第2話 出会えた幸運

 

 モンスターから逃げ延びた先で、探索者シーカーを助ける存在であるという不思議な指輪を手に入れたレオン。

 生きて迷宮から抜け出す為に、彼は自らがシルバーと名付けたそれに協力を求めていた。


 「それで、サポートって言っても具体的には何をしてくれるんだ?」

 『シルバーはありとあらゆる機能を搭載しています。一口に何ができると答えることは困難です。しかし、マスターの様々な望みを叶える際に、非常に有用に働くことが可能であると回答します』

 

 一人称がちゃっかりシルバーへと変化していることに苦笑しつつ、レオンは続けて尋ねる。


 「じゃあ、俺をここから生きて帰れるように導いてくれ」

 『マスターの目標を確認致しました。目標達成の為のプロセスを構築……構築完了。必ずやマスターの期待に応えて見せましょう』


 シルバーは自信満々といった様子で答えた。更にそのまま、言葉を続ける。


 『では手始めに、そこの死体の持ち物を最大限に利用させてもらいましょう。死体が身に着けている黒いベストを着用してください。見たところ、それなりに上等な装備のようです』

 

 レオンは言われた通りに死体からベストを拝借すると、躊躇なくそれを身に着けた。協力してもらうと決めた以上、基本的にはシルバーの言うことに従おうと考えたのに加えて、この行為自体は元々行おうと思っていたことであるので戸惑いはなかった。


 『ベストの収容スペース内に複数のアイテムを確認。取り扱いに注意が必要な物である可能性を考慮し、手には触れずに目視でそれらを確認してください』


 ベストには複数の小さなポケットのようなものがついていたようで、レオンはそれらの中身を確認する。中に入っていたのはそれぞれ、四角く細長い物体が複数個、筒状の何かが1つ、そして袋に梱包された四角い何かが1つであった。


 「見慣れないものばかりだな」

 『いずれもマスターにとって有用なものばかりです。その四角く細長いものは拳銃の弾倉となっています。拳銃を使用する際に必要な弾丸が入っている物です』

 「なるほど。つまり、これがなくなったら銃は使い物にならなくなるってことか?」

 『肯定。弾倉の数は6つ。1つにつき17発の弾が込められているようなので、102発分の弾丸を所持していることになりますね。これだけあれば、弾切れの心配をする必要はないでしょう』

 「そうか。そりゃ良かった。じゃあこっちの小さい筒みたいなのは?」

 『それは閃光手榴弾、通称フラッシュバンと呼ばれる物です。頭部にある栓を抜くことで、時間差で強烈な光を発することができます。敵の目前に投げつけることで目くらましを行うことを主な目的とした道具です』

 「なるほど。逃げる時にも使えそうだな。1個しかないし、使いどころを考えないと」

 『金銭面に余裕があるならば、武器屋で購入することが可能です』

 「バカ言え、俺は一文無しだよ。こんな高級そうなもの買えるわけないだろ」

 『否定。シルバーを今後も長きにわたって使って下さるのであれば、マスターのことを物の値段など気に留める必要のない探索者にしてみせることをお約束します』


 あまりに平然と言い放つシルバーの言葉に、レオンはキョトンとした顔を浮かべる。現状、レオンはここから生きて帰ることしか考えていない新米探索者である。そんな彼を、大物探索者になるまで導いてくれると言うのだ。

 シルバーの根拠不明であるはずの自信に、レオンの表情は少しだけ和らいだ。


 「そうか、楽しみにしておくよ」

 『はい。お任せください。さて、最後のアイテムですが、これはエネルギーバーと呼ばれる携帯型食料です。加えて、これらは通常の物とは異なる最高級エネルギーバーであると推察されます。非常に高い満腹感と疲労回復効果を得られることが可能です』

