第十八話

 

 午後八時。

 夕食を終え、自室に戻った悠生は昨夜同様に仲間への定時連絡を行った。

(ふう、やっぱり大分かかりそうだな...)

 莉桜に滞在期間を聞かれたので試しに仲間にもそれを確認してみたが、予想通り一筋魔話ではいかず、日ノ本の政府との会談へこじつけるまでに時間が掛かるらしい。

(まあ、向こうが時間をかけてくれる間にこちらも色々動けばいいさ)

 胸中で呟いて悠生は格子窓の外に視線を向ける。

 日の落ちた外は暗闇と蒸気の霧に包まれて、昼間の活気は嘘のように消えている。

 まるで、倫敦のホワイトチャペルの様な雰囲気を彷彿とさせる空気に悠生は眉を顰めた。

 昼と夜。まったく違う顔を持つ逢坂の街。

 莉桜の話からも色々裏がありそうだと悠生は感じていいた。

(さて、どうやって探りを入れようか...)

 胸中で呟いた悠生は、宿の外の見慣れた人影を見つけ、「ん?」と眉を寄せた。

(あれは...)

 それは、外套を羽織り、愛用の太刀を腰に佩いた莉桜の姿。

 時刻は既に午後八時を過ぎている。

 確か、彼女の話では夜八時以降は外出禁止ではなかったか。

(どうしてこんな時間に...)

