第52話 1886-I型人造人間 re


『――権限により、閲覧許可が得られました』


【記録時期――標準時間 ■■2■年1月21日 日曜日】

【宛先 ■■■■所属 レイラ・■■■】


 ノイズのあと、溜息が聞こえる。

 ―――

 ――

 昨日も言い争いになった。最悪な気分だよ。

 君は私が何も考えていないって思ってる。

 私が何も言わないから、だから……。

 でもね、違うんだよ。


 痛みや苦しみを全部、胸の奥に流し込んでいるだけ。

 ここでは苦しいことばかりだから。

 だから、私は自分じゃない誰かを演じているの。

 笑っているからって幸せなわけじゃない、レイには分かってほしい。


 だって私は他のやり方を知らないから。

 苦しみを乗り越える――

 ―――

 ――

【再生を終了します】


 通知音が繰り返し聞こえた。端末から投影されていたホログラムディスプレイを消すと、網膜に投射されているインターフェースで通知を確認する。ハカセからの連絡だった。

 寝転んでいたベッドから起き上がると、カグヤがハカセと話しているのを聞きながら戦闘服に着替えて地上に出る準備をした。


「ハカセは拠点に着いたって?」

『近くまで来てるみたい。白蜘蛛に襲われるかもしれないから、巣の中には入っていない』

「なら、俺たちが迎えに行こう」

 ミスズに声をかけると、彼女も行くと言って急いで準備を始めた。



 防壁の門が開くと、白蜘蛛の糸で白銀に染められていた廃墟の通りが見えた。

 我々は周囲に警戒しながら、糸が張り巡らされた廃墟の街を進んだ。蜘蛛の糸に引っかかっていた傭兵たちの死骸は何処どこにも見当たらなかった。彼らの装備も一緒になくなっていたが、大型の軍用ヴィードルはその場に残されていた。しかし大型車両の周囲に張り巡らされた糸が若干増えているように感じられた。白蜘蛛も警戒しているのかもしれない。


 蜘蛛の巣を越えて、糸が張り巡らされていない場所までたどり着いた。少し歩くと博士の姿が見えてきた。ハカセはしゃがみ込んで糸に手を伸ばしていた。

「ハカセ、何か気になることでもあるのか?」

 〈守護者〉はゆっくりと立ち上がって、金属の頭蓋骨をこちらに向けた。


「おぉ、不死の子よ、来てくれたのですね」

 ハカセの側には革製のトランクが置かれていて、背中には大きなバックパックを背負っていた。そして右手には、旧文明期のモノだと思われる杖にも似た兵器が握られていた。

「荷物を持ちましょうか、ハカセ?」とミスズが言う。

「感謝します、ミスズさん。しかし大丈夫です。こう見えても私は力持ちなのですよ」

 そう口にしたハカセの瞳は青く発光していた。


 ハカセが周囲からどのような目で見られていると考えているのか、私には分からないけれど、ハカセは〈守護者〉のひとりだ。壮年の男性のような渋い声は、ハカセに老いた印象を与えていたが、人よりも優れた身体しんたい機能を有しているのは明白だった。

 そもそも旧文明の特殊な〈鋼材〉で造られた骨格を持つ〈守護者〉に、歳を重ねるという概念はないのかもしれない。


「それで、ハカセは糸を調べていたのか?」

「ええ。この糸は、他の蜘蛛の糸と強度に違いがみられます」

「それは俺も感じていたよ。やっぱり普通の蜘蛛の変異体とは違うんだな」

「〈不死の子〉よ、その兵器で糸の一部を吸収してみてください」


 ハカセはハンドガンの機能について知っているようだった。ハカセが持つ兵器も旧文明期の〈遺物〉なのだから、知っていても不思議ではないのかもしれない。

「カグヤ、設定してくれるか」と、私はハンドガンをホルスターから抜きながら言う。


『ちょっと、待ってね。うん……これで大丈夫だと思う。弾薬の装填に必要な素材を自動認識して、素材の取り込みを実行できるように設定したから、レイの判断でいつでも弾薬の補充ができるようになった』

