第504話 鏡2



 打神鞭の占いによって顕現した鏡の中の白露。


 本人とは昨日会ったばかりであるが、話し方から態度まで全く異なる仕様。


 果たして、鏡の中の白露が本当の姿なのか、現実の白露は演技をしているだけなのか。


 だが、今、問いかけないといけない質問はそれではない。


 時間制限や回数制限があるかもしれないのだ。


 聞きたいことに優先順位をつけて、早く質問しなくてはなるまい。




 これまでの質問で分かったことは、白露は新たに罪が発覚した雪姫………白雪を守るために守護者へと挑もうとしていること。

 

 新たに発覚した白雪の罪は、不正授与した発掘品が闇市に横流しされ、それが鐘割りの手に渡ったこと。


 だから次に聞かないといけない質問は、なぜ、『白露が守護者へ挑む』 = 『白雪を守る』ことになるのかについて。

 

 この質問をぶつけると、白露は悲し気に目を伏せながら躊躇いがちに口を開いた。



『白雲様から取引を持ち掛けられたのです。半年ほど前にこちらに来られて、白雪に新たな罪が発覚したことを告げられました。このままだと【揺り籠】に入り、【覚めない眠りにつく】可能性もあり得ると。そして、もし少しでも白雪の罪を減じたいのであれば、私に【守護者討伐】に挑め………と』


「そんな無茶な!」



 ここで白雲が出てきたことも驚いたが、それ以上に、白雪の罪を軽くしてやるから、実質死んで来いという命令を白露が受けたことにも驚いた。



「そもそも、お前1人どうにかなる相手じゃないだろ! なんで白雲はそんな不可能な使命を与えてきたんだよ!」


『いえ………、誤解されているようですが、白雲様から与えられた条件は【守護者討伐に挑め】です。【倒せ】ではありません。また、この【守護者討伐】には鐘守にとって別な意味がありまして…………』



 白露が語ったことによると、白の教会が持つ知識の中に守護者を倒す為の手順書みたいなモノがあるらしい。

 それによると、優秀な感応士が守護者に接触し、その晶脳に隠されたコードの断片を読み取って集める。

 そうすることで、守護者の弱点を探ることができるという。


 ただし、この300年で何百人もの優秀な感応士を犠牲にしてコードを集めてきたが、未だその弱点というモノははっきりとしていない。

 だが、守護者を倒すことのできる唯一の道として、今でも教会内に信じている者がいると言うのだ。



『罪を犯した鐘守や、自分の命を賭して叶えたい願いがある鐘守が稀に挑むことがあります。ですが、その周りの取り巻きに阻まれてしまい、辿り着くことすらできないことも多いんですよ。そういった意味では機械種テュポーンや機械種フンババは比較的遭遇しやすい守護者になります………』

 


 つまり、白露に与えられた使命は守護者を討伐することでなく、守護者と接触して晶脳を読み取り、隠されたコードの断片を入手すること。

 

 全くの予想外であったが、俺にとっては特段何も変わらない。


 ………いや、逆に手間が無くなったと言える。


 元々、こっそり俺達が暴竜を倒した後、白露達には守護者に逃げられたと伝えるつもりだった。

 機体丸ごと七宝袋の中に回収するのだから、バレるはずがない。

 そして、暴竜を見つけられない白露は諦めて帰るしかない。

 街に帰った後、暴竜討伐に付き合った報酬として、白露には行き止まりの街に行かないでほしいと頼む。

 『森の守護者』とは因縁があり、いつか俺の手で討つつもりだから………とか何とか理由をつけて。

 

 『空の守護者』が行方不明となり、『森の守護者』へ挑むわけにもいかなくなった白露は他の守護者へと向かうはず………という予定であったのだが。


 コードを取得させるだけで済むなら、余計な話をする必要がなくなった。

 

 元々鐘守1人でどうにかなる相手ではないから、『討伐しろ』なんて随分無茶な使命だとは思っていたのだけど…………



 んん?

