余りに怖くて、尻尾巻いて逃げること三回………。現在、通算四度目のトライで読み進めています。『まるで劇場版小説』……的なレビューに吊られて読み出して、確かに言葉選び、スペース使いから、読む劇場だなという作品。脳内変換される映像も美しく想像でき、恐怖感、臨場感、緊迫感、悲しみ、憎悪……それらに移入し始めると、物語が一層楽しめます。(恐いけど……)
まず、プロローグを読んだ時点で驚きました。血生臭さが漂ってきそうな残酷な描写。そして、演劇のような表現。1話目から引き込まれるような作りになっていると感じました。読めば読むほど深みに嵌まっていく復讐譚です。丁寧に、しっかりと描写されたダークな展開に浸るため、じっくりと読んでいきたいと思います。