「ありがとう」

 カグヤに感謝したあと、ハンドガンの銃身を糸に軽く押し当てた。


 すると触れた箇所が赤熱して、スルスルと糸を取り込んでいった。まるで銃身に溶けて混ざり合うような、そんな不思議な光景だった。

「見事なものですね、やはり糸の純度が高いのでしょう」と、ハカセは感心していた。

「他の蜘蛛の糸も旧文明の鋼材として再利用できたけど、この糸とは何か違うのか?」


「旧文明の鋼材ですか……面白い呼び方ですね、しかし間違っていない」ハカセはクスクス笑う。「そうですね。この糸は不純物が少なく、得られる鋼材の量が多いのです」

 ミスズもカグヤにハンドガンの設定に変更してもらうと、糸を取り込んで弾薬の補給を行った。ミスズは興味深そうに何度か糸をハンドガンに取り込んでいたが、やがて取り込めなくなった。

『さすがに補充できる量にも限度はあるからね』と、カグヤは残念そうにしていたミスズに言った。


「行こう、ハカセ。拠点に案内するよ」

 私はそう言うと、蜘蛛の巣に向かって歩き出した。

『ハカセなら心配ないと思うけど、糸には気をつけてね』

 カグヤが忠告する間にハカセのローブが糸に引っかかり、そのままくっついて離れなくなった。


「こうなったら、ローブの端を切るしかないな」

 ボディアーマーの胸元に差していたコンバットナイフを抜いた。

「仕方ないです」と、ハカセは残念そうにしていた。

「替えのローブはないのか?」

「はい。ずっとあの場所で観測していたので、探しに行く時間がありませんでした」

『研究者の気質だね。ハカセらしい』とカグヤは言う。

 博士は蜘蛛を観測する以外のことには無頓着むとんちゃくだったのだろう。


 それなりの時間を必要としたが、防壁の側まで問題なくたどり着けた。道中、白蜘蛛の気配と視線を感じたが、蜘蛛が我々の前に姿を見せることもなければ、襲われることもなかった。


『ハカセも入場ゲートを越えられるように設定するから、スキャンを受けて』

 カグヤの言葉にハカセは頭を横に振って、それから防壁に触れた。

「スキャンする必要はありません」


『1886-I型人造人間の接続を確認、個体ナンバー5937-Jに入場許可を与えますか?』

 機械的な合成音声によって内耳に聞こえた〈人造人間〉というワードに驚いている間に、カグヤはハカセに入場許可を与えた。

『管理者による承認がなされました。個体ナンバー5937-Jの入場を許可します』


「ハカセは人造人間だったのか……」

「そうですね」と、ハカセはうなずいた。「鳥籠で暮らすモノたちは、いつからか我々のことを〈守護者〉と呼ぶようになりましたが、厳密に言えば〈人造人間〉です」

「ハカセたちはどうして、〈守護者〉と呼ばれるようになったんだ?」

「我々が守護するために創造されたからでしょう」


「何を守護するんだ?」と、博士の青く発光する瞳を見ながらたずねた。

「人類です」

「つまり人間か……でも、〈守護者〉たちが人間を殺したという噂を何度か耳にしている。ハカセが言うように、守護者たちが人間のために存在しているんだったら、人間を殺すという行為こういはおかしくないか?」