 しかし、危険なことには変わりはないか。

 成功率はどのくらいなんだろう?


 

「…………守護者と出会って、そのコードを読み取り、無事に帰ることができた鐘守ってどれだけいるんだ?」


『ほぼ皆無です。ですが、読み取ったコードをメッセンジャーの機械種に預けて飛ばすだけならそれなりに成功例があります』


「マスターロスト時の設定を利用するのか………」



 マスターが死ぬことを前提としたダイイングメッセージ。

 しかし、マスターロスト時の設定とは言え、マスターを失った従属機械種がそこまで長時間の稼働が可能なのであろうか?

 狩り場から街までかなりの距離があるけれど…………

 


『はい。ですから、ヒロさんにはそのメッセンジャーを無事に街まで持って帰って貰いたいのです。流石に狩り場から街までは遠過ぎますから』



 透き通るような笑顔を浮かべている鏡の中の白露。

 

 その笑顔は現実の白露が浮かべていたモノと同じ。


 つまり、今回のミッションにおいて白露は自分が死ぬことを受け入れてしまっているわけか。



「チッ! ……………胸糞悪い!」



 子供を犠牲にして、守護者の弱点を探る?

 それも本当に役に立つかどうか分からない情報だ。


 白雲の奴め!

 一体何を考えているのか………



「なんで白雲はそんなことを命じてきたんだ?」


『多分、白月様にダメージを与えたいのだと思います。私と白雪は白月様の派閥ですから。白雲様は昔から今の三宝体制を快く思っておられなくて………』


「権力争いかよ!」



 まさか白の教会の権力闘争に巻き込まれてしまうとは………


 しかし、白雲はともかく、白月さんは派閥争いみたいなことは関わらないと思っていたけど………



『白月様の派閥と言っても、単純に白月様を慕う鐘守が集まっているだけです。あの方はそういったことにはまるで興味が無い方なので』


「まあ、そうだよな」



 権力とか、派閥とか、白月さんには死ぬほど似合わない。

 必要があれば行使するだろうが、それを求めたりするタイプじゃない。


 何せ、俺を守るために何の躊躇いも無く白の教会を敵に回した人だ。

 あれほど権力欲に無縁な人もいないだろう。


 大事な人の為に命を賭けることができる。

 口で言うのは簡単だが、それが実際にできる人はなかなかいない…………


 

「なあ、白露。君はなぜ、白雪の為に命を賭けるんだ? 確かに君と白雪は友人だと聞いているけど…………」


『それは…………、白雪とあの子達を引き合わせたのは私………、だから白雪が犯した罪は私の責任なのです』


『あの子達? ………ああ、白雪が贔屓にしていたチーム………」


『はい。私は白雪が目覚めてからずっと彼女の面倒を看ていました。まだ中身が幼い白雪の情操教育の一環で孤児院に連れて行ったことが今回の原因………』

 

 

 ???

 『目覚めた』?


 どういう意味だ……………


 ああ、感応士の力に目覚めたということか。

 白雪の方が年上だけど、感応士の力に目覚めたのは白露の方が先なのか。


 それに情操教育って………

 おかしな言い方だが、感応士の力に目覚めた時って、情緒不安定にでもなったりするのだろうか?


 まあ、雪姫……、白雪の中身が幼いのは間違いない。

 見た目15歳くらいなのに、小学生かと思う程、子供染みた態度を取る時があるからな。



「だから自分が犠牲になって白雪を助けたいと?」


『はい。元々私がこの地に来たのも、できるだけあの子の近くにいてあげたかったからです。鐘守は理由が無ければ辺境に赴くことはできませんが、ここは中央と辺境の境目ですから』



 こっちは見た目小学生なのに、中身は随分と大人びている。

 本当に雪姫と逆だな。



 あっ!

