I have nothing

増田朋美

I have nothing

I have nothing

今年も正月というものがやってきた。正直に言うと、正月というものは、あまり好きではない。

最近は正月というものは、年寄りだけがしていれば良いと思っている。新年を祝っても、どうせ、昨年の繰り返しだろうから。

どうせ、働いていない自分には、決していい評価なんて、やっては来ないのだ。精神疾患なんて、どうせ甘えているとか、親は期限付きとか、そういうことを言われるだけにすぎない。周りの人たちは、それをいいことだと思って言っているから、余計にいやになるのである。まあ、確かにそれは事実なのだが、そんなことがあるんだったら、とっくに知ってるよ、と、言うのが今の正直な気持ちだ。そういうわけで、ただでさえ人が集まる正月は、本当に、嫌いだった。親戚の人などと顔を合わせたくないし、声すら聞きたくない。幸せに暮らしている人たちから、親は期限付きだから、さっさと働きなさい、いい人を見つけなさい、なんていう余計なおせっかいは、もう嫌で嫌で仕方ないからだ。また別の人は、支援センターにいけとも言う。でも、支援センターに行くにも車がない。だから相談というわけにも行かない。電話をするしても、電話代がかかると文句を言われるし、できることと言ったら、snsで、こっそり身のうちを打ち明けるだけであった。友達らしい友達もない。この自立していない苦しみを、打ち明けられる人はいない。そう、何処にも。

早く死にたいな、と、諸星正美は、お正月が来るたびに思うのだ。もしも願いが叶うなら、この苦しみを打ち明けられる友達がほしいです。どうか、神様、一度でいいですから、私の願いを叶えてください。それができないなら、死なせてください。年末が来ると彼女は、毎年そういうことを思うのだ。そして、年が明ける。年が明けると、また客がやってくる。お客さんたちは、おせち料理を食べて、ビールを飲んで、また、今年もうちの若い人たちは、働かないとか、だれだれは体の具合が悪いのに、若い奴はほっぽらかしで世話もしない、とか、そういうことをぶちまけて帰っていく。普通の若い人であれば、それは、気にしないという武器を使って逃げることができるだろう。でも、働いていない自分にはそれはできないと感じている。そういうことは、やっぱり自分の居場所があるという人に限られる。自分には、それがない。そこへ行く手段もない。

今年も、そういう惨めな思いをするというのなら、死ねたらそれに越したことはないが、それは家族が激怒したりすることも知っているから、せめて、家から逃げてしまおう。諸星正美は、元旦から営業している、ショッピングモールに逃げることにした。 ショッピングモールは、混雑しているから、と、家族は誰も行きたがらなかった。なので、それも好都合だった。それでは、と彼女は、普段とは違う服装をして、自分だとわからないように見せかけて、ショッピングモールへ行くことにする。昨日、買い忘れたものがある、すぐに帰ってくるから、と言って、とりあえず、家を出ることに成功した。家族は、忙しくて、彼女にかまっている暇もないというのが正直なところだろうから、それで良かった。

家を出ると、道路を走っている車は、他県ナンバーばっかりだ。という事は、この町が嫌いだという人も、少なくないんだなと、正美は少し安心した。それでは、ショッピングモールに来ている人も、他県の人ばかりだろう。そうなれば、余計に誰かに見られる心配はなく、都合がいい。

彼女は、数十分歩いて、ショッピングモールに到着した。車では数分で着くのに、徒歩となると、そのくらいかかってしまうのは、やはり、田舎町だった。

とりあえず、ショッピングモールの一番目立たない入り口から、中へ入る。そして、本屋さんに行って、本を一冊買い、カフェで本でも読んで、時間をつぶそうという計画だった。しかし、カフェに行ってみると、カフェは小さな子供を連れた親子連れで混雑していた。こうなると、カフェで長時間過ごしていたら、店員に声を掛けられ、追い出される可能性もある。それでは、いけないという訳で、彼女は、カフェを避けて、仕方なく、食品売り場に行った。別に食料が欲しいわけではない。唯、食品売り場の近くに休憩スペースがあって、そこだったら、時間をつぶせるかも知れないので、確認に行っただけである。

まあ、休憩スペースも、お正月だから、混雑しているだろう。たぶん、小さなお子さんを抱えた親子さんなんかで埋まっているはずだ。今日は、元旦だし、ショッピングモールは、そういうお子さんを抱えた親子さんが、楽しむ場所でもあるから。

休憩スペースに向かう間には、野菜売り場を通っていく必要があった。彼女はそこを黙って通りすぎようと思った。でも、そういうことは、時折邪魔が入ってできなくなってしまうこともあるのだ。

「おい。」

不意に声をかけられて、正美は途中で立ち止まる。

「一人でいるならちょうどいい。そこにあるなすびを一本取ってくれ。ちょっと僕には手が届かないので。」

この言い方にはちょっと、聞き覚えがある。一見するとやくざの親分みたいなしゃべり方だけど、決っして悪い人ではないなというしゃべり方。

「申し訳ないのは分かってるさ。お願いしますよ。僕、車いすだから、届かないんだよ。」

後を振りむくと、黒に白で麻の葉を入れ込んだ着物を着た、影山杉三こと、杉ちゃんがいた。

「まあ、お正月に黒大島なんか着て、、、。」

思わず正美もそういってしまう様に、杉ちゃんの着ている着物は、確かに黒大島、つまるところ大島紬であった。こんなお正月のときに、普段着の一つと言える黒大島なんか着て、本当に杉ちゃんという人は、いつでもどこでも変わらないのね、と正美は思わず笑いたくなってしまうのであった。

「だって、一番着やすいんだもん、黒大島が、僕にはピッタリの着物なのさ。いつでもどこでも同じ格好でいられるってのが、着物のいいところだと思うけど?」

「だけど杉ちゃん、黒大島で、いつでもどこでも通用するっていう訳じゃないわよ。今日は、お正月でしょう。それなら、礼装の代名詞である、羽二重とか、そういうモノを着るもんでしょうが。」

思わず、正美はそういうことを言ったが、杉ちゃんはカラカラと笑った。確かに、礼装として着用されるのは、羽二重なのだが、杉ちゃんには、それは効かないのかもしれない。

「まあ、いいじゃないの。いつでも黒大島のままでいられるのが幸せだよ。そんなことより早く、なすびを取ってくれ。はやく。」

「わかったわよ。」

杉ちゃんに言われて、正美は、売り棚の一番上にある、博多ナスをとった。

「悪いけど、二つ取ってくれないか。一本じゃたぶん足りないだろうからさ。」

「はいはい。わかったわ。」

正美は、博多ナスを二本、杉ちゃんの車いすの膝の部分に置いてある、籠の中へ入れた。

「よし、それが終わったら、浅漬けのもとを買うから、一緒に行ってくれないかな。」

という杉ちゃんに、正美は、わかったわと言って、杉ちゃんの車いすを、浅漬けのもとが売っている売り場に押して行った。やっぱり、浅漬けのもとは、高い位置に置いてあり、杉ちゃんには届かないので、正美は、浅漬けのもとを一瓶取ってあげた。

「浅漬けのもとで何を作るの?」

正美は、杉ちゃんに聞いてみる。

「うん、ナスときゅうりを浅漬けするんだ。水穂さんに食わせるのさ。おかゆさんばっかり食べてたら、体力なくなっちまうからな。」

と、杉ちゃんが言った。

「そうか、水穂さんは、今でも肉魚一切抜きなの?」

と、正美が聞くと、

「そうだよ。だからさ、絹糸みたいに痩せちまったよ。このままじゃ立てなくなっちまうよ。そうなってほしくないから、浅漬けを作るのさ。」

と、杉ちゃんが、そう答えた。

「そうかあ、食べ物を作ってあげるって、水穂さんはそれほど偉いのね。あたしは、そんな偉い人じゃないから、ご飯を食べていいのかなって、気がしちゃう。」

杉ちゃんの一言で、正美は思わず本音をポロンと漏らしてしまった。それを聞くと杉ちゃんは、

「なんでご飯食べていいなんて思うんだ。生きてりゃ、ご飯食べるのは当たり前じゃないかよ。それを躊躇するなんて、生きてないのと同じことだぜ。」

と言うのだった。

「なあ、なんでご飯を食べちゃいけないなんて思うんだよ。ご飯を食べるのに、罪悪感を持つなんてどっかおかしいんじゃないのか?僕らは、人間だもん。人間というのは動物だろ。動物はものを食べて栄養を取るだろう。その何処が悪いというんだよ。」

杉ちゃんに質問されちゃおしまいだわ。と、正美は思った。普通の人であれば、ご飯を食べないのはちょっと事情が、というような言い方でとめることができるのだが、、、杉ちゃんという人はそうはいかないという事を、蘭から聞かされていた。杉ちゃんは、答えがわかるまで、くっ付いて離れないという癖がある。

「まあね、普通の人であれば、ご飯を食べるのを許されるでしょうよ。でも、あたしはね、事情があって、許されはしないのよ。」

正美は、とりあえずそういう答えを出す。

「はあ、どんな事情なんだ?」

杉ちゃんはそういう質問をしてくる。そういうことを聞いて、果たして何になるのだろうと思われるが、杉ちゃんという人は、必ずそうなるのである。

「なあ、どんな事情なんだよ。」

もう一回聞かれて、ちゃんと話さなければならないな、と正美は思った。

「まあねエ、杉ちゃんにはわからないと思うけど、ほら、あたし、働いてないでしょ。そうなるとね、働かざる者食うべからずっていう言葉があるように、働かないでご飯を食べよう何て、やってはいけないみたいなことをいわれるのよ。だから、常に罪悪感をもって生きていなきゃいけないわけ。だって、働いていない人間は悪人だって、テレビでもさんざん言っているじゃないの。」

しかたなく、正美はそう答えを出した。

「僕はテレビがないので、そういうことは知りませんでしたよ。僕も働くという事はしていないが、やってみたいことはある。」

と、正美の答えに対し杉ちゃんはそういう。

「まあ、そんなこと言って。じゃあ、どうやって杉ちゃんは、ご飯を買うお金を得ているの?今だって、ナスを買おうとしているけれど、そのお金はどうやって?」

思わず正美はそう言ってしまうが、杉ちゃんの答えは、簡単なものであった。

「知らない。着物直したり仕立てたりすると、お礼に貰うことはあるけど。」

なるほどねえ。杉ちゃんのすることはそういう事だったのか。

「じゃあ、今着ている黒大島も、杉ちゃんが仕立てたの?」

と、正美が聞くと、

「はい、もちろん!」

と杉ちゃんは即答した。つまり、杉ちゃんには和裁という特技があって、それをやって、収入を得ているという事である。

「でも、杉ちゃん和裁技能士の資格持ってないでしょ。」

「僕は称号というものは嫌いだからね。それよりも、着物を確実に仕立てられれば、みんなそれでいいというから、それでいいと思っている。」

正美がそういうと、杉ちゃんはそう言った。杉ちゃんすごいわ、そういう特技があって、ちゃんと仕事に生かせているんだから。

「ねえ杉ちゃん、あたしどうしたらいいのかしら。あたしには、杉ちゃんみたいに、着物をすぐに縫えちゃったり、出来ないわよ。出来る事と言えば、こうして、そとで逃げるだけよ。」