「いいえ」と、ハカセは頭を振った。「いずれ、そのことについて話しましょう。しかし今日は、姫に対処しなければいけません」

 私はしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。

「わかった。白蜘蛛の問題を片付けよう」


「レイラは何をするつもりなのですか?」と、ミスズが言う。

「あの白蜘蛛と話をしてみる」

「可能なのですか?」

『どうなの、ハカセ』

 カグヤの言葉にハカセはうなずいた。

「大丈夫です。きっと姫は答えてくれます」


『レイは何をすればいいの? もしかして血液を捧げる儀式をしなくちゃいけないのかな、手首を切って血をダラダラ流すとか?』

 カグヤのいい加減な言葉にミスズは何度かうなずいていた。その手のホラー映画をカグヤと一緒に見たのだろう。


「そんな野蛮なことをする必要はありません。ただ、姫に意思を伝えたいと思えばいいのです」

 ハカセの言葉に私は首をかしげたが、とにかくやってみるしかない。

「意思か……気持ちが届くようにねんじればいいのか?」

 それから白蜘蛛が私の近くに来るように念じてみた。ひとりで無駄なことを考えているだけのようにも感じられたし、思考の先になにかの存在を感じたような気もした。


『いま、いく』

 ふと幼い子どものつたない声が聞こえると、私は驚いて振り返った。もちろんそこに子どもなんていなかった。

 近くに立っていたミスズに視線を向けると、ミスズは困ったように下唇をんで、それから目を大きく見開いた。


「レイラ」と、彼女は小声で言う。

 振り向くと白い蜘蛛が我々の前方にいた。


 ハエトリグモにも似た白蜘蛛は八つの眼を持っていて、前方にある四つの大きな眼で私を見つめていた。その蜘蛛は、ぬいぐるみのように白いフサフサとした体毛で全身が覆われていて、頭胸部の一部と腹部に赤色のまだら模様もようがあった。長い脚に比べて胴体と腹部は短く、その所為せいで恐ろしい印象は受けないが、それでも大きな個体に変わりはない。

