星の輝きの記録 Vol.1

(※主人公・ヒロインの記録は3章終了時点)


★ソウジュ

学名: Homo sapiens

出身地:ホッカイちほー(推定)


今作品の主人公。

雪の中で行き倒れていた所をクオに助けられる。

何故かクオと”ふたご”になり、彼女と共にジャパリパークを巡る旅に出ることになった。


一人称は『僕』。

性格は温厚、というか自己を積極的に表現できるほど自我が強くない。

何かの選択を迫られたときも、決定をクオに丸投げしてしまうことが少なくない。

それには過去の記憶がない事や、確固たる心の拠り所がない事が影響している。

記憶がなく名前もなかったため、クオが彼に名前を付けた。


思考プロセスは多くの場合論理的で、そこそこの道徳心は有しているが強い同情や共感を他人に向けることはそう多くない。

ただし、クオとの距離が物理的に近くなると冷静ではいられなくなる。

命を助けられた出会いの記憶や、クオと共に長い時間を過ごしたことから、彼女に対しては常に関心を向けている。


彼自身は旅の目的を持っていない事を気にしており、今はクオについていく途中で綺麗な景色を見たり美味しいものを食べたりと、楽しいことがあればそれで良いかなと思っているようだ。


先天的に妖術の制御に長けており、その反面妖力の容量が少ない。

そのため戦闘中はクオに妖力を融通してもらいながら、自身の展開した妖術で戦うというスタイルを主としている。



【所有する技・持ち物】


・妖術

 火、水、風、雷など属性に不得手はない。

 収納用虚空間など、生活に役立つ妖術も得意である。

 妖力の少なさから簡易的な妖術を好む。

 大規模な妖術は習得が非常に面倒であるため使っていない。


・言霊

 妖術の究極的発展形。

 脳内のイメージを言葉に乗せ、それを実現することができる。

 多くの事象がこれ一つで事足りる程強力だが、イメージが複雑化するほど必要となる妖力が増えるため、『直れ』『飛べ』のような一言の命令形で使われるのが殆ど。


同調シンパサイズ

 メリに師事し学んだ技術。

 まだ使えるのは基礎のみで、実戦での使用例はない。


・矢

 ルカに貰った一本の矢。

 弓がないため、鏃で斬るしか使い道がない。


・トランシーバー

 半径1000kmの範囲で通信を行える機械。

 対となる端末はクオが持っている。

 サンドスターの関わる謎の物体を利用して動いているらしい。


・石板

 特定のセルリアンが落とす光る謎の板。

 便宜上石板と呼んでいるが、石製かどうかは定かではない。

 現在の所持数は16枚。




★クオ

学名: ???

