コンパで出会った男

ヒロピンマイスターグリ男

第1話

《〜〜気の進まない飲み会〜〜〜》


「ほんとにやだ!行きたくない!」


「いいからさ!お願い!いるだけでいいの!ね?ね?じゃあ今日7時ねー」


「あ!ちょっと、、、あぁ、行っちゃった、、、」


みさきは今非常に萎えている!激萎えというやつだ!


東京の会社で事務員をしているみさきは大学を卒業して社会人1年目!


たった今!気の進まない飲み会に付き合わされることになった。合コンというやつである!数合わせでどうやら誘われたよう!


いや、、いやいや!!!


進まないどころではない!完全拒否!


しかし同じ職場で働いている友人の紗枝と結衣に頼み込まれた!


嫌だから頑なに断っていたのに、、


あまりにも無理くりすぎる故、断りきれなかった。


「勝手なんだよなー2人ともほんと!!」


みさきは30後半のダンディな男性が好きなのだ!


同年代くらいの若い男子には全くもって興味がない、むしろ嫌悪している


大人の落ち着きのある紳士でワイルドな人が好み!


20代前半の男子なんて言わば性欲の塊のようなもの!ヤリチン=モテ男という概念!


もはや猿以下だと見下して見ている!


そういや今日も昼休みに


「昨日ヤッた女がさー」なんて話を男の社員たちが真後ろの席でしていて不愉快だった!


なにそれ!そもそも女も女だろ!


なんで女はそんなやつらにノコノコついていくんだろう!そんなにしたいの?


好きでもない人と性行為をする意味がわからない!好きな人以外に触られても気持ち悪いだけでしょ!!!


そんなこんなを考えながら気づけば集合時間だ!


みさきはわざと20分ほど遅れていった!


アピールしたかった、乗り気じゃないこと!


嫌々中に入ったら男は3人、女は紗枝と結衣


乾杯はしており!場はすでに盛り上がっていた。


そして来ている男共は


皆はっきり言ってかっこよくない!


ブスでもないが冴えない男という感じである!


「うわぁ、、、」というリアクションを開口一番にしてしまった


いくらなんでも倫理的に愚かなことだと少し反省した


反省はするが仲良くしようとは思わない!


とにかく!冴えない男たちだった!


みさきは歓迎された!


「うお〜!超かわいいじゃーん!いいね〜!」


「じゃあまた乾杯しよっか!」


「あ、はいありがとうございます」


そんなこんなで無理やりの途中参加!


男たちは顔こそ冴えないが


自分への過剰な自信を持っていた!


その自信に裏付けされているのは、男たちが一流大学卒業で


それぞれ会社を経営していたり、医者だったりメガバンクだったりといったそうそうたる実績を持った人達だったからだ!


だったが話は退屈!さらに一流ビジネスマンが故か、自信故か、自分の自慢話をするという最悪のパターン。


職場の飲み会で上司がいつも居丈高に言っていることと同じレベル!だとしても20年は早い


(ひけらかしたいんだろうなーそういう武勇伝!自己顕示欲のかたまり、、あー帰りたいよー)


みさきがつまらなそうにしていると、結衣が隣から耳打ちする!


「ちょっとみさき、笑って笑って!うそでもいいから楽しそうにしてて」


「はいはいわかったって」


とは言ったものの!嫌悪している人間を前に作り笑いをして楽しそうに振る舞えるほどみさきは器用ではなかった


終始この場に来たことを後悔していた!


実際こんなことする必要ない


そもそもみさきはかなり美人でモテる!


大学時代バイト先では客からの評判もいいし大学内でもよくLINE等聞かれていた!


そのたびに断っていて学内ではみさきが堅い人間だと、知れ渡っていた!


がしかしそれでも未だに誘われるのだ!


それほどみさきは美人であるため!合コンなどいく必要などない!


ましてや嫌いなタイプ!お断りなのである!


