女を恨んだりもしていました。
たったひとつ理由があるとしたらたとえばこうして文章を書いていることなのかもしれません。
わたしたち夫婦が授かったふたりの子供の人生にしても若くして苦悩の方が多いのが事実です。そして親としてそれに答えを示すこともできていません。
詩一さんのこの短編は、そういう根源的なことを読むひとに思い起こさせる不思議な力があります。
私事に触れた長文になってしまい申し訳ありません。
拝読できてとてもよかったです。
ありがとうございます。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
深くまでの考察、また日を改めてのコメント、大変恐縮です。
そうですね。然として目の前に在る「生まれること」に対する、昔から抱えている疑問のようなものを書いてみた次第です。
日月の交わりの翡翠さんのお母様は何度も夫に犯されて堕ろさせられたわけで、理由としては産んでも育てられないから、つまり産んだら死ぬから……なんですよね。そして世の中には、それを誹謗中傷の的にする人間が居ます。どういうわけか、的になるのはいつも女性です。犯した男性は責められず、堕ろした女性が責められる。(正確には堕ろさせられた、堕胎せざるを得なかった)理不尽な世の中、社会と体系、それを当たり前みたいに考える愚かしさ。
「生まれることの辛さ」というのは、ずっとあって、先述したようにこの世界は正直言って生まれてやるに値しない世界です。私を幸せなんかにはしない。どぶ川に吐き捨てられた気分です。
そして、生まれてきた意味を考えることはできるものの、どうして産んだのかという問いに両親が(私の両親のみならず全世界的に)答えられないという悍ましさがあるわけです。
二人だけじゃ寂しかったからとか欲しかったからとか手前勝手な意見で産んでいい代物ではないはずです。生命なのだから。
で、行きつく先は子孫繁栄は生物に課せられた使命で、全うすべきことだから。です。全部倫理や生物としての機能のせいにします。
私は、生物である前に人間であるべきと思うのです。なぜなら、生物で良いのなら同族殺しも然るべき行為になってしまい、殺人の肯定になるからです。
だから人間としての答えが出ていない以上、産んではいけないと、自分は思うわけで。
もちろんこれは、子供を作った方全員を否定するわけではありません。naka-motooさんのように、「どうして恩人は促してまでも産ませたんだろう」という疑問を抱きながらも、自分なりの答えを探して、子供を授かる方もいますし、「親として答えを示すことが出来ていない」と苦悩される方もいらっしゃいます。(できていない、という現在進行形的な考え方が、また素晴らしいと思います。いつかは示してあげられるだろうかというご自身への希望と責任を感じます)
naka-motooさんに色々と考えて頂き、私もこの小説を投稿して良かったなと思います。
惜しむらくは、こういう物事を考察できる人間ほど、もう十分だって言うくらい苦悩していて、本来私が「読んで苦しんで欲しい人間」にはまったく届かないし、届いたところで人ごとに思ってしまうことですね。
なんか、ちょっとズレた返信になってしまって申し訳ないです。
naka-motooさんのこと知りたいので、私事でもなんでもバンバン書いてくださいね。長文も好きですし。
こちらこそ最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
編集済
コメント失礼いたします。
この物語はいったいなんなのでしょう。でも、だんだんはまる。実はメッセージ性も強いですしね。
これは、あれでしょうね。男が読むのと女が読むのでは、だいぶと印象が変わるでしょうね。
作者からの返信
烏目浩輔さん
コメントありがとうございます!
いったいなんなのでしょうね(笑)私が見ている世界が、実はこんな感じです。
世の中は間違ったことばかりですので、小説の中でおかしな世界を構築したら「おかしい」「矛盾している」と言われるのでしょうけれども、その気付きを現代社会に向けて欲しいなあと思って書きました。
男性と女性で印象が変わるのは、こういうテーマですからね。そう言うのはあるでしょうね。
烏目浩輔は既に理解しているとは思いますが、一応言っておくと、私は決して女性の味方をして男性を貶めているつもりはないのです。ただちょっとこの社会に対して疑問を持ってくれればなあ、と思ったのです。
なんか、言い訳みたいで申し訳ないです(;'∀')
……うわお。
なんかすごすぎて感想出てきません。私は何を読まされたのか。
(注意)以下は個人的な感想です!
男の人が子供を産んで死んでいく(で、あってますかね?)
残されるのは、妻と子供2人。勿論、周りの支えもあると思いますが、それにしたって子育ても大変そうだなぁと思ってしまいました。
稼いでくれる夫がいないと言うことは、育児をしながら妻は働かないといけません。男は死んでいくのだから、妻の父もいないわけで、頼れる人も限られてしまいます。
そういう先の大変さを知ってても、女は子が欲しいと望む。そういう女の本能というか、母性というか、女の強さが垣間見えました。
多分目をつけるとこ間違ってる!笑
というか、この世界の社会構造を妄想するだけでわくわくします。
多分、高齢者はほとんど女性ですよね。で、結婚出来ず妊娠できずな男は年を重ねるごとに、珍しいものを見るような目で見られるはずです。わー、(勝手に)話が広がってきた。
長文失礼しました。
作者からの返信
聖願心理さん
コメントありがとうございます!
