閑話 ガミン2




「これで決まりだな」



 テーブルに置かれた書類を見ながら、採択された人員を確認。



「今月は白翼協商が2人、征海連合が1人だけか…………」



 毎月、中央行きを希望する狩人の若者が列をなすバルトーラの街だが、実際に中央へと行ける者は約10人に1人の狭き門。

 中央への切符はチームに、正確にはチームリーダーに渡されるモノだから、たまに大所帯のチームが中央行きを決めると人数が増える場合があるくらい。

 チーム人数の制限は無いが、だいたい2~6名で構成されているチームがほとんど。

 それ以上チームメンバーを増やすと仲間内で揉めやすくなるからだ。


 とにかく狩人の仕事は色々と仲間内でのイザコザが起きやすい。


 狩った機械種の取り分であるとか、出てきた宝箱の配分、果ては適正級以下でのブルーオーダーを自前でやって失敗した時の責任等、チームが空中分解する要素が山盛り。

 文句を言わない従属機械種ならともかく、それなりの腕を持つ人間が集まれば、必ず衝突が発生し、不和を招くことが多いのだ。


 故に人数の多いチームは機械種使いのリーダーが独裁的に率いているパターンが大部分。

 それも2番手以下の人間はサポートに徹したバックアップ人員で構成されているケース。


 稀に、自分の周りを全て愛人で固めている者もいたりするのだが………



 そういった事情も考慮して、中央行きの決定は行われる。


 中央に送るに相応しい人間であるかを審査するのが今回の会議。


 中央に行って活躍してくれるかどうか?

 揉め事を起こさずに狩人に専念してくれるかどうか?


 また、中央行き直前になって、チームの人数を増やしてはいないか?


 他の中央行きを目指す新人に頼まれたり、円満に別れられなかった恋人であったり…………


 もちろん、チームとは認められず、この審査で撥ねられることになるが。


 

「フンッ! これで今年になって、中央行きが1人もいないのはタウール商会だけか。全く、うちの新人連中と来たら、ロクな者がおらん!」



 俺が読み上げた人員数に対し、タウール商会の代表代理として、『灰色蜘蛛』の長、グレインが愚痴を零す。



「これもお前達が良い人材を掻っ攫っていくからだ!」


「おいおい、何を今更の話をしている?」



 グレインの言いがかりに、俺が反論。



「良い人材を集めたければ待遇を上げればいいだろ。お前等の商会は扱いが悪すぎる」


「無能には無能の扱いをしているだけだ。お前達と違って、こっちには優秀な人材が集まってこない」



 憮然とした顔のグレイン。

 言いたいことは分かるが、答えの出ない難問だ。


 『鶏が先か、卵が先か』

 

 それは秤屋にとって永遠の課題であろう。



「白翼協商は黙っていても、『白ウサギの騎士』のような英雄候補が飛び込んできてくれるようだがな」


「………………」



 意趣返しとばかりにグレインが一番出してほしくない話題を出してきた。


 

「そうだね、アタシも教えてもらいたいもんだ。何もしなくても英雄候補が飛び込んできてくれるような優秀な人材の集め方をさ」


「未踏破領域の紅姫の巣を2つも攻略したんじゃろ。何でそんな戦力がぽっとお前の秤屋に入るんだ?」


「確か、藍染屋経由でしたね。我が征海連合とは距離を置かれている方ですが…………、なぜ白翼協商なのか、その辺をぜひお伺いしたい」



 一斉に俺に向かって質問が飛ぶ。

 

 今、このバルトーラの街で一番ホットな狩人の名だ。

 しかも2度目の紅姫討伐の情報が完全に出回ってしまい、名前から素性まで把握されている。


 この場で詰められるのは分かっていたのだが…………

 

 