出身地:ホッカイちほー


今作品のヒロイン。

ダチョウのお告げを信じ、雪原の中でソウジュに出会う。

そして彼に頼み込み”ふたご”になって、一緒に旅へと出ることになる。


一人称は『クオ』。

性格は天真爛漫。

非常に直情的であり、自分のやりたいことに対し躊躇がない。

選択を悩む時間も無いか短いため、ソウジュに押し付けられた選択肢も迷いなく選ぶことが出来る。


名前を付けたのは、クオが”お母さん”と呼ぶ人物。

彼女が何のフレンズなのか、はたまた人間なのかどうかもハッキリしていない。

最後に出会った場所はぼんやりと覚えているようだが、今はその場所に行けないという。


クオが”ふたご”や”旅”に情熱を向けるのは、彼女のお気に入りの絵本の影響。

その中の登場人物や彼らの行動に惹かれ、旅に出たいと思うようになった。

ソウジュが現れるまで”ふたご”を作らなかったのは、『この子たちはなんか違う』と周囲のフレンズに対して思っていたから。


旅に出る目的は旅をすること。

とにかく”ふたご”であるソウジュと旅をすることが目的。


妖術の制御は苦手で、妖力は潤沢に持っている。

上述の通り、ソウジュと相性が良い。

自身はフレンズの身体能力を生かした近接戦闘を得意とする。


ちなみに料理が得意で、ソウジュの食べる物はほとんど彼女が作っている。



【技・持ち物】


・刀

 クオのお気に入りの刀。

 柄の先には尻尾を模した装飾や、柄には紅葉の模様が描かれている。


・野生解放

 殆どのフレンズが持つパワーアップ手段。

 上昇した身体能力で刀を扱えば、大抵のセルリアンは一薙ぎだ。


・絵本

 クオの大好きな絵本。

 これだけは虚空間に仕舞わず、大切に持ち歩いている。

 暇なときには、ソウジュに読み聞かせをしてもらったりすることも。


・トランシーバー

 上で書いたのと同じもの。


・増強剤

 果実集めのお手伝いをしたお礼にコモモに貰ったお薬。

 薬なのだが、酔う目的で飲むことが主。

 酔い止めの果実を貰うのを忘れたため、本来の目的で服用されることはないと思った方がいいだろう。


・紅葉一閃

 刀で敵に鋭い一太刀を刻み込む技。

 彼女が初めて名前を付けた技だが、『斬撃と同時に紅葉が出てこない』という理由でソウジュにダメ出しを食らっている。




☆ルカ

学名: Sagittarius

出身地:ホートクちほー


山奥の滝の裏の洞窟に住んでいたフレンズ。

長年、裏でセルリアンを退治しホートクの平和を守ってきた。


一人称は『我』。

ワンピースのような装束と形容される白い服を身にまとい、長い琥珀色の髪の毛を真っ直ぐ下ろしている。

背中には大きな弓を担ぎ、彼女の得物である。


生まれて初めて見たスカイレースに惚れ込み、それ以来レースの時期に出現するセルリアンは特に念入りに狩っている。

彼女を洞窟の外に連れ出した青年のことは永い時の中で忘れてしまった。


騒がしいことを好まない性格であり、ソウジュたちと出会った後も陰からホートクを守っていくこれまでの生き方を続けるようだ。

ただし、騒がしくしなければ彼女の住処を訪れることは大歓迎であるらしい。



【技】


不失正鵠ケイローン

 原理、効果は野生解放と類似している。

 だが身体能力の上がり幅はこちらの方が大きく、通常のフレンズを凌駕する移動速度と攻撃力を誇っている。

 なお、この状態で放たれた矢は必中である。




☆タレス

学名: Scorpius もしくは Scorpio

出身地:不明


主人公との出会いは廃墟の中。

風の影響で劇的な初対面を果たすことになった。


一人称は『アタシ』。

スラム街の少女のような、色のくすんだ布を身にまとっている。

対照的な鮮やかな橙色の長い髪の毛と、鋭い毒針が先に付いたサソリの尻尾が特徴的。


基本的にあっさりした性格だが好戦的。

強そうなフレンズにはよくちからくらべを挑んでいる。

砂漠を舐めて命の危機に陥っていた所をメリに救われ、現在では親友と呼べるほど仲良くなっている。

よくからかわれるため、ピーチパンサーが現れると少し身構えてしまう。


タンフールーのように甘いものがとても好き。

そのせいで一度虫歯になったことがある。


現在ではリカオンの特訓と、コモモの研究の為に毒液を提供している。しかし、コモモは毒液が枯れるまで絞り取ろうとしてくるため甚だ困っているという。



【技】


劇毒ベノム(名称未登場)

 存在しない性質の毒も合わせ、あらゆる毒を操ることが出来る能力。

 能力名はいつだったかメリに急かされ、適当に名付けたもの。あまり好いていないので名乗ることはない。

 使い勝手は非常に高く、意識を奪う、記憶の消去、敵を殺すなど多岐にわたる使い道が出来る。”毒も薬も使いよう”ということで、性質を半ば反転させるようにして治癒を促進することも可能。




☆メリ

学名: Aquarius

出身地: サンカイちほー


オアシスで暮らしているフレンズ。

作中の初対面はクオとコモモ。


一人称は『わたくし』。

青を基調とした絢爛なゴスロリ調のドレスを身にまとい、水色の髪の毛をツインテールにして伸ばしている。


ゆったりとしたお姉さんのような性格。

とても包容力があり、クオにも"お姉さん"と慕われるほど。ただしアイスで釣っている。

それでもおおらかで優しいことは事実であり、初対面では命を助けられておきながらつっけんどんな態度を取っていたタレスも現在では懐柔されている。


しかし敵に対しては、タレスが太鼓判を押すほど容赦がない。

後述する能力を存分に振るい、わずかな隙から圧倒的力量で蹂躙してくる。


ソウジュたちがサンカイを去った後も、彼女は特に変わらない日常を過ごしている。



【技】


同調シンパサイズ

 けものプラズムを操作し、身体組織を外の物質と同期させることで操る能力。

 メリの場合は水分子の操作に特化しており、身体を水に変換し戻る事が可能。

 対象にできる水分子は非常に多岐にわたり、水、氷、水蒸気のみならず、物質の組成や生物の体の中にある水分を操ることも可能である。


 そのため、セルリアンの体内に残った氷の粒を操って動かすことや、フレンズの体内を流れる血液の流れを止めたり逆流させたりすることができる。


 使用者に容赦がなければ、限りなく理不尽な使い方も可能な能力の一つ。

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