第225話 強者同士の戦い


 荒れ狂う強風が毒の濃霧を吹き飛ばしていく。そして視界が元に戻った頃に切り倒された木々の奥から2つの頭を持つオオカミが現れた。あれが青の群集のリーダーだという双頭狼か。……それだけではなく、俺達の周りを取り囲むように多くの種族が集まっている。

 これが青の群集の狙いか。つまり気付かれないように大多数で包囲しての襲撃。その為の時間を稼ぐのがコケの人とタチウオの人で、カメレオンの人が正確な位置情報の伝達役か。


「……やっと来ましたか、ジャック」

「この作戦、やっぱり無茶あっただろ! 断刀の再使用時間はまだ来てねぇし、余裕なさ過ぎて覚えたての連閃を使う羽目になったじゃねぇか!」

「予定と違うと思ったが、そういう事か。……2人でもう少し粘れると思ってたが、全員無傷とは予想外にも程がある。まだ灰の群集は上方修正しなけりゃ足りないってか」

「……『捨て身』の言葉が合図ではありましたが、本気で捨て身にさせる気ではなかったですよね?」

「いくらなんでもそりゃねぇよ、ジェイ。とりあえず2人とも足止めご苦労。お陰で配置は完了したぞ」

「はっ、そりゃどうも。……次はもうやりたくない作戦だがな」

「……ジャック、警戒度合いを引き上げておいてください。まだ大量の未知数の手段がありそうです」

「……さっきの霧だろ? 分かっている」


 特にちょっと前に聞いた覚えのある名前の見える巨大な蛇、フクロウ、キツネを筆頭に少なくとも4〜5PT分くらいの人数が揃っている。……どうやら強敵となる要警戒相手を誘き寄せる事そのものは成功のようだけど、必要以上に警戒されてしまっているらしい。

 それにしてもやっぱりさっきの霧は警戒されたか。……この感じだとまだ操作系スキルの生成量増加については判明していない? いや、ここはバレているものと想定して動こう。


「ジャック、さっきの斬撃はこれが狙いか」

「まぁな、ベスタ。お前らと普通に真正面からぶつかって簡単に勝てるなんて甘い見込みはしてないもんでな。まぁここまでやって誰も倒せないとは思わなかったが……」


 初手の奇襲からコケの人とタチウオの人による時間稼ぎ、そして最後の暴発を利用した応用スキルだと思われるスキルでの連撃。失敗したら失敗したで不発以外なら無差別ダメージか、制御困難な暴走状態になったはず。……いや制御は困難にはなるが不可能ではないし、無差別ダメージは推測でしかないけど広範囲になっただろう。そしてその後に強風の操作での範囲攻撃ね。

 賭けの要素があるとはいえ、不発以外なら俺らへの何らかのダメージは期待出来るし、強風の操作での奇襲も上手く行っただろう。まぁ暴発を使ったのに普通に発動したのがある意味では1番の誤算かもな。他の状態なら多少は混乱したはずだし。


「……紅焔、アルマース、擬態のカメレオンがいたとはいえ索敵はどうなっていた?」

「……定期的に獲物察知は使ってたけど、最後の危機察知以外には反応は無かったぞ? 有効範囲を調べ上げているんじゃねぇか、これ?」

「……すまん、同族同調でプレイヤーの姿を見つけるのに手間取った。あいつら、ただの煙幕だけの無駄情報をあちこちにバラまいてたぞ」

「ちっ、こちらの狙いが読まれたか。これは俺も迂闊に戻ってくるべきではなかったな。……ここは青の群集が上手だったと考えるべきか」


 ベスタも俺達もまんまと青の群集の手の平の上という訳だ。青の群集の情報力を正直甘く見ていた。まさか獲物察知の有効範囲を調べてその効果外で待機し、状況に合わせて一気に攻め込んでくるとはね……。Lvによって効果範囲も変わってくるだろうに、その執念は驚きだよ。

 それにアルの同族同調も広範囲をカバー出来る訳ではないから、最初の奇襲を受けた際に手の内がバレて警戒された時点で効果も薄くなったんだろう。……地味に霧が俺らの回避には役立ったのかもね。あれがなければ、敵に正確に狙いを定められて強風の操作での被害も出ていただろうし。

 

 だけど、こちらとしても全くの計算違いでもない。ここに要注意人物の多くを引きつけられているという事はそれだけで防衛班や妨害班の負担が減るという事だ。他の場所の戦いはそれぞれの場所のみんなを信じて、俺らは俺らのするべき事をやるまでだ!