「特に変わったことはしちゃいないさ。紹介状を持ってウチに来たから入れただけ」



 嘘ではない。

 藍染屋の老舗であるボノフが寄越してくれたからの縁だ。


 担当したミエリからタダ者ではないと報告を受けたので、会ってみたが見た目は普通の少年。


 とても丈夫そうに見えない普段着に、古めかしい槍一本抱えた、銃すら持っていない軽装。

 佇まいは武術を収めた者の凄みを感じることもあるが、会話してみると、妙に落ち着いた印象を受けるだけの少年。


 その年頃にありがちな血気盛んな所も、機械種使い故の傲慢さも見せない。


 ここが秤屋内ではなく、学校であれば至って普通の一学生と思っただろう。


 槍を持ち、かなりの腕を持っていると分かっていても、纏う雰囲気に戦場の匂いを感じないのだ。


 強いはずなのに、本人に強者としての自覚が無い。

 破格の戦力を保有しているのに、その強さをひけらかそうとせず、逆に目立たないようにしている様子も見受けられる。


 まるで自分が弱いことを隠そうとしているかのように………

 そんなわけあるはずがないのに……………



 『腕前と中身が一致しない奇妙な人物』



 それが30年という俺の狩人人生が告げるヒロという人間像。


 いつもは俺の脳裏に浮かんでくる相手のイメージ像もはっきりとしない。


 ただぼやけて見えるだけ。



 善人か、悪人か、正直者か、嘘つきか、暴れん坊か、臆病者か………



 それすらも明確ではなく、まるで目の前の少年が実在しないのではないかと思う程。


 だが、そんな奇妙な人物が上げてきた成果はトンデモナイモノ。

 

 最初の攻略で未踏破領域の紅姫の首を取ってくるという前代未聞の大戦果。

 初めはどこぞの組織の仕掛けかと疑ったぐらい。


 しかし、続けて同じ秤屋の新人達とパーティを組んで赭娼を狩ったことで、その実力は確かなモノと確認できた。


 さらに2つ目の紅姫の首を提出して、間違いなく英雄候補と認められた。


 そうなると白翼協商としても、全力で囲い込みにかからざるを得ない。


 事前に抑えてあったストロングタイプのダブルと、整備専用車を優先的にヒロへと斡旋し、格安で販売。

 オークションにでもかければその数倍儲けられたかもしれないが、ヒロに恩を着せる為だと思えば安いモノ。


 何せヒロがこのまま白翼協商の狩人として中央に向かい、赤の死線で活躍してくれるなら、その利益は莫大なモノとなるだろう。

 今の段階で重量級の紅姫を狩るのであれば、中央で戦力を整えれば未だ人類の生存圏を脅かす『砦』や『城』の攻略もなるかもしれない。

 

 また、誰も到達したことの無いダンジョンの最下層にだって手が届く可能性も…………



「でも、まあ、確かに最初は白翼協商と縁も所縁も無い狩人だっただろうが、今は違う。すでに4ヶ月も続けて『最優』を獲得して、押しも押されぬウチのエースだ。余計なちょっかいはやめてほしいね」



 目を爛々と輝かせる各秤屋の代表達に向かって、俺は努めて平静な顔で宣う。

 もうヒロは白翼協商の狩人なのだから諦めろと目で訴える。



 はてさて、これで牽制になるかどうか…………無理だろうな。


 これくらいで諦めるようなら、わざわざこの会議では言って来ないだろうし…………


 と思っていたら、一番最初に口を開いたのは、俺の真正面に座っているマダム・ロータス。



「何を甘っちょろいことを言っているんだい? たった4ヶ月在籍しただけじゃないか。それだけでアタシ達に諦めろってのは、ちょっと無理があるねえ」



 不敵な笑みを浮かべてこちらを見やる。

 緑に輝く目が俺を見据え、真っ赤なルージュを引いた唇がニヤリと歪む。


 まるで獲物を前にした雌獅子。

 それも気高さと迫力、強さと美しさが同居する女王。


 喰われると分かっていても、身を投げ出す男が居てもおかしくない程の魅力。

 中身が70歳以上の老婆と分かっていても、背筋がゾクゾクする程の色気と凄み。

 