 宿の外へ出て行く莉桜を目で追い、悠生は思わず腰を上げる。

 夜は怪夷が出ると言われている。

 確かに腕の立つ莉桜だが、もし怪夷に遭遇したら。

 そんな事を考えていた悠生は知らず弦のない弓と剣を携え、部屋を出た。



 霧に包まれた逢坂の街を、音もなく莉桜は駆け抜ける。その姿はまるで影の世界を生きた忍びのような足運びだ。

 だが、悠生は彼女に気づかれないように後を付けていた。

 やがて、莉桜は梅田から東に離れた天満宮へと辿り着く。

 合流場所では既に雪那達が待っていた。

「お待たせ。目標の怪夷は?」

「まだ出没前だから大丈夫。猛が拾って来た情報だと、出現は恐らく午後十時」

「了解。出現まで後一時間...か」

 懐から愛用の懐中時計で時間を確かめた莉桜は、チラッと雨に視線を向ける。

「わあっ」

 莉桜の視線に気づき。キョトンとしていた雨の頭を莉桜はわしゃわしゃと撫で回した。

「り、莉桜さん」

「よし」

 ニヤリと、莉桜は満足げに笑う。

「雨、気合入れて行くよ。今夜も援護任せたから」

「はい」

 莉桜の励ましに雨は力強く返事をする。

 雨がいつもの調子に戻ったのに雪那と猛は内心安堵した。

「よう、九頭竜、秋津川」

 四人が互いに結束を固めていると、不意に無粋な声が聞こえて、莉桜と雪那は面倒くさげに声のした方を振り返った。

「赤羽、と子分達...」

 背後にいたのは志狼率いる赤羽情報屋事務所の面々だった。

「この間はうちのが世話になったな」

「そっちが勝手に世話になりにきたんやろ。近所迷惑なんでやめてくれん?」

 溜息交じりに莉桜は抗議する。

「そうだよ、とばっちりとか八つ当たりとか迷惑だ」

 莉桜に続き雪那も抗議を口にする。

「うるせえな。この間は譲ってやったんだよ。有り難く思え。それに、あの勝負は邪魔が入ってなきゃ俺が勝ってた」

「はあ?負け惜しみもいいとこやろ...」

 バチバチと、莉桜と志狼の間で見えない火花が散る。それは、周りにも伝染して雪那や猛、雨も赤羽事務所の面々と睨み合う形となった。

「まあいい。今夜の怪夷は俺達が貰う」

「あんたらも角付き目当てかい。でも、私がいるからには、狩らせないよ」

 チャキ、と乾いた金属音を立てて腰に佩いた神刀三日月が揺れる。

「聖剣使いなんかに負けるかよ」

 八重歯を剥き出しにし、志狼は莉桜を睨みつけると、踵を返した。

「じゃあな、野垂れ死ぬなよ」

 捨て台詞を残し、志狼は部下達を引き連れて移動を始めた。

「莉桜、僕等も配置に付こう。今回は角付き、他の事務所も徐々に集まってるみたいだから、いい配置取られる前に」

「そうだね。行こう」

 志狼達が歩いて行った方向とは逆の位置に雪那達は陣を張る。そこで怪夷の出現を待つことにした。

 雪那達が位置について暫くすると、雪那の予想通り赤羽達同様に他の事務所の連中も集まってきた。

 大手から小規模な事務所まで多岐に渡る顔触れはさながら執行人の博覧会のようだ。

 中には、先日角付きに遭遇し被害を出した水原情報屋事務所の面々もいる。

「水原の所、今夜はエースを出してきてるな」

 同業者達の顔触れを暇つぶしがてら観察していた猛は、ぽつりと呟いた。

 猛の視線の先には、打刀を携え、揃いの制服に身を包んだた二十代半ばの二人組がいた。

 水原情報屋事務所の執行人のエースにして、事務所の社長である水原燐みずはらりんが絶対の信頼を置く人物。

 逢坂の執行人の中で莉桜と一、二を争う実力の持ち主。

 風祭誉かざまつりほまれ風祭焔かざまつりほむらを猛は眉を顰めて見つめた。

「仲間の仇討というところか...」

「だろうね、まあ、その被害のお陰でこうして怪夷の出現を把握出来たからこちらとしては感謝しないとね」

 札の枚数を数えながら雪那は猛の疑問に応える。

「風祭兄弟か...これは、なかなか手強いね」

「莉桜さん、それって、怪夷の事?それとも同業者のこと?」

 莉桜の呟きを受けて雨は無邪気に聞いてくる。久し振りの大物に少し高揚しているのか、いつもよりテンションが上がっている。

「どっちも。でも、私は負けないよ」

 パンと、右の拳を左手で包むようにして打ち鳴らし、莉桜はニヤリとほくそ笑む。元来の負けず嫌いな莉桜は強敵となればかなり燃える。更に好敵手が集まっているとなれば尚更莉桜はその気を高ぶらせた。


「さて諸君、配置について」

 腕時計の文字盤に目を落とした雪那が三人い声をかける。それは、辺りにも派生して集まった執行人達は各々得物を構えた。

「来るよ...」

 澄んだ声音が夜の静寂に波紋を広げる。

 直後、生暖かい風が何所からともなく巻き起こった。


「怪夷出現っ結界展開」

 それは、誰の号令か。集まっていた執行人達は一斉に呪符を飛ばすと、竜巻の巻き起こる周辺に結界を張り巡らせた。

 様々な文様の浮かび上がった結界が一筋の円を造り、竜巻を包囲する。

 轟音と共に巻き起こった竜巻が止むと、その中心には体長二メートル程の体躯をした二頭の狼が現れた。黒い影のような全身に、額には俗称の由縁である角が生えている。

 その姿を目にした途端、執行人達がざわついた。


「ランクAが二体も⁉」

「聞いてないぞ」

 周りから執行人達のざわめきが聞こえてくる。その明らかに動揺した声に莉桜は眉を細めた。

 最初の情報ではランクBである角突きと言われてたが、どうやら、本来はその上のランクであるランクAだったようだ。

 ランクBがランクDの怪夷に角が生えたモノをいうのに対し、ランクAは角突きが怪夷としての黒い布を被ったような姿から、動物などに擬態した姿のモノをいう、極めて上位に当たる怪夷だった。