「少しは動じたみたいだが、流石にすぐに切り替えるか」

「ここの勝敗で勝負の結果の全てが決まる訳じゃないしな。みんなを信じるだけだ」

「あんたが灰の群集のコケの人だな。あぁ、その通りだ。だからこそ、俺達は1番厄介なお前達の動きを封じに来た」

「……倒す訳じゃないってか」

「そりゃそっちも同じだろう、灰の群集?」

「ちっ、こっちも青の群集を甘く見積もり過ぎてたか」


 なるほど、味方を信頼しているからこそ最大戦力で俺らを抑え込みに来たって事か。まぁそれに関しては灰の群集だって同じ事だけどな。ベスタの言う通り、青の群集をちょっと甘く見過ぎていたかもしれない。この人数差はきっついな。多分倍以上の人数はいるだろ……。


「ゆっくり話してそれで時間稼ぎでも構わないが、そろそろ始めるとするか」

「来るぞ、全員警戒しろ!」

「斬雨、暴発が切れたらクジラを斬り捨てろ。他の奴らは発動までの邪魔をさせるな」

「おう、任せとけ!」

「「「「「おう!」」」」」


 流石に空中での足場としてのアルは邪魔だと判断されたか。ただそこにいるだけで俺らは空中から遠距離攻撃で狙い放題だからな。足止めするにしてもクジラだけは排除する気つもりなのだろう。

 ここはアルの上に乗っている俺らで迎撃すべきだな。このメンバーなら指示は迂闊に俺が出さないほうがいいか。


「流石に数が多過ぎる、風雷コンビは数を減らせ! ケイ、紅焔、他は任せたぞ!」

「「おう!」」

「分かったぜ!」

「おう、任せとけ!」

「タチウオの人の攻撃はさっきのヤバいやつだよね! サヤさん、また邪魔しに行くよ!」

「あ、レナさん待って!?」


 やはりベスタが指示を出した。その指示に従って木に上って警戒をしていた風雷コンビ、そしてアルの上に退避していたレナさんとサヤが飛び降りていく。近接には近接の戦い方があり、そしてアルを中心に迎撃に当たるのは残った俺達の役目だな。


「今度は攻勢に移らせてもらいますよ! 『スリップ』『スリップ』『スリップ』!」

「ちっ、仕方ねぇ。『魔力集中』『ファイアクリエイト』『操作属性付与』!」

「「『雷纏い』!」」

「風雷コンビ、バラけて仕留めていけ!」

「「了解した!」」


 先程までは生き延びて時間を稼ぐ事に徹していた青の群集のコケの人がバランスを崩させようとしてスリップを連発するが、ベスタが操作属性付与で火を纏い、風雷コンビは雷を纏う事で地面に生えるコケを焼いていく。

 雷纏いっていうのは発火とかと似たような感じで身体の周囲に雷というか電気を発生させるスキルっぽいな。ベスタは纏った火でコケを燃やし、風雷コンビは時折激しく全身の表面を流れた電気で焼き切るような形になっている。……なるほど、こうやってコケ対策も出来るのか。


「くっ、対応されますか!? ですが全員がそうですかね! 『スリップ』『スリップ』!」

「何度も滑らされてるからそう何度もは食らわないかな!」

「あーもう、鬱陶しい! 『ファイアクリエイト』『操作属性付与』!」


 そして次に狙われたサヤとレナさんだが、少しバランスを崩しながらもサヤはまだ効果の残っている付与した土属性の爪を地面に突き刺して安定させ、レナさんは火属性の操作属性付与を行っていた。みんなコケへの対処方法は理解してるんだな。


「……あちらにもコケの人がいるだけの事はありますか。ですが同じ失敗は繰り返しませんよ。皆さん、一斉にかかりなさい。1人相手でも必ず2人以上で、可能な限り仕留めず、それでいて負けないように!」

「「「「「おう!」」」」」


 それにしても最低2人以上で対応しろとは随分と警戒されたものである。しかも倒さずに足止めって事はやはり互いに目的は一緒って事なのだろう。

 コケの人もタチウオの人も少数での独断専行が弱点だと思っていたけど、1日で反省して改善に向かわせてくるってのは末恐ろしいな。


「ホホーウ、そんなに余所見ばかりしてていいのですかな? 『ウィンドボール』!」

「あ、スリムの人!? 『魔力集中』『散弾投擲』!」

「ホホウ? 投擲メインのリスですかな。……見たところ巣のボーナスもあると。これは早い段階で仕留めておかねばなりませんな」

「フクロウはなんか嫌な事を思い出すよ!?」

「『魔力集中』『翼撃』! ちっ、外したか。『ファイアボール』!」

「ホホウ、火のドラゴンというのもまた良き物。ですが、敵とあらば倒すまで」


 このフクロウの人、軽々と紅焔さんの攻撃を避けていた。……そして続々といろんな手段で飛び上がってくる青の群集の人達。軽く見た感じだけでも水球移動、小石移動、空中浮遊もか。……灰の群集で見つかっている飛行方法は大体見つかってると見て間違いなさそうだな。