みさきは考える、


紗枝と結衣だって可愛いからモテるはずなのに!なぜ行くのだろう!


なんとなくその答えはわかる!


それは多分


彼らがお金を持っているから


だろう、、


この2人のルックスにあんな男たちは釣り合わない!


お金の引力!魔力!妖力がそうさせるのか!


玉の輿にもみさきは興味がない!


普通でいい!


好きな人と結婚して毎日一緒に過ごせればそれでいい


それと彼氏が一流ビジネスマンというステータス!金と地位欲しさ!


こんなこと思いたくないが結局2人も同じ穴のムジナなんだろう!


なんて考えていると


みさきの最も嫌いな話を始めた!みさきの目の前の席の男だ!


黒沢という男だ!!


「えー俺?いやいやチャラくないよー!いやまぁでもおれ今までヤッた人みんなイチコロにさせてるけどね」


(は?!!!何言ってんのこいつ)


みさきはイラッときたが相手にしないで聞き流している!そうしたら結衣が敢えて話しに乗っかる


「えーー!いやいやー!演技でしょーそれみんなー」


「いやほんとほんと!!おれに責められて平然と出来てた子いないし!みんな潮吹きまくり!」


「絶対うそだーー!」


「結衣ちゃんなんてすぐだよー!?」


「バカにしないでくださーーーい」


「じゃあ今度してあげようか?」


「やーんもう変態ー」


(乗っかんなよ!だから調子乗るんじゃん、)


はしゃぐ結衣をみさきは露骨に睨む!


さらに紗枝も乗っかる!


その男にビールを注ぎながら話す


「やっぱり上手い人がいいよねーー」


「サンキュー!」


みさきは聞き流せないでいた!


(嫌いなら上手いとか関係ないから!身を委ねてしまうからいけないんだっての!!)


イラだちを隠さないでいられない!


目の前の黒沢は不満そうな表情をし続けているみさきを話題に入れてきた


「みさきちゃんのような子こそ敏感なんだよね〜〜」


「はあ?」


今何を言った?いや、、まだね!


まだ思ってるだけ!思ってるだけならまだしも!!


口に出したらおしまいだろ、、、


ふざけてる!


怒りの形相で睨んだ!!


しかし黒沢は続ける!


「そんな顔しないでよ!それでもおれは余裕で落とせるよ?アンアン言わせれる」


バカかこいつ、、、


みさきは呆れた表情で言い返す!


「そんなわけないです!そしてまずセクハラです!気持ち悪い!」


「じゃあ勝負してみる?」


「はあ?なにを言ってんの?バカバカしい!不愉快だから帰ります!」


「あらら?逃げんの?そんなわけないって言っといて!自信ないの?」


「勘違いしないでください!目を合わせるのも無理だから!帰るわ!」


「ちょっとみさき!!」


結衣と紗枝が引き止めたがみさきはそのまま店を出た!!






2


〜〜ビデオ撮影〜〜


結衣が店の入り口を見つめながらいう


「あぁ〜みさき、、行っちゃったぁ〜」


「怒らせちゃったようだね〜!」


黒沢はあまり反省してない様子


「クロー!おまえいじめすぎたんじゃねーのー?」


他の男2人が笑いながらはやしたてる!


「あははー!こりゃやっちゃった?」


「やっちゃったね〜!」


あはははは!


「でもさ〜!そりゃ怒るよ〜!みさきそういう冗談許せない人だから〜」


結衣が言う!


「冗談じゃないよ!ほんきで落とすことできるよーー」


黒沢はまだ言っている!


「えーーでもさー!そういうのって好きな人じゃないとさーでしょ?私でもさすがにわかるよー」


「じゃあさ!結衣ちゃんは落ちない自信あるわけ?」


「んーーまぁ!って感じ?彼氏じゃない人とした経験もあるけどさ!それはこっちもやりたかったからだし!感じない時は感じないかな」


「じゃあさ!もしおれが結衣ちゃん落としたらみさきちゃんとまた会わせてよ!