 ほとんどの場合、機人の外見は人間であった時の容姿に限りなく近づけられる。

 そうしないと自己の認識ができず、精神崩壊が早まるからだ。


 極稀に元とはかけ離れた容姿にする者もいるが、よほど強固な精神を持っていないと長くは持たないらしい。

 中央には重量級や超重量級の機人がいるという噂もあるが、あくまでも例外中の例外であろう。


 以上のことを踏まえると、今の外見はマダム・ロータスが人間であった頃の容姿を引き継いでいるはず。

 しかし、機械種の身体になった以上、表面的には人間に見えてもその機体は機械そのもの。

 いくら振るいつきたくなるような美女でも、機械の身体なのであればどうしようもない。



 勿体ないと思う男は数限りなくいるだろうな…………



 そんな益体もないことを考えながら、マダム・ロータスへと反論。

 


「彼は白翼協商の狩人でいることに満足しているし、同僚達との関係も良好だ。同じ新人同士で狩りに行く程だぞ。そんな仲を引き裂くような真似はどうかと思うね」



 おそらくだが、不満は持ってはいまい。

 ミエリからもそんな話は聞いていないし、俺との会話でも白翼協商に向けての悪い感情は感じられない。

 

 同僚と言っても、ヒロとある程度交流があるのは俺を除けばアルスとハザンだけ。

 同僚達との関係が良好と言うのは言い過ぎかもしれないが、ここは言い切ってしまおう。

 


「仲良しさんと言っても、せいぜい飲みに行くくらいだろ? 所詮は男同士の友達付き合いじゃないか」



 そこで言葉を切って、笑みを深くするマダム・ロータス。

 こちらを値踏みするように目を細めて、次の情報をぶっこんでくる。



「ちなみにその『白ウサギの騎士』はウチのアスリンとも交流があるんだよ。元々紹介した藍染屋、ボノフは蓮花会とも取引が深いからね。なぜ『蓮花会』を勧めてくれなかったって文句を言いにいった時に一緒にいたアスリンに聞いたのさ。なんと、アスリンのチーム3人とも『白ウサギの騎士』のホームに招かれたらしいよ。とても美味しいコーヒーをご馳走になったんだって」


「え!? ぐっ……………」



 通常、狩人が他人を自分のホームへ招くことなんて無い。

 狩人のホームは機密情報が満載なのだ。

 余ほど仲良くないと内に入れることなんてないし、他の秤屋の狩人なんて以ての外。

 それこそ一緒にチームを組もうとする仲間としか………


 これは些か良くない傾向。

 すぐにどうにかなるわけではないが、色恋で秤屋を移籍するなんてどこにでも転がっている話だ。

 

 

 アイツめ! 

 ウタヒメを狙っているんじゃなかったのかよ!

 他の秤屋の女性チームに誘惑されているんじゃない!


 予想外の情報に思わず歯噛み。

  

 確か、蓮花会の重量級使いアスリンのチームは器量良し揃いと聞いている。

 ヒロはあまり異性には積極的なタイプではないと思っていたが、まさか………



「フンッ! ………そう言えば、ウチのガイもその『白ウサギの騎士』とやらと知り合いらしいな。機械種ガンマン殿が立会の上で試合をしたそうだ」



 又も俺が知らぬ情報が『鉄兜』のブルハーンから出てくる。



「ガイの奴、『白ウサギの騎士』とは引き分けたから次は勝つ!と息を巻いておったのう」


「ほうほう? それはそれは…………」



 ブルハーンの情報を聞いて、隣に座る征海連合のペネンがにこやかに相槌。



「聞くに、その『白ウサギの騎士』は他の秤屋の者と交流を深めているようですね。これはひょっとして移籍の為の情報収集かもしれませんね。フフフッ、これはなかなかに面白いことになりましたな」


「……………何が面白いんだ、ペネン?」


「面白いでしょう? 白翼協商が囲い込んだと思っていた青い鳥は、その実、自由に空を飛び回って辺りの巣を物色していたのですから…………」



 そこでペネンは眼鏡をクイッと上げて、片頬をだけを動かし笑みの形を作り、



「あと、弊社のレオン坊っちゃんとも付き合いがありましたな。闇市で何やら良い取引をしたそうで……………」


「何? アイツ………」



 あれだけブラックマーケットに参加するのは止めておけって言ったのに………

 

 しかも征海連合のレオンハルトとだと?