 白露の姿が薄れて…………



 突然、鏡の中の白露の輪郭が薄れ出し、ぼやけるようにその姿を消していく。


 どうやら占いの効果時間が終わったのであろう。


 まだ他にも質問したかったことがあっったのだが、仕方があるまい。


 通常、一つの質問に対し、一つの答えしか貰えない打神鞭の占いだが、今回の占いは例外的に色々な情報を仕入れることができた。

 今はこれで良しとするしかないか。

 










 翌朝、白兎達は俺の期待通り、暴竜戦についての作戦を提示してきてくれた。



「やはり、暴竜の中に乗り込んで破壊するのが一番確実か………」


 パタパタ


 皆を代表して白兎が、渡された作戦書を読み込んでいる俺に向かって補足説明。

 


「うん、確かに。あれだけデカいと何をやっても致命傷には程遠い。俺の莫邪宝剣を伸ばして切りつけても、かすり傷……とは言わないが、肉には届いても骨までは届かんだろうなあ」


 

 あの巨体相手には、どう頑張っても首を一太刀と言う訳にはいかない。

 装甲は破壊できても到底切断までは無理だ。

 

 禁じ手としている倚天の剣を使っての『空割り』ならイケるかもしれないが、素の状態で暴竜を前にして冷静な状態でいられる自信が無い。

 心を落ち着けた状態で結構なタメを必要とする『空割り』を発動できるかも不明。

 さらに上手くいったとしても、機体ごと晶石を真っ二つにしてしまったら、討伐する旨みも激減。

 どうせ倒すなら史上誰も手に入れたことが無い守護者の晶石は必ず入手しておきたい。



「オッシ! 基本的な作戦はそれで行こう。で、こっちが突入作戦のプランか………」



 俺のチームの中で最大火力を持つベリアル、そして、白兎の白天砲を以って、暴竜の装甲に穴を開ける。

 そこへ輝煉に騎乗したヨシツネが突撃してその穴を広げ、侵入口を確保。

 また、天琉、浮楽もそれに随行し、侵入口付近の武装や敵を掃討。

 突入しても問題が無いようなら、豪魔が皆を抱えて暴竜の機体内へとカチコミをかける。



 作戦書の2枚目を読み終えると、ヨシツネと豪魔がそれぞれ自身の意見を付け加えてくる。



「実際にそこまで上手く行くかは分かりません。不確定要素が多く、戦場では何が起こるか予想が尽きませんから。最初の突破攻撃後、相手の行動如何によって、浸透戦術そのものを見直さなくてはならない場合もございます。最初に立てた戦術に囚われず、実戦ではかなり臨機応変に対応しなくてはならないでしょう」


「うむ………、予想外のことは常に起こるモノ…………、しかし、その為に我等がおります。我であれば………、暴竜の攻撃を一度ならば受け止めることができましょう。その間に仕切り直し、状況によっては一時退却も視野に入れる必要もあります………、その場合、撤退と見せかけた再攻撃等の手段も有効かと」


「なるほど、色々あるもんだな…………、まあ、その辺はお前達を頼りにしているよ。ヨシツネ、豪魔」


「ハッ、お任せあれ」


「うむ、右に同じ………」



 チームの次席であるヨシツネと武官の重鎮である豪魔。

 こと戦闘においての見識は、素人である俺の足元をしっかりと固めてくれる。 

 やはり戦術に長けた2機の存在は頼りになる。


 それに俺と幾度も戦場を潜り抜け来たメンバー達も、強敵相手に戦闘には慣れっこだ。

 白兎、ヨシツネ、豪魔がいるなら何の心配もしていまい。


 

 ただ、中には今回の暴竜戦が初戦闘というメンバーもいる。



「輝煉。お前の初陣が守護者相手になってしまったな。危険な任務だが、よろしく頼むぞ」


 カツンッ!



 俺から声をかけられた輝煉は、『お任せを!』とばかりに蹄を鳴らす。


 

 俺が初めて従属させた重量級機械種。

 それも神獣型と言われるディバインビーストタイプの機械種オウキリン。

 ヨシツネに並ぶ高速飛行で、雷と、重力、空間を操る高機動高火力型。 


 今回の相手は空を支配する暴竜だから、戦闘の進み方によっては空中戦もありうる。

 巨大な暴竜をキリキリ舞いさせるような華麗な空中機動を見せてくれるだろう。 





 あと、初陣なのは…………



 残る新人1機に目を向けると、皆の列から胡狛が自分の番とばかりにツカツカと前に出てくる。



「マスター、よろしいですか? 我らの本拠地であるこのガレージの防衛策について、一つ提案があるですが…………」


「んん? 提案………」


「はい!」


 夏の向日葵のような明るい笑顔を浮かべて口を開く胡狛。



「マスター。皆さんから色々とお話を聞きました。私達が遠征中、このガレージに良からぬ企みを持った者が侵入してくる可能性が高いと。そこで、このガレージに威嚇も兼ねた防衛設備の設置を進言致します!」


「防衛設備?」


「はい、外から見ていかにも物騒な防衛設備があれば侵入者も躊躇します。もちろん、力尽くで侵入してきても武力で撃退することのできる能力を付け加えます。これによって、マスターのご心配も僅かながら軽減できると思うのですが………」



 警戒用ドローンや赤外線レーダー、自動攻撃タレットとかだろうか?

 そんなモノが装備されていれば、侵入してくる奴らも減るのだろうけど………



「案としては良いんだが、このガレージは借り物だからなあ………」



 一応、壊したりしたら弁償しないといけないし、勝手な改造や増築は禁止されてしまっている。


 確かに今まで以上に注目されるようになってきたから、俺達全員が遠征に出てしまえば、また誰かが侵入して来ようとするだろう。

 それを防ごうと思えば、メンバーの幾人かをこのガレージの警護として残すのが確実。

 だが、これまでで最大の敵とぶつかろうとしているのに、戦力を残していく選択肢は無い。


 それを考えれば、胡狛の提案してきた防衛設備は俺の懸念を払しょくする最適なモノなのであるが…………



「許可も得ずに改造はできんし、許可を取ろうとしてもできるかどうか……」


「マスター、それにつきましては拙僧からご提案がございます。いっそ、このガレージを買い取ってしまえば………と」



 胡狛の提案に対し、問題点を口にしようとしたところ、今度は毘燭から追加の提案を受ける。



「買い取る? このガレージを? かなり高いぞ」


 

 街の外れではあるが、大型車3台を置いて、さらに豪魔、輝煉等の超重量級、重量級機械種が居ても、かなり余裕がある広さのガレージだ。

 果たして何億円………、何百万Mになることやら。 


 そもそもこの世界における街の建物や土地の価格はかなり高い。

 白鐘の恩寵内でしか人間は生活ができないのだから、土地に余裕が無いことが原因。

 

 しかも、予定通りに行けば、俺がこの街にいるのはあと3ヶ月弱。

 ずっと住むわけでもない建物を買い取るなんて、そんな無駄なこと………



「そうですな。ですので、買い取ったガレージは、この街から出る時に売ってしまえば良いでしょう」


「売る? 買ったのにか?」


「実はこの案はシンラ殿、ヒスイ殿とも話し合って検討した上でのこと。多少目減りはするでしょうが、コハク殿が設置した防衛設備も込みであれば、ほとんど損は出ないと思われますな」


「うーん…………」



 俺は毘燭の提案に思わず渋い顔。

 

 言いたいことは分かるんだけど…………



 俺の煮え切らない態度を急かすように、今度は森羅が身を乗り出して物申してくる。



「マスター、ぜひご採用を。マスターの抱えておられる秘密の漏洩は私達の最大のリスクです。あと数ヶ月とはいえ、次はどんな手で探ろうとしてくるか分かりません。少々費用はかかりますが、そこは必要経費ということでご納得いただけないでしょうか?」


 

 心配性な森羅からの提言。

 コイツらしい物言いだが、俺の悩んでいるのはそこじゃないんだよな。 



 買った建物や土地をそんなに簡単に売るなんて、俺にはできない発想だ。

 言われてしまうと、そうだろうなと思うのだが、少しばかり抵抗を感じてしまう。


 土地神話に縛られた日本人的感覚とでも言うのだろうか?

 俺自身、マイホームを買ったことが無い人間だから、余計に土地や建物に対して、拘りを持ってしまっているのかもしれない。


 ウンウンと唸りながら、しかめっ面で悩む俺。

 

 そんな俺に、これまた列から一歩前に出てきた秘彗が声をかけてくる。



「マスター。もし、買ったガレージをすぐに売るのがお嫌でしたら、所有したままでも良いと思います。この街は中央と辺境の境目の街。いずれマスターが辺境に戻ろうとした時の拠点になりますし、その間、マスターが懇意にされている方々に貸すという方法もございます」


「なるほど………、そういう案もあるな」



 どちらかというと、そっちの方が受け入れやすい。

 3ヶ月以上も住み慣れた我が家みたいなガレージだ。

 一度自分の物にしたのを手放すのは、どうにも違和感が拭えない。

 購入してしまったのなら、そのままにしておきたいのが俺の心情。

 


「うん、それで行こう。助かったぞ、秘彗」


「いえ、マスターのお役に立てて何よりです………」



 三角帽子を胸の前で抱え、ちょっと恥ずかし気にはにかむ秘彗。

 先生に褒められて恥ずかしがる女生徒みたいに見えてしまう。


 うーん………、青春ノスタルジック。



「胡狛、お前の案、採用させてもらう。防衛設備を設置する方向で進めよう」


「はい! ありがとうございます!」



 背筋をピンッと伸ばして俺に向かって礼をする胡狛。

 

 こちらは喜色満面。

 ハキハキとした仕草で全身から喜びの感情を浮かび上がらせている。


 どちらも女性型だが、かなりタイプが異なるようだ。

 それぞれに個性があって実にエクセレント。



「森羅、毘燭。良いアイデアだ。助かったぞ」


「お褒め頂き光栄です」

「恐縮ですな」


 こちら2機はそれぞれに畏まった動作で返礼。

 

 

「あい! このガレージがマスターのモノになるの? だったらテンル、バッティングセンターを作ってほしい!」


「キィキィキィ!」



 突然、意味不明なお願い事をしてくる天琉と廻斗。


 え?

 何でバッティングセンター?



「テンル、バッティングが上手くなったんだよ! ハクト師匠の火の玉だって、ヒットを打てるようになったんだから! ほらっ!」



 ブンッ!


 

 天琉は堂に入ったバッティングフォームから鋭いスイングを見せてくる。


 手にはバットを持っていなくても、素人とは思えない構えと動き。



「キィキィ!」



 廻斗が手放しで天琉を褒め、次こそは白兎の魔球『55ソニック オン ファイアー』を打ち返せると豪語。



 なんのこっちゃ………


 うおっ!


 七宝袋の中から打神鞭が『バッティングセンターの設置、絶対反対!』と大声をあげている。


 どうやら、以前、打神鞭への罰として、天琉に丸一日預けた時に色々あったらしい。

 多分、天琉にバット扱いされて散々バッティング練習させられたのであろう。


 まあ、とことんどうでも良いことだが。



「はいはい、バッティングセンターはまた今度な。それより、早くこのガレージの買い取りについて調べてこないといけないな。さて、どこで聞くか………」


「では、秤屋でお聞きなされるのがよろしいかと」



 すぐに俺の独り言を捕らえて助言を口にする森羅。

 相変わらずこういう所は実に素早い。



「ああ、そうだな。では、ミエリさんに会ってくるとしよう」


 

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