 この感じだと『移動操作制御Ⅰ』を使っている可能性は極めて高いだろう。飛んでいる状態でも普通に攻撃を仕掛けてくると思った方がいい。青の群集を甘く見積もるのは危険過ぎるのはよく分かったしな。


「おいおい、スリムばっか楽しんでんじゃねぇよ」

「げっ、大蛇!?」

「おいおい、その反応って事は灰の群集のコケの人はヘビが苦手な人か?」

「……さてね?」

「へぇ、やっぱりか。おい、ヘビの奴はコケの生えたザリガニを狙え!」

「「「「「おう!」」」」

「ホホウ、この状況で苦手なモノを漏らすとは迂闊なり」


 言われなくても自覚済みだよ! こんな状況で言ってる場合じゃないのに思わずつい言ってしまっただけだっての! うっわ、しかもヘビのプレイヤーだけでも他に5人も居るのかよ。しかもどいつも空中浮遊で飛んでるし。……まぁ苦手生物フィルタのお陰でリアルで見るよりは遥かに大丈夫だけどさ。


「ケイさん、ヘビ相手は無理しないで! 『アイスプリズン』!」

「氷魔法か。『魔力集中』『連刺突』!」

「いっけー! 『散弾投擲』!」

「ホホウ、迎撃するまで。『魔力集中』『羽飛ばし』!」

「……この人達、強いね」

「みたいだね!?」

「……そっちこそ。俺らもあんまり甘く見てると痛い目を見そうだな」

「ホウ、既知の要警戒人物以外にも要注意人物はいるようで」


 ヨッシさんの拘束もハーレさんの攻撃もあっさり迎撃かよ。……この2人ともどっちも未成体みたいだ。他のヘビとかは共生進化とか成長体も混ざってるようだけど、ここに来てるだけあって油断出来る相手じゃないな。

 というか、人の様子ばっか見てる場合じゃない! こっちにも結構な人数が襲いかかってきてるんだった。


<行動値2と魔力値6消費して『水魔法Lv2:アクアボール』を発動します> 行動値 34/43(上限値使用:2): 魔力値 77/86

<行動値2と魔力値6消費して『水魔法Lv2:アクアボール』を発動します> 行動値 32/43(上限値使用:2): 魔力値 71/86


「くっ!? 早い上に同時に3発か!」

「同時に3発は水の操作が最低でもLv4より上だ! 気をつけろよ!」

「だが、まだ成長体の攻撃だ。未成体なら負けはない!」


 ヘビの集団に向けてアクアボール3発を2連続で撃ち出す。この人数相手に出し惜しみなんてしてる余裕はない。よし、飛び慣れてない奴も多いのか、今ので結構バランスを崩させたぞ。

 未成体と成長体の混成みたいでダメージが通る相手とバランスを崩すだけで大したダメージがない相手もいる。やっぱり成長体だと未成体相手にはダメージは見込めないか。


<行動値1と魔力値3消費して『水魔法Lv1:アクアクリエイト』を発動します> 行動値 31/43(上限値使用:2): 魔力値 68/86

<行動値を3消費して『水の操作Lv6』を発動します>  行動値 28/43(上限値使用:2)


 少し大きめの水球を3分割にして操作していく。ダメージがなくとも未成体相手でも翻弄する事は可能なのはサヤが証明済みだ。手動操作の水球で地上に叩き落としてやる!


 本当なら水流の操作か岩の操作辺りを使いたいとこだけど、岩は運悪く丁度良いのが無いし、水流の操作は陸で戦ってるベスタやサヤ達を確実に巻き込む。ダメージがないとはいえ、時間も稼ぐ必要がある以上はまだ下手には使えない。

 それにしても青の群集は思ったよりも攻め込んではこない。……この戦いは互いに強い相手を早い段階で下手に倒して、群集支援種の妨害側へ回られてもしまうのもマズいからな。それが分かってるからこそ、青の群集は大人数で俺達を倒すのではなく抑え込みにかかってるんだろう。