正美は、一つため息をつく。

「どうしたらいいのかって?じゃあ、すぐにやってほしいことがある。僕は読み書きができないので、浅漬けの作り方を読んでみてくれ。」

と、杉ちゃんは言った。もう、そういう事じゃないのよ。お金に結びつくことの事を言っているのに、杉ちゃんたら、すぐそういうことを言うんだから。

「ほら、黙ってないでさ、その浅漬けのもとの瓶に書いていないかい?それを読んでみてくれと言っているんだ。もし、書いていないようであれば、書いている奴を探して、それとすり替えてくれ。」

という、杉ちゃんに、正美はちょっとやけになって、その浅漬けのもとの瓶の、ラベルに書かれている浅漬けの作り方を読み上げてみる。

「えーと、浅漬けの作り方。まず、ナス、キュウリなどの野菜を棒状に切ります。野菜を、本品の中に漬けて、一晩おきます。翌朝になりますと、おいしい浅漬けが出来上がります、って書いてあるわよ。」

杉ちゃんは文字を書くことができないので、真剣な顔をして正美の説明を聞いていた。その顔を見て、正美は間違った事は言ってはいけないなと思った。

「本当にそう書いてあるのか?」

改めて杉ちゃんはそう聞く。

「ええ、書いてあるわよ。ほら、見て。ここに作り方が書いてあるでしょう。」

正美はラベルを見せたが、杉ちゃんはなんて書いてあるかわからないといった。正美がじゃあ、杉ちゃんにはどう見えるのか聞くと、単に平仮名とカタカナと漢字があるだけで、それが何の事なのかわからない、と杉ちゃんは言った。つまるところ、杉ちゃんは、あきめくらという事になる。

「杉ちゃんって、あきめくらなのに、和裁なんか身に着けて、それでやっているんだから、十分すごいわねえ。」

と、正美は感心してしまった。

「まあねえ。和裁は簡単だよ。着物なんて、まっすぐにしか縫わないから。それさえできれば、なんぼでもいろんなものが作れるよ。」

と、いう杉ちゃんに、

「簡単何てものじゃないでしょう、着物作るなんて。きっと、洋服よりもっとむずかしいもんじゃないの。」

と、正美は、そういってみるが、

「いやあ、僕、文字を読めないので、ミシンを操作できないもんでさあ。」

と、杉ちゃんはそういうことを言った。確かにそういえば、ミシンというものは、文字が読めないと使えない。そうなると、手縫いというものは、文字というものは確かに必要ないのである。

「杉ちゃんいいわね。できない事がはっきりしているから、そうやって、出来る事もはっきりわかるんだから。あたしみたいに、目も見えて、耳も聞こえて、足も使えて、文字も読めて、そういう人間は、出来る事が多すぎるのかしら。できて当たり前で、居場所がないわ。」

正美は、大きなため息をついた。

「まあ、それは確かにそうだけどさあ、読めないというのは逆に不便でもあるよ。だって、いちいち誰かに読んでもらわないとわからないんだもん。さっきの浅漬けの作り方だってさあ、誰かに読んでもらわなければ、永久にわからないんだぞ、僕は。」

杉ちゃんもそういうため息をつく。

「まあねエ、でも、出来ないことがそうやってはっきりしてるって、いいわねえ。ある意味羨ましくなっちゃうなあ。こんなこと言うと、失礼かもしれないけどさあ、あたしは、出来て当たり前で、どうでもいいことが、杉ちゃんには、ものすごい重大なことになるんだもの。なんでもできるって、よさそうでよくないわよ。」

