始まりの唄々

Fumi

夜が明ける

夜が明ける



日の光が窓から差し込み、僕の部屋を優しく包みます。


どうやら夜更かししてしまった僕には少し眩しかったようで、なんだか不思議な気分なのです。

昨日と今日にこんなにも太く線が引かれているのは一年のうちにこの日だけだと思うと、何か始めないといけない気がします。


とはいえ、大した事も決意もないまま夜が明けました。


月も、日付も、曜日も全て排除した上での今日の朝は何か違う気持ちになれたのでしょうか。

なんてどうでもいいことを考えているうちに、少しずつ明るさに目が慣れてきました。

また今日も昨日とあまり変わらない外の空気にピントを合わせて、眠気覚ましに淹れたコーヒーの湯気のようにゆらゆらと、不規則に生きていくのでしょう。

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始まりの唄々 Fumi @tadafumi_n

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