支え

紫 李鳥

支え

 



 あなたはすぐ傍にいるのに


 手が届かない


 いつも誰かが


 私たちの邪魔をする



 だから


 独り立ちしようと


 思うけど


 やっぱり


 一人じゃ無理



 私は弱い女


 そんなこと


 分かっているのに


 つい意地を張ってしまう



 でも


 やっぱり


 あなた無しでは無理


 倒れてしまう



 どんなに強がっても


 やっぱり駄目




 だからお願い


 いつものように


 私を支えて






 ……つり革さ~ん

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

支え 紫 李鳥 @shiritori

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説