「え?なんで?」


黒沢の発言に戸惑う結衣!


「だってそれで落とせたら、好きじゃない人には落とされないって説!結衣ちゃんでは立証成らずってことでしょ?そしたら最後の砦のみさきちゃんが自分で証明しないとさ」


「立証する必要ある?!みさき巻き込むのはやめようよそして!」


「きみが勝ったら!カード作ってあげるよ〜?」


「え?ほんと?ならやる」


現金な女だ、、、


さらに紗枝も乗っかる


「なにその賭け!私もその賭け受けるー」


「大丈夫ー?2人目は?」


紗枝の申し出にも黒沢は断らず笑顔で言う!


「大丈夫だよーー!そのかわり!!条件としてカメラ回させるからこの2人に」


「え?」


「だって証拠必要じゃん」


「いやでもなんでその2人?」


黒沢じゃない1人の男が喋る!


「おれらさ!副業として実はアダルト動画の撮影してんさ!だからネタが必要なんよ!」


結衣たちは嫌がる


「え!やだよネットに載るんでしょ?しかもAVかよ!やめるやっぱり」


「頼むよ!じゃあその動画の収益発生の5%を毎月2人に還元するってのはどう?」


「多分きみらが勝てることはないと思うし!負けた時のためにもさ!」


挑発する!


「負けないし!いいよ!あまり顔は撮らないでね!会社にバレたくないし」


「カードもそれも全部もらうから!!!」


結衣と紗枝は営業トークと挑発にまんまと乗ってしまい!勝負を受けることにした!


「じゃあ両方おれが攻めるから!どっちかでも耐えればいいでしょ?」


「2人でやるの?!!恥ずかしいんだけど」


「お互いに応援しながらやらないと!!それにだってイカないなら恥ずかしいことも晒す必要ないじゃん?」


たしかに!たしかにそうだ!それに結衣には賞賛があった!結衣も耐えれる自信はあるが


紗枝は実は感じにくい体質なのだ!これはだいぶ強みだ、勝負への優位性を持ってる!


不感症なんじゃないかと悩み相談も受けたくらいだ!


どっちかが勝てばというルールは好都合!


結衣はなるべく粘ってたとえイッタとしても紗枝なら大丈夫だろう!


それにこれは負けてもなにかあるわけではない!落ちてる金を払うか払わないかである!


みさきまで巻き込んでしまうことは少々心が痛いが、彼女は多分大丈夫!正直彼女が落ちるなんて想像もつかない!


多分紗枝以上に強い!!


前に!紗枝が不感症だからということで買ってきた、性欲を掻き立てる薬をみさきのお茶に朝に仕込んだ時があった


が、みさきはそれを飲んでも涼しい顔をしたまま退勤時間まで過ごした!


正直かなり体に異常を感じたはずだ!


しかし抑え込んだのだろう!


常人では耐えられない!


紗枝ですら


「この薬すごいね」というほどだ!


まぁとにかくみさきは大丈夫だし


そもそもこの2人で、というより紗枝の不感症の力で充分勝てる!


結衣が自分らの戦力分析をしてると!


男たちは、


なんだろうか!3人で話し合っている


1人の男が結衣に言った!


「やっぱりさ!1人で2人を責めるようにするとカメラアングルとか画とかちょっとよくなりそうにないんだよねー」


「えーーそうなん?」


「そうそう!じゃあ結衣ちゃん!今ちょこっと試してみる?そっから決めても遅くないんじゃない?エキシビションとして」


「わたし?」


「そう!その後紗枝ちゃんも試して自信あるほうがやればいいよ!やらない方は動画にも映らないし、でも売上の1%はなくなるけど」


「でも賭けは継続でしょ?」


「そうそう!」


「じゃあいいよ!ちょっと試してみても」


そうして


みさきのいないところで戦いの火蓋がきられた



続きhttps://note.mu/ysvb1234/n/n873feef76b09

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