 逢坂でも、出現率は少なく、先の大戦でも司令塔や大将のような位置づけの怪夷で、終盤になって姿を見せた種類だ。

「情報が違うくらいでうだうだいう奴は死ぬわよ。雪那、出るから」

「オーケー。猛は莉桜と一緒に出て。雨、いつも通り援護行くよ」

「了解」

「了解です」

 雪那の号令に莉桜と猛は各々得物を携えて駆け出した。

「三日月」

 莉桜の呼びかけに、肩に乗っていた三日月が小さく頷く。 

 鞘から神刀三日月を抜いた直後、三日月の

 身体が光、銀色に輝く刀身に吸い込まれた。

 莉桜達が駆け出したのを合図に、他の執行人達も一斉に怪夷へと向かっていく。

 迫って来る執行人を前に、ランクAの怪夷は咆哮を上げ、口から炎を吐いて執行人達に襲い掛かった。

 最初に怪夷の前に出た執行人数人がその炎に巻き込まれ、後方へ退く。

(流石角付き。簡単な術式はぶつけてくるか)

 怪夷の出現ポイントから少し後方に下がった建物の上に陣取っていた雪那は、最初に飛び込んだ者達に対する怪夷の攻撃を冷静に分析した。

「莉桜、一体は炎系の術を使う事が判明。もう一体はまだどんな攻撃をしてくるか分からないから気を付けて」

 通信用の術式を展開しながら雪那は莉桜と猛に指示を出す。

 怪夷戦において最も有利な位置は実は後方だ。

 相手のランクや状態、攻撃方法が分からない中で交戦するのはかなり危険を伴い、ただ切った張ったでは倒せない場合もある。

 だからこそ、怪夷の周辺に結界を張り、少しでも弱らせたり、援軍を呼ばれないよう包囲網を敷いてから討伐に当たる。

 これは、先の大災厄後の討伐戦での実践からというより、逢坂などの市街地における怪夷討伐の原則だった。

 相手の出方をある程度把握してから攻撃に移る為には、後方に陣を構えるのが戦況を有利に運ぶ言わば鉄則だった。

 雪那や猛が地道に怪夷の出現情報を集めていたのは、正確な出現場所と時間が分かれば有利な位置に陣を張れる。

 執行人の詰める場所が情報屋と呼ばれるのはそこに起因しているとも言われていた。

「炎系の術式ね、了解。猛、援護頼む。次の攻撃が止んだら一体にけしかけるから」

 雪那からの通信を受け、莉桜は後方から付いてくる猛に援護を要請する。

「了解です。もう一体はどうしますか?」

「連携取られたらめんどいから、そっちは後回し。まずは手前の大きいのを狙う」

「分かりました」


 角付きの怪夷がいる中央に近付くにつれ、ランクAに付随する形で発生したランクDの怪夷達とそれとの戦闘を繰り広げている他の執行人達が行く手に立ち塞がる。

「邪魔」

 短く吐き捨てた莉桜は、ランクDに苦戦をしている赤羽事務所の花村虎之介の横を通り過ぎるなり、彼が交戦していた怪夷を横薙ぎに切りつけた。

「あ、九頭竜っ」

 自身が交戦していた怪夷が一瞬にして断末魔の悲鳴を上げて消え去った事に驚き虎之介は横を駆け抜けて行く莉桜を振り返った。

「そんなちんたら戦ってたら死ぬわよ」

 肩越しに虎之介へ言い捨てて莉桜は同じように、純浦羊治、東海林拓馬の怪夷も同様に切り捨てて行く。

「別に助ける必要ないのでは?」

 通りすがりに交戦している怪夷を切っていく莉桜に猛は困惑して思わず声をかけた。

「邪魔だからどかしただけだよ。これだけ執行人密集してると、ランクD並みに邪魔やし」

 通り抜けざま、更に他の事務所の執行人の怪夷を切りつけて、莉桜は猛の疑問に答える。

 邪魔、と言いながら莉桜が手を貸しているのは苦戦している若い執行人ばかりだ。

(口ではああ言っているが、優しいんだよな)