 「えねるぎぃばぁ、ねぇ。どれも聞き慣れない物ばかりだ。この死体の男は一体何者なんだ?それに、どうしてお前はスラスラこれらのことを説明できる?」

 『先程も述べた様に、シルバーは探索者のサポートを主な目的とした人工知能です。その為、探索者の活動に有用なありとあらゆる情報を所持しています。これらのアイテムは近年トップ探索者達によって用いられ始めた高級品である為、新米探索者であると推察されるマスターには馴染みが薄い物かもしれません。しかし、シルバーの情報力を持ってすれば、知っているのは当然のことです。また、これらの高価な武器や道具を多く身に着けていたことから、死体の男性は生前はかなりハイレベルな探索者であったことが予想されます』


 シルバーの返答を聞いたレオンだが、彼の疑問は深まるばかりだ。シルバーがどういった存在なのかは未だに掴めないし、死体の男についても分からないこだらけである。これほどの装備を揃えるほどの腕前を持ち合わせていたと思われる男が、なぜこのような場所で一人孤独に死ぬことになったのか。気になることばかりであるが、今はそれを考えてもしょうがないと思い直し、レオンは頭を切り替える。


 「まあ、考えるのは生きて帰ってからだな。次は何をすればいい?」

 『先程説明したエネルギーバーを補給してください。それを摂取することで、マスターの身体状況は大きく改善されると思われます』

 「貴重な物らしいけど、惜しんでいる場合じゃないか。保存状態とかは平気なのか?腹痛に襲われたりしたら目も当てられないぞ」

 『エネルギーバーは賞味期限が非常に長く設計されている食料です。その懸念は不要だと考えられます』


 得体の知れない食べ物に多少の抵抗を覚えながらも、レオンはエネルギーバーの封を開封し、恐る恐るそれを口に運んだ。


 「なんか、食べ慣れない味に食感だな。若干甘い風味がするけど」

 『マスターが現在口にしているのは、シナモン味のエネルギーバーです。種類ごとに違った風味を楽しむことが出来ます』

 「なるほど」


 未知の食感を味わいつつ、エネルギーバーを完食するレオン。すると、その効果はすぐに現れた。


 「おぉ!なんだか、力が湧いてくる感じがする」

 『エネルギーバーの効果が正しく作用している様ですね。あくまでそれが最高級品であることによる恩恵であることを留意しておいて下さい。通常のエネルギーバーでは、こうはいかないので』

 「高価なだけの理由はあるってことか。それで、次はどうすればいい?」

 『では次に、拳銃の使い方の説明と訓練を行います。現在のマスターの最優先事項はクラークからの脱出である為、戦闘行為は極力避ける方針を取る予定ですが、避けられない戦闘に直面した際はその拳銃を用いて戦闘を行ってもらうこととなります。その為、最低限の拳銃の扱い方を身に付けて頂きます』


 レオンは、改めてその黒い銃を手にする。ずっしりと重たいこの武器を使いこなすことが出来れば、これ以上頼もしいことはないだろう。


 「了解だ。でも、そんなに簡単に扱えるようになる代物なのか?」

 『当然、一朝一夕で使い方が完璧に身に付くような武器ではありませんが、知識が全くないことに比べれば大きな違いです。加えて、シルバーは銃火器を武器として使用する探索者のサポートを最も得意としています。その拳銃を手に入れたことは、マスターにとって大きなアドバンテージと言えるでしょう』

 「そうなのか」

 

 シルバーの得意武器が銃であることの理由が気になったレオンだが、一々疑問を口にしてもキリがないと思い、そのまま話を続ける。


 『では、訓練を開始します。まずは……』


 その後、レオンは安全上の理由から必要なことだと言うシルバーの指示によって弾倉を空にし、銃の基本的な構造や構え方、リロードの仕方などの解説を受ける。シルバーは一つ一つの解説を丁寧に行い、レオンもまた真剣に訓練を行った。素早く正しい射撃姿勢をとったり、リロードを行ったりと、一つの動作を体に覚え込ませるように何度も練習する。シルバー曰く、一日で身に付くことはないし、実際の戦闘では練習通りにいかないことが多いが、毎日継続して訓練することが大事なのだとか。


