第39話 筆致企画『空に走る』(ネタバレあり)

 今年はできるかぎり、作中で人を死なせないようにしたい。と、ことあるごとに申しておりました。

(物語のなかに作者の感情や事情が見えてしまうようなことは避けたいので、くわしい理由ははぶきますが)

 うん。いっておったんですよ(過去形)


 なにしろ、先日公開した同題異話SRは続編ゆえの都合で自死遺族のお話になり、今回の筆致企画ではプロット指定でパートナーを亡くした人間の再生を書き――ということで、2連続で遺された人間の物語になりましたからね。そりゃあ過去形にもなるというものです(ひらきなおり)


 ちなみに、死亡原因などのレギュレーションが途中で緩和されましたが、最初の設定で書きはじめてしまっていたので、そのまま書きあげました。


『空に走る』

(全2話/約7,700文字)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054918576347


 企画ページはこちら。

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054918458015


 さっそくお読みくださった皆さまありがとうございます。


 今回は『走ることに命を燃やしていた』という指定があるのですが、これまでスポーツ系にも乗りもの系にも縁がなかったものでね。消去法で創作系(作家と演者とカメラマン)のお話になりました。でもって、プロットにはいない第三者、つむぐ視点です。


 パートナーであるつかさを失うあおいの視点で書くと、どうしても重苦しくつらい描写がつづいてしまうので、短編でそこからプラスにひっくり返すのは、わたしの力ではむずかしいと判断しました。


 それから、本編のほうなんですが、フルネームをだすときと、詞からのメッセージ(メール等)以外の語り部分は『ツカサ』『アオイ』とカタカナ表記にしています。

 これはね、葵は問題ないと思うんですが、企画内容を知らない方が読んだとき、はたして文中に『詞』と出てきて、すんなり『ツカサ』と読めるかなと。最初はルビをふるにしても、なんとなく名前のイメージがあまりない漢字のような気がしたので。

(付記の手紙は『詞が書いてる』ので漢字表記です)

 ちなみに、葵を名字にしたのは、葉桜の2作目に『葵ちゃん』がいるためでした。


 そんなところですかね。


 しかし、葉桜から雪熱、そして今回の空走と立てつづけの筆致企画。連続参加していると頭にスパルタとつけたくなりますね。笑



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