 莉桜が加勢している事をあえて口にしないのは、彼らへの優しさだろう。それに気づいて猛は内心苦笑した。


「相変わらず、強いね」

 中央へ辿り着く手前で莉桜と猛の傍によく似た二人組が寄ってきた。

「風祭兄弟...」

 栗色の髪を肩口で切り揃え、澄んだ橙色の瞳で莉桜を見つめてきたのは、水原情報屋事務所のエース。風祭誉。その後ろには浅黄色の髪をざんばらに切った同じ瞳の風祭焔が控えている。

「久し振りに君と共闘出来て嬉しいよ」

「こっちは共闘しているつもりないんやけど...」

 まるで世間話をするかのような誉の言葉に莉桜は呆れて溜息を吐いた。

「でも、あのランクAを一人で二体相手にするのはしんどいと思うんだ。提案なんだけど、一体は譲るから、もう一体を私達にくれないかい?」

 思わぬ申し出に莉桜は訝しむ。

「雪那。どうする?」

 通信越しに莉桜と誉の会話を聞いていた雪那は僅かに思案した後、通信を莉桜から誉へ直接繋いだ。

『それ、君の所のボスは了承済みなの?』

「うん。社長は一体でも倒せればいいって。別にうちはそこまで困っていないし。協力は惜しまないって話だよ」

『分かった。それなら、共同戦線を張ろう。僕等としても、大手の水原事務所が協力してくれるなら願ってもないし』

「交渉成立。では、ここから我々は共同戦線を張る。焔、いいね」

「了解しました。兄上」

 それまで、口を閉ざしていた焔は兄の言葉に深く頷いた。

「雨、照準を手前の怪夷に合わせて。援護射撃頼む」

『了解』

 建物伝いに莉桜と猛を追ってきていた雨は愛用のマスケット銃を構える。

「それじゃ、そっちは任せた」

「ああ、怪夷に連携を取らせないように分断しよう」

 背中合わせに健闘を祈りあった莉桜と誉は、それぞれ相方を引き連れて、ランクAの前に躍り出た。


 それまでの執行人とは明らかに違う雰囲気を纏う者達が現れた事に、二頭の怪夷は互いに目配せをすると、目前にに立ち塞がる者達とそれぞれ対峙した。

 小柄な方の怪夷の前に立った誉と焔は腰からそれぞれ太刀と二挺のリヴォルバーを引き抜き、切っ先を向ける。

「弟達の仇を討たせてもらよ」

 昨夜深手を負わされた事務所の仲間の事を思いながら誉は太刀を構えて一気に駈け出した。

 怪夷に向かっていく兄を援護するように焔は二挺のリヴォルバーの銃口を向け、引き金を引く。ダブルアクションの大口径のリヴォルバーが銃口から銃火を拭き、術式を刻み込んだ銃弾が怪夷に向かって飛来する。

