鳥の王様
@torinoousama
鳥の王様
私は生きるために生まれた。弱者を束ね、強者に抗う(全ては自由と思想の為に!)。しかし、私の意志は屠られる。強者は私に慈悲を与えない。故に私は彼ら(彼女ら)に怯え、逃げ惑うしかない、ただ生にしがみつく為に。
本当の自由などない。誰かが築いた檻が私を囲んでいることに気づく(弱者ほどよく気づく)。ただ、気づいたとて逃れる術はなく、絶望に暮れる。
絶望から目を背けるため、自刃すら頭によぎる(出来もしないのに)。しかし、死にたいのではない、逃れたいのだ。
ああ、檻に生かされているのだ。守られているのだ。最も我々が生きて行ける道だと理解できる。しかしね、そんなこと望んではいなかった。
なんと贅沢。檻から出れば、戻りたいと願うようになるだろうに!
あるが故の苦痛、苦悩、閉塞感。だけれども、今この刹那だけは自由を感じたいと思わずにいられない。
鳥の王様 @torinoousama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます