まず最初に言いたいのはそのインパクトの強さ!プロローグから前面に押し出される憎悪と悲痛な叫び、そして絶望感や恐怖感を最大限に表現されていています。かと思いきや第一章で突如散りばめられる伏線と謎…もちろんプロローグでも謎はありますが、それは描かれている世界の根幹に関わるようなモノではないかと思います。そこから徐々に登場人物について明らかになっていく演出力。気が付けば引き込まれてしまいました!読み手を選ぶ作品ではありますが、グロい描写が大丈夫であればぜひ見ていただきたい。
処女作ということですが、個人的には面白かったです。物語のダークさが軸にあり、その周りにわりとテンション高めのギャグがあって物語の重さの割には軽く読めるのが凄いと感じました。何よりこれだけハイペースで書けるというのが凄いです。これからも応援しています。