 あごには鋭くて大きな牙があり、時折ときおり、牙をこすり合わせて音を立てていた。


『なに?』と、白蜘蛛から可愛らしい声が聞こえた。

「今の聞こえたか、カグヤ」

『うん。レイをかいしてなんとか思考を拾いあげられたけど、声と言うよりは、電気信号に似たなにかだよ』

「俺には幼い女の子の声に聞こえる……ミスズは何か聞こえたか?」

「いえ」と彼女は黒髪を揺らした。


 ハカセは白蜘蛛を見つめながら、あごに指をあてて何かを考えていた。

 ミスズは恐怖に顔を青くしていた。無理もない、白蜘蛛が傭兵集団を軽々と殲滅せんめつした現場を見ているのだ。蜘蛛に対して恐怖を感じないほうがおかしい。

 そこでふと気がついた。蜘蛛や昆虫が苦手なのに、その白蜘蛛には少しも恐怖を感じていなかった。


『どうするの、レイ?』

 カグヤの言葉にうなずくと、私は白蜘蛛との会話を試みることにした。

「名前はあるのか?」

『シジマのユメ』

静寂しじまの夢? それには何か特別な意味が込められているのか?」


『ゆめ。うまれた、とき。〝母〟みた』

「夢か……」

『ひみつ、なまえ』

「それを俺に教えてかったのか?」

『あなた、とくべつ』


 私はしばらく蜘蛛を見つめて、それから言った。

「呼びやすいように、簡単な名前をつけてもいいか?」

『ん』

 私は腕を組んで考える。

「そうだな、白いから〈ハク〉でどうだ?」


『ハク、すき』白蜘蛛は長い脚でトントンと地面を叩きながら言う。

「よろしく、ハク。俺はレイラだ」

『レイ』

「そうだ。レイラだ」

『ん。レイ』


「……そういえば、血は必要か?」

『レイ!』と、驚いたカグヤが声を上げたが、私はそれを無視した。

『いま、いらない』と、ハクは答えた。

「俺のことを攻撃する?」

『しない』


 ハクはそう言うと、カサカサと腹部を振った。

「信用できないかもしれない」

『しんじる、しない。かんじる、たいせつ』

「何を感じる?」

『母』

「どういうことだ……」と私は困惑する。


 ハクは触肢しょくしをこすり合わせた。

『母、じょうおう。母、いうこと、とても、たいせつ』

 ハクの言葉にうなずくと、質問を変えることにした。

「ハクは何を食べるんだ?」

『うごく、もの』


「俺たちみたいなのも……えっと、つまり、人間もうのか?」

 ハクは長い脚で地面を二度叩いた。

『たべる』

「昨日の連中は全員、食べたのか?」

『ん』


「それなら、ハクにお願いがある」

『なぁに?』と、可愛らしい声が聞こえる。

「ここにいるミスズとハカセを襲わないでほしい」

『ん。たべない』


「ハクの巣に無断で入った者は自由にしていい。でも巣の外では、あまり人間を襲ってほしくない」

『どうして? 虫、たべる』

「昆虫はいいけど、それ以外は我慢してくれないか」

『ん、わかった』


 あまりにも被害者が多いと、ジャンクタウンの傭兵組合に報告がいき、討伐隊を組まれるかもしれない。ハクが殺されるような心配はないだろう。私が心配していたのは、組合の傭兵だ。連中に拠点の周囲をウロチョロされたくない。


 それからハクはその場でクルリと回って見せた。なんの意味があるのかは分からなかったが、身体からだの大きさに対して足音が一切しなかったことが印象的だった。ハクは厳密に言えば蜘蛛じゃない。けれど身体からだの左右合わせて八本の脚があり、二本の触肢しょくしは脚と比べて短く、手の代わりに使用しているようだった。


 瓦礫がれきに糸を絡ませて飛ばすときに使用していたのは触肢しょくしだった。八本の長い脚はフサフサとした体毛に覆われていたが、脚の先に鋭いかぎづめがチラリと見えていた。

 ちなみに〈深淵の娘〉たちは、口から糸を吐き出す。


 これまで廃墟の街で遭遇そうぐうした蜘蛛の変異体は腹部から糸を出していたが、ハクは口から糸を吐き出していた。めずらしいが、あり得ないことでもないらしい。自然界にはそういった種類の蜘蛛くもも存在している。