 完全に向こうの中枢の関係者じゃないか!



「珍しくご機嫌でしたな。そもそもレオン坊っちゃんは『白ウサギの騎士』の名付け親。よほど気に入られている様子。さらにこうもおっしゃっていました。『ヒロとは方向性は違うが実に趣味が合う』と………ね」


「趣味?」



 趣味と言うのは、文字通りの意味ではあるまい。

 おそらくは狩人として目指す所は違えど、その活動方針が近いということだろう。


 さらにレオンハルトは征海連合の大幹部の血縁。

 辺境にいても、その名が届く格と実力を兼ね備えた俊英。


 極めて合理主義で、且つ、無能な人間には目もくれないと言う冷徹さも併せ持つ気難しい人間と聞いている。

 そんな彼がヒロのことを『趣味が合う』とは…………


 もし、征海連合の資産背景を持ってヒロを勧誘してきた場合、この白翼協商バルトーラ支店だけで対抗できるのか…………

 


 イカンな。

 もっとヒロに恩を売らないと、他の秤屋に引き抜かれる可能性がある。

 

 かと言って、あまり大っぴらにマテリアルを使うような真似もできん。

 不公平だと他の狩人からクレームが来かねないし、その矛先がヒロへ向かうことだってある。


 前回のストロングタイプの斡旋もかなりギリギリの線だった。

 これ以上の無茶は…………

 


「んんっ!?」



 苦虫を噛み潰したような顔で悩む俺の脳裏に、突然浮かび上がる誰かがこの部屋に飛び込んでくるシーン。


 そして、その場面で響く、絶対に聞き逃せない言葉。



「まさか……………」



 呆然と呟く俺に対し、同じテーブルを囲む代表者たちは怪訝な顔。



「どうした? ガミン。少々イジメ過ぎたかい?」

「そんなにコイツが軟なわけあるか」

「おいおい、そこまで追いつめられた顔しなくても………」

「ハハハ、意外と気弱な方ですね」



 それぞれに俺の様子に戸惑いを見せる最中、




 バタンッ!



「会議中、申し訳ありません! 至急お知らせしたいことが………」



 息を切らせて飛び込んでくるウチの従業員。

 本来なら俺1人だけに告げる情報ではあるが、よほど焦っていたのだろう。

 他の秤屋の代表が居る中でぶちまけてしまう。

 すぐに出回る情報であるのだから、大したヘマではないのだけれど………



「こ、この街の周辺で『活性化』が起こりました! しかもかなり広範囲のようです!」




 『活性化』


 それはレッドオーダーを大量に狩ることで発生する現象。

 影響先は主に巣やダンジョンに限られるが 一時的に出没するレッドオーダー達のランクが上がる。


 これにより、巣やダンジョンの攻略難度も上昇するから、秤屋としては決して無視できない。


 難易度が上がった巣に対処できない狩人にとっては死活問題となるし、普段出てこないであろう高位機種を狙うチャンスでもある。

 どちらにせよ、狩人にとっては自身の活動を激変させざるを得ない一大事。

 滅多に起こることではないが、それでも発生してしまえば対応するしかない。

  


「なぜ起こった?」



 会議室の中に響く疑問の声。


 誰が発したのかは確認する必要も無い。

 

 誰しもが抱く疑問であるのだから。



 活性化の発生には幾つかの条件がある。


 発生したエリアに不釣り合いな高位機種が大量に破壊されること。


 弱いレッドオーダーしか出てこない地域では、中位機種の群れを駆逐するだけで活性化が起こることもありうるのだ。

 逆に中央に近ければ近いほど、少々のレッドオーダーを倒したぐらいでは活性化は起こらない。


 そして、しばらくの間活性化が起こっていないこと。

 

 そのスパンは約10年から15年程度と言われている。

 つまり一度活性化が起こってしまえば、しばらく起こることが無い。

 だが、このバルトーラの街で活性化が最後に観測されたのは30年以上前。

 

 

 

「なぜ、起こったか後から調べればいいさ。まずは対処を急ぐとしようじゃないか」



 

 皆が動揺を見せる中、悠然と立ち上がったのはマダム・ロータス。


 その声に釣られて立ち上がる代表者達。

 急ぎ自分達の秤屋に戻り、対策と立てないといけないから。

 


「では、会議はここまでだね。来月はもう少し追い詰めてやるから覚悟しておきな」


「…………お手柔らかに頼むぜ、マダム」


「ハハハッ、もう少し殊勝な態度を心がけるなら、考えておいてやるよ」



 皆が背を向けて扉から出ていく。

 知らせを届けに来た従業員も、俺の指示を受けて、次の場所へと報告に走らせる。



「ふう…………」



 会議室から皆が退出する後、俺1人ポツンと椅子に座ったままでいて、ため息一つ。



「この活性化。果たして吉と出るか凶とでるか………」



 ゆったりとした背もたれにもたれ掛かりながら、この波乱を呼ぶ展開に、あの狩人の少年はどう動くのかを想像して、



「さっぱりだ。もう俺も歳なのかねえ………」



 若い頃に一時期、何でもできるという全能感に溢れていた時があったが、ほんの少し先のことが分かるだけでは、実社会では何の役にも立たない。


 敵の斬撃や銃弾を躱せても、罠や奇襲を防げても、結局、秤屋の支店長になるのが精々なのだ。

 かと言って、ダンジョンに深奥には届きそうになく、諦めきれず見苦しく下層で足掻いているだけ。



「中途半端だねえ。俺は…………」



 この世界で高みを目指すには何もかもが足らない。

 世間的には成功者ではあるのだろうが、自身で自分の成果に納得ができなければ敗者と同じ。

 もう少し低い所に目標を定めていたら、もっと自分を納得させることができただろうかと考えたこともあるが………



「ヒロ………、お前は何を目指す…………」



 あの前代未聞の成果を積み上げる英雄候補は、どこを見ているのであろう?


 赤の死線まで辿り着くことか?

 鐘守を従え『打ち手』になることか?

 国を作り、王を目指すのか?


 それとも………………



 ふと思い出すのは、随分と食いついてきたウタヒメについての馬鹿話。

 あの時のヒロはただの年相応な少年にしか見えなかった。


 もし、あの時のヒロなら、成し遂げた成果を一旦無視して、俺の経験則でアイツの夢を想定するなら、



「女の子を一杯集めてハーレムを作る………だな。ハハハハハッ、その程度の可愛い夢なら、いくらでも白翼協商が用意してやるのにな……………、まあ、そんなわけないか」



 英雄の考えていることを常人が想定するのは不可能だ。

 常人の想定を覆すから英雄なのだ。



「さあさあ、常人は常人しかできないことをやらないとな」



 椅子から立ち上がり、扉へと向かう。


 やらなればならないことは多い。

 各方面への活性化の報告と、その対処の計画立案。

 想定される被害予想とその補償関係の手続き。

 そして、活性化を最大限利用する為の施策。


 流石にダンジョンに潜っている暇は無いだろう。

 しかし、今俺が求められているのは狩人では無く、秤屋の支店長としての動き。

 これから前に進むであろう若者の為に、少しでも道を切り開いてやることにしよう。

 

 

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