なにを読まされたんでしょうね……?
合ってます。(ぼかしているので作者が合ってますって言うのもなんともあれな感じがしますが、まあキャッチもタイトルも言っているようなものですしね)
因みにこの男性は二人でしたが、まだ割と皮に余裕があるような描写がありましたよね。4人6人同時に産まれたりするんですよ。
女性の本能に目を付けるとは、さすがです。この物語先を見ているんですね。
大変だなあって思いますよね。ただ私からすると、この世界の社会の現代の体系もすっごく大変だと思うんですよ。
結婚するのが当たり前、結婚したら子供を作るのが当たり前……たとえその家庭が極貧の家庭でも。結果的にネグレクト。だったらどうして産んだのか? だって周りがそうだから。だけどどうしてみんなそうなの? 本能に操られているから。理性で、道徳で、知性で考えず、ただ本能にのみ動かされてしまうから。
タグに色々書いてあるので、タグにも目を通して頂けると嬉しいなあと思います。
さて、この夫婦が夫の命を犠牲にしてまで子供を授かったのはどうしてでしょう? それが当たり前の世界だからです。夫の命が軽いとか、子供の方が必要とかじゃあないんです。本能とシステムによって「これしかない」と思わされている。この、狂った社会体系と生物としての未熟さを感じて欲しいです。そして、それはそのまま現代にも置き換えることのできる狂気だと私は思うのです。
聖願心理さんがご想像してくださった結婚できない男性が珍しいものを見るような目で見られる、というのもこの世界でも同じですよね。海外や、日本でも都会なんかは割と生活や幸せの形が多様化しているので、そんなことは無いと思いますが、田舎ではかなりひそひそされます。田舎生まれです。
「あいつはいつ結婚するんだろうなあ」「いつになったら子供を作るんだ?」って。結婚するのが当たり前の社会体系だから、そういう発言が飛び出すのです。
この小説の設定の中で「あれ? 矛盾してない?」という部分を、ピックアップすることができると思います。そしてその矛盾はそのまま現代社会に向けられると思いますので、この作品が「おかしい」と思えば思うほど、この社会は「おかしい」と思うようになると思います。因みに私は「おかしい」部分をいくつも感じています。
私は作品に対してあまり語らず、できればその人の解釈で、と思うんですけど、今回の小説はエッセイで語りたかったことを小説にしましたので、ちょっと、いやだいぶ、いやいやめちゃくちゃ語っちゃいました(笑)
長文失礼しました(;^_^A
帝王切開は無理だったのかなぁと真剣に考えてしまいました。
いや、男だから帝王の語源のユリウスカエサル(シーザー)の対比で
ブルータス切開とかになるのかなぁとf(^_^;、
作者からの返信
シロクマKunさん
コメントありがとうございます!
ブルータス切開(笑) それは良いですね!
帝王切開——やるとメスを入れた瞬間に圧力で子供が噴出して父体(ふたい)は死ぬ。子供も死ぬ可能性が高まる。という設定を考えてはいたのですが、そもそも『これが当たり前』という概念があると、その設定も無意味だと思い省かせて頂きました。例えばカマキリ。オスはメスに食われるのが当然で、代わりの昆虫をオスが連れてきてその昆虫をメスに食べてもらうという代わりの行動を取らないのと同様に、『これが当然の世界』ならば男も受け入れるか、と思ったのです。
しかしながらこの「帝王切開は?」という疑問は本当に感じて欲しかったことで、その感覚と視点をそのままこの世界に向けて頂きたいと心から願います。この世界は、矛盾を孕んでおります。私はこの小説を通して、この小説の世界って普通じゃないよね、じゃあ自分が今居る世界はどうなのだろう? と考えて欲しかったので。
……と、長々とすみません。つい、そこに着眼して頂いたことが嬉しくて語ってしまいました(;´・ω・)
編集済
……そうか、そうですよね。
育てるのは女性だから、産んだ男は用が無くなってしまう……昆虫とか魚とかの世界ではあることですよね。
なのに、世間は冷たい💧
どれだけ冷たいんだこの作品世界の世間は💧
活動縮小中でレビュー書けないのが残念💧
作者からの返信
水守さん
コメントありがとうございます!
そうですね。昆虫のオスは食べられちゃったりしますよね。
作品世界の世間は冷たいです。
しかし私はこの現代においても同じ冷たさを感じています。女性は、出産するときにとても痛くつらい思いをするし、下手したら死んでしまう危険性すらあるのに、みんな「産むのが当たり前」みたいな感じですよね。
私はそれが許せなかったので、その社会通念に対する憎悪を本作にぶち込みました。
レビューを書きたいと言うそのお気持ちだけで、充分嬉しいです。ありがとうございます!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!