「不死の子よ。〈重力子弾〉によって倒壊した建物が姫の巣だったのか、たずねてくれないか?」

 私が口を開こうとするとハクが博士に言った。

『ずっと、ねむい。ひかり、あと、おきた』

「私にも聞こえる」と、ハカセは驚いていた。「これは念話なのか……? こんなにハッキリと意識を認識することができるとは、記録には残されていなかった」


「ミスズは聞こえるか?」

「ダメです、聞こえません」

 なぜかミスズはくやしそうに言った。

「それなら、ハクに何か言ってみてくれ」


 ミスズはうなずいて、それからハクに言った。

「もう、レイラのことは襲わないでください」

『おそう、ない』

 ミスズにもハクの声が聞こえたのか、彼女は目を見開いて戸惑う。

「レイラ、私にも聞こえました……」


「よかった。それなら、ミスズのことも紹介しよう」と、私はハクに言った。「ハク、彼女はミスズだ。俺の大切な相棒だから、絶対に襲ったらダメだ」

『スズ、わかった』

「それで、ローブを着ているのがハカセだ。蜘蛛や変異体の研究をしている」

『はかせ、くも、すき?』

「ああ、それともうひとり大切な仲間がいる、でもこの場にいないから――」


『かぐや、しってる』と、ハクは私の言葉をさえぎる。

「どうやって知ったんだ?」

『かんじる』

「どういうことだ?」

『私には見当もつかないよ』と、カグヤが言う。


「不死の子よ、よろしいですか?」

 ハカセの言葉にうなずいた。

「姫が……いえ、ハクさまが目覚めたときに目にした光と言うのは、どのようなものでしたか?」


『あかるい、とても、あたたかい』

「そうですか。やはり〈重力子弾〉が関係しているのかもしれませんね」

 ハカセは腕を組んで、しばらく歩いた。それから何処どこに行くでもなく、周囲を行ったり来たりしていた。そして足を止めて言った。

「不死の子よ、防壁の先に私の作業場を作ってもよろしいでしょうか?」


「構わないよ。でも、そのへんでいいのか? ハカセのために地下に部屋を用意するけど?」

「いえ、それには及びません。それに、私はハクさまのそばにいたいのです」

「そうか……分かった」

 ハカセは上機嫌で保育園の敷地内に入っていった。


 ハクに声をかけたあと、拠点に向かって歩き出すとミスズは不安そうに言った。

「レイラは、本当にハクの言うことを信用するのですか?」

「ミスズが不安なのも分かるけど、どうしようもないからな。それにハクは遠くにいるよりも、今は近くにいてくれたほうが安心できる」


「どちらでも危険です……ですが、レイラが決めたのなら仕方ないです」とミスズは溜息をついた。「いいですか、ハク。絶対にレイラを襲ってはダメですよ」

『ん。おそう、ない』

 ハクは触肢しょくしで地面を二度、トントンと叩いて見せた。ミスズは驚いて私の後ろに隠れた。襲わないと言うのだから、今は信じる他なかった。


 正直、ハクにはこのまま仲間になってほしいとさえ思っていた。ハクの戦闘能力は圧倒的だし、どうせ共存きょうぞんしなければいけないのならそばにいてほしかった。ハクに血液を与えないという選択肢は、すでに私にはなかった。


 理由は分からない。ハクとの精神的なつながりを得た時点で――つまり、ハクにまれた瞬間から、なにかが私の意識に作用したのかもしれない。いずれにせよ、私はそれを受け入れるつもりでいた。


 しかしそう思うと同時に、私は自分の意識に作用しているモノが恐ろしかった。昆虫が苦手で、蜘蛛に至っては見ているだけで気分が悪くなっていたのに、今では普通に受け入れられている。それはハクがぬいぐるみのような姿をしていて、グロテスクな容姿をしていないからかもしれないが。それでも何者かの〝意思〟を感じずにはいられなかった。


「確認したいことがあるから、ハクも防壁の側まで一緒に来てくれないか?」

「それはやり過ぎです、レイラ」

 ミスズがハクを止めようとして躊躇ちゅうちょしている間に、ハクは防壁に近付いた。すると突然、甲高い警告音が鳴り響いて防壁のオートタレットが起動した。


『警告。〈深淵の娘〉の存在を検知しました。―――は、第十三条第二項の規定に基づき、深淵の娘に対してすべての施設に入場制限が設けられています。管理者の権限により、入場を許可する場合、―――は、第十三条第四項の規定により、管理者と―――をする必要があります。義務をおこたった場合―――は、第十三条第十一項の規定により――時間以内に、次のとおりにします。――に出頭し、―――こと。ただし、―――の場合、第十三条第十五項に規定する―――とします。―――生物、〈深淵の娘〉の入場を許可しますか?』


 内耳に聞こえる合成音声に私は返事をした。

「許可する」

 ノイズ混じりに聞こえる音声が何を言っているのか、ほとんど理解できなかった。

『――個体登録が完了しました。管理者権限により、―――生物、〈深淵の娘〉の入場を許可しました』

 音声が再生されたあと、オートタレットが防壁内に収納される。


 都合のいいことに、情報の核心部分は聞き取れないように加工がされていた。旧文明期の情報の大半がそうであるように、〈深淵の娘〉たちの情報も秘匿されている。けれど、それで分かったこともある。


『少なくとも、旧文明期の人間と、深淵の娘たちにはなにかしらの関係があった』

 カグヤの言葉に私はうなずいた。

「これから、どうするのですか?」とミスズが言う。

 白銀の糸が張り巡らされた廃墟の街に私は視線を向けた。

「そうだな……まずは、軍用ヴィードルをどうにかしよう」

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