正美は、杉ちゃんにはちょっと失礼なセリフであるが、思わずそういうことを言ってしまった。それは言ってはいけないけれど、時々できない人がうらやましくなることがある。

「まあなあ。でもよ、できない事を恥じて、できるように見せかけてるのが一番格好悪いと思うから、僕は素直に読み書きができないと、認めちゃうよ。」

杉ちゃんは、カラカラと笑っている。

「そうねえ。できないと素直に認めるか。そのほうが、かえって楽かも知れないわよねえ。」

と、正美は、杉ちゃんに言う。

「できない事は、はっきりしていたほうがいいよ。できるやつは、そうしてくれたほうが、より、やる気を出してくれるから。世の中、そういうもんだぜ。」

「じゃあ、あたしも、働けないことを、はっきりさせたほうがいいかしら?」

杉ちゃんがそういうと、正美はそう聞いてみた。

「もちろんさ、できない事は、できないって、潔く身を引け。その代わり、別の物で、なにか利益を得られるようにすればいい。簡単なことだよ。」

杉ちゃんがそういう事を言うのだが、そのような事は、何処にもないと正美は言いかけ、杉ちゃんの顔を見て、黙ってしまった。

「まあ、年取ると、そういう事、見つけにくくなるけどさ、人間そうしなきゃやっていけないもんだ。それは、読めるやつでも、読めない奴でもはっきりして居る。」

「そうねえ。杉ちゃんは、文字の読めない代わりに、着物を縫うことを身に着けたのね。あたしは、どうしたらいいのかなあ。もう、新しく、習い事ができるような年でも無いし、そういう環境じゃないわ。」

正美は、杉ちゃんの言葉に対し、今ある現実を言った。其れが今ある現実だった。新しい特技を身に着けるような、そういう習い事は、許される年でもないし、それを習いに行けるような、移動手段も残されていない。

「まあ、ないものがあるんだったら、ないものを大切にしろ。それを重視していけば、きっと何か見つかるよ。世の中ってのは、そういうもんさね。ないものは、ないで、それを大切にしていけば、おのずと道は決まってくる。」

杉ちゃんはまたそういうことを言った。

「僕は、読み書きができないので、読み書きを必要としない、着物の仕立てというものをやっただけじゃい。そういう風に考えていけば、出来ないことだって愛おしくなるぜ。」

「すごいわねえ。杉ちゃんは。あたしは、働けないからと言って、周りの人から、嫌味をいわれてばっかりよ。車にも乗れないから、働けそうな場所へ移動できないし。それに、新しく特技を見つけて習いに行くこともできないわ。相談に行こうとしたって、車に乗れないから行けないもの。杉ちゃんみたいに、早くからできない事がある人は、ある意味幸せねエ。」

「まあなあ。」

正美の言葉に杉ちゃんは、そういうことを言った。

「でも、できない事のおかげで、出来る事は輝くよ。お前さんには、文字も書けるし、読むこともできるだろう。僕にはできない事じゃないか。だったら、それをやってみればいいだろうが。」

「まあ、書道なんて、あたしは習いに行けないわよ。」

思わず、杉ちゃんの言葉に、正美はちょっとムカッとしてそういった。

「いや、書道ばかりが書くことじゃないだろ。書くというのはよ、単に偉そうな文字を書くだけが、書くという事に値するかって言うと、そういう事でもないよな。僕、読めないからわかるんだけどさ、誰かに読んでもらったことって、必ず頭にはいるのよ。それを得たときの感動ってのは、やっぱりすごいというもんよ。僕は、文字を読んでそれができるやつってのがうらやましいよ。だって僕は、誰かに読んでもらわなければそれができないけどよ、読めるやつってのは、文字を読んで、ああ、お前もそうだったのか!って、思うことだってできるだろうが。」

杉ちゃんは、言いかたこそやくざの親分みたいなしゃべり方だが、そういう事かと思わせる部分があった。

「そうか。でも、働いていない人間の想いなんて、描いていって何になるのかしら?」

正美は思わずそういうことを聞いてみる。

「いや、必ずうれしいと思うやつはいるだろうよ。だって、人間ってのはよ、どんなに少子化と言われても、多かれ少なかれ、新たな奴が現れてんだからな。」

杉ちゃんは、そう答えを出した。

「そうねえ、、、。」

正美がはあとため息がつくと、

「さあ、支払するから、一寸手伝ってくれ。」

と、杉ちゃんが、にこやかにそういうことを言った。


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