「……苦手って割には平然と攻撃するんだな」

「リアルじゃ無理だけど、苦手生物フィルタってのは優秀なもんでな!」

「対策済みって訳か。っと、そろそろか」

「チャージ完了だ。行くぜ! 『断刀・風』!」

「やば!? アル!」

「隙あり! 『ポイズンプリズン』!」

「しまった、腐食毒か!?」

「悪いな。基本的には足止めなんだが、クジラとコケは排除対象なんだよ!」


 一瞬タチウオの人の方に意識を取られたその隙を狙われて大蛇の人に閉じ込められた!? やばいやばい! どんどんコケが弱っていくし、あの1撃からアルも回避させなきゃいけないってのに、これはピンチだ!? いくらアルを囮にした作戦だったからって無防備で良いわけじゃないんだけど、それが裏目に出たか……。


「そのタイミングを待っていたー! 『強蹴り』!」

「ぐっ! だが、ここで失敗してたまるか!」

「え、うっそ!?」

「大人しく斬られてたまるか! カステラさん、Lv3の水魔法を頼む!」

「オッケー! 『アクアプリズン』!」

「『コイルルート』!」

「複合魔法ですか!? 斬雨、それごと斬り捨てて下さい!」

「言われなくても分かってらぁ! ここで木もろともクジラを斬り捨てる!」


 視界の端に見えるのは、レナさんの真横からの妨害を受けてバランスを崩しながらも縦方向から斜め方向へと向きを変え、その凶刃をアルへと振り下ろそうとするタチウオの人だった。あっちはあっちで大ピンチかよ。あの向きじゃクジラどころか木まで斬られてアウトだろ!?


「って、ケイさんも大ピンチじゃん!? アルさんもヤバいしどうすんの!?」

「ホホウ、ここは手出しさせませんので」

「おう、スリム。コケを倒し切るまで抑えとけ」

「ケイ!?」

「クマの人も行かせませんよ! 『アースボム』『スリップ』『スリップ』『スリップ』」

「あーもう、コケってこれだから厄介かな!? ハーレ!」

「ケイさん、今壊すよ! 『アースクリエイト』『投擲』!」

「ホホウ、それはさせないので。『ウィンドボム』」

「あー!? 邪魔された!?」

「ケイ、自力で何とか切り抜けろ! 今は助け出す余裕がねぇ!」

「よそ見してんじゃねぇよ、ベスタ! 『強爪撃・風』!」


 アルが大ピンチで頑張ってるのに、俺は何やってんだ!? 他のみんなも気付いてはくれているけども、自分の相手で精一杯のようでこっちに増援は望めそうにないってか。

 コケが弱りきって死ぬ前にとっとと破ってしまわないとマズい。くそっ、外にある水球を打ち付けても全然効果がない。仕方ない、この水球は破棄!


<行動値を3消費して『増殖Lv3』を発動します>  行動値 25/43(上限値使用:2)

<行動値4と魔力値12消費して『水魔法Lv4:アクアボム』を発動します> 行動値 21/43(上限値使用:2): 魔力値 56/86


 増殖をしてコケが全滅しないように延命をして、至近距離から高威力のアクアボムで拘束魔法を破壊するしかない。至近距離での発動だから、自分にも朦朧の状態異常は発生するかもしれないけど、このまま殺られるよりはマシだ! ロブスターの方もどんどんHPが減っていってるし、それ以上にコケが腐食毒に弱すぎる!


 そしてアクアボムが爆発したけど……くそ、破壊は無理か? これじゃ威力が足りない。


「へぇ、成長体で魔法Lv4とは警戒対象なだけはある。だが、成長体では威力不足だな」

「ホホウ、これこそ純然たる進化階位の差というもの。行かせんよ。『羽飛ばし』」

「やっぱり簡単には行かせてくれないかー!」

「ホホウ、このリスもまた危険なので」


<行動値を3消費して『増殖Lv3』を発動します>  行動値 18/43(上限値使用:2)


 くそ、死滅して消滅したコケの部分に増殖で増やして時間を稼ぐしか出来ることがない。いや、まだロブスターの魔力集中を上限使用指示で呼び出して……いや駄目だ。成長体で威力不足な事には変わりない。


<行動値を3消費して『増殖Lv3』を発動します>  行動値 15/43(上限値使用:2)


 どんどん死滅していくコケを増殖で増やして延命を繰り返していく。今はとにかくこれしかない!


<行動値を3消費して『増殖Lv3』を発動します>  行動値 12/43(上限値使用:2)


 このままじゃアルは逃げ切れずに真っ二つだし、俺もコケが死ねばリスポーンだ。くそっ! 未成体の魔法相手では水魔法でコケを保護しようとしてもこっちの魔法が打ち消されるだろうし……。

 そうだ、纏癒なら! 1個は持ってたはずだ、急いで探すんだ。よし、進化の軌跡・癒の欠片があった! 


<攻撃被弾中は『纏属進化』は実行できません>


 この手段も駄目なのか!? 何か、何か打開策はないのか!?


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