 交互に撃ち込まれる銃弾が、怪夷の傍で爆ぜて爆炎を上げる。

 銃弾を避けた先に、誉の切っ先が閃き、怪夷の前脚を斬りつける。

 斬りつけられた傷口から黒い靄のようなものが吹き上がり、怪夷は痛みに咆哮を迸らせた。

 更に誉の刃は怪夷の巨体の周りを疾風の如く駆けまわり、太刀で皮膚を斬りつけていく。傷は浅いがそれは、何かを意図した切り方だ。

 不意に、誉が怪夷から身を引く。

 その動きを察知した怪夷は誉を追って身体を横に向けた。

 ニヤリと、誉が不敵笑う。誉を据えた正面。がら空きになった脇には兄の攻撃の間に移動した焔の姿。

 直後、怪夷の肩や、脇腹等身体のあちこちに焔が放った弾丸が二発、三発と命中し、血飛沫の如く黒い靄を辺りへ散らす。

 術式の刻まれた銃弾は怪夷の体内に埋まり、内側から組織を破壊するように爆発した。

 甲高い悲鳴を上げ、怪夷は痛みに頭を左右に振り回す。

「もらった」

 ぺろりと、唇を湿らせて誉は地面を強く蹴って飛び上がると、古の悪鬼退治の英雄宜しく、怪夷の首を斬り落とした。

 暗闇に走った一閃の後、怪夷の首がズルズルと地面に落ちて行く。やがてそれは地面に着くと同時に黒い霧となって霧散した。


 仲間の消滅にもう一匹の怪夷が怒りとも哀しみともとれる咆哮を上げる。

「あんたの相手はこっち」

 誉と焔の連携を助ける為大きい方を足止めしていた莉桜はようやくとばかりに神刀三日月の柄を握り直した。

 猛と二人、怪夷を挟み込む陣形を取り、巨大な体躯に向かって刃を振るう。

 そんな二人を援護する為、雨は長銃を構えて術式の込められた銃弾を地上の怪夷に向けて撃ち下ろす。

 巨大な体躯の怪夷を撃つのはそれほど難しくない。その余裕が仇となった。

 体躯の割に俊敏な動きをする怪夷の動きに雨の射撃が追い付かず、一発の銃弾が怪夷だはなく、猛目掛けて放たれてしまった。

「猛!」

 直感で弾頭の軌道を読み取った莉桜は咄嗟に叫ぶ。

 だが、重力と風速の手助けを受けた銃弾は思ったよりも早い速度で誤った標的に撃ち込まれた。

 右肩に銃弾を受け、猛の身体がよろける。

「猛さんっ」

 自分が犯した過ちに雨は地上を凝視して声を上げる。

 激痛と鮮血が滴る肩を押さえた猛が、荒い呼吸を繰り返す。

「猛退いてっ後は私が」

 血相を変えて莉桜は怪夷を引き付ける為危険を覚悟で前に出る。

 だが、そんな怪夷ですら前に躍り出た莉桜に襲い掛かるのを忘れ、猛に視線を向けた。

 俯き、肩を押さえて浅く荒い呼吸を繰り返す猛。その身体が突如ミシミシと軋んだ音を立て始めた。

「え...」

「は...?」

「何...?」

 それは、猛に注がれた莉桜、雪那、雨の声。

 骨と筋が軋む音と共に、猛の身体が徐々にその大きさを増していく。ビリリと、耐えきれなくなった上着が破れ、布切れが風に流れていく。それは、術式で身体強化をしたかのように筋肉を膨張させ、もともと背丈のある猛を更に大柄に造り変え、頭部に至っては古に伝わる雄牛の頭を持つ鬼の如き異形へと変化させた。

「がああっ」

 獣のような咆哮を迸らせ、狂戦士と化した猛は一直線に怪夷に向かうと、勢いよく飛び上がり、その犬のように伸びた鼻先に拳を打ち込んだ。

 鼻先を殴られ、怪夷はその衝撃によろめいた。続けて二、三発と殴り掛かり、猛は怪夷の首を力任せにへし折った。

 がくりと、怪夷の身体から力が抜けてその巨体を横に倒していく。だが、それでも怪夷は消えない。

 核を潰さなくては怪夷は消えない。

 猛の猛攻撃を茫然と見ていた莉桜は

 ハッと我に返り、一気に駈け出した。

 神刀三日月の切っ先を水平に保ち、倒れてくる怪夷の胸と額を一息に突いた。

 何かが弾ける音がして、怪夷の身体が夜闇の中に散って逝く。

「猛、大丈夫?」

 離れた場所に降り立った猛を心配して莉桜は駆け寄ろうとする。

 だが、その猛があろうことか息を荒げたま莉桜へと襲い掛かった。

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