 『では、続いて射撃訓練を行います』

 「了解。まずは弾を込めればいいな?」

 『否定。訓練に限って、その必要はありません』

 

 シルバーがそう告げると、レオンの僅か5メートルほど前方に突如としてキエンの姿が浮かび上がる。あまりに唐突な出来事に、レオンはギョッとして腰を抜かしそうになった。


 『落ち着いてください。これは、シルバーがマスターの視界に映し出しているホログラム。言わば幻影です』

 「げ、幻影?」

 『肯定。マスターが現在位置している第一階層の”大森林”に多く生息するモンスターであるキエンを仮想的に見立てて、練習用にシルバーが作り出した幻です』

 「そんなことができるのか……」

 『肯定。更に、弾を込めていなくても引き金を引いた際の銃口の向きやマスターの体勢などから、実際に発砲した場合の弾道シミュレーションを作り出すことが可能です』

 「何でもありだな……」

 『試しに、先程練習した姿勢を意識し、目の前のキエンを狙撃してみてください。まずは面積の広い胴体部分を狙ってみましょう。その拳銃の最大射程可能距離は約25メートルといったところですが、有効的に戦える範囲は15メートル程までです。近い距離から練習し、徐々に距離を離していきましょう』

 

 シルバーが予想だにしない能力を有していたことに驚きながらも、レオンは言われた通りに拳銃を構えて5メートル程前方のキエンに狙いを定める。姿勢を意識しながら引き金を引くと同時に、大きな発砲音と衝撃がレオンを襲った。予想外の出来事に、レオンは尻餅をついてしまう。


 『駄目ですね。弾道予測線はあらぬ方向へと伸びてしまっています。気を取り直してもう一度やってみましょう』


 レオンが尻餅をついたまま見上げると、赤い線がキエンの遥か上方へと向かって伸びていた。これが弾道予測線というやつだろう。


 「……なあシルバー。どうして弾を込めてもいないのに発砲音と衝撃が響いたんだ?」

 『実戦を意識した訓練を行うためです。マスターが拳銃を握っている右手中指に装着されているシルバーは、現在拳銃のグリップに触れている状態ですよね。シルバーは物理的接触状態にある物体に対して、ある程度の干渉能力を有しているのです。その為、実際に発砲した時と同じ衝撃を拳銃に引き起こすことが出来ます。発砲音に関しては、こうしてマスターに語りかけているのとおなじ機能です。常に接触状態にあるマスターの視覚や聴覚に対し、シルバーは実際には存在しない音や映像を作り出すことが可能なのです。当然、この機能を用いてマスターの不利益になるような事は行いませんのでご安心ください』

 「あのさぁ、シルバー」

 『はい?』

 「先に言え」

 『失礼致しました。以後留意します』


 レオンは最早どうしてそんなことが可能なのかなど聞く気も起きず、ため息をついてから立ち上がって射撃訓練を再開する。

 シルバーの能力は、その気になればレオンを幻覚や幻聴で思い通りに操ることすら可能であることに彼は気づいていたが、シルバーの助けなしでは生き残れない以上、無意識にその考えを心の奥底へと押し込めた。

 射撃がある程度の形になると、今度はフラッシュバンの使用方法について説明を受ける。

 こちらも射撃訓練と同様に、シルバーの能力によってフラッシュバンを実際に消費することなく投てきの訓練を行うことができた。射撃に比べればよっぽど短い時間で、フラッシュバンの訓練は終了となる。


 『今まで行ってきたのは、迷宮内を移動するための下準備のようなものです。残り一つの簡単な準備作業を終えた後、この窪地から出ることにしましょう』

 「分かった。でもここから出た後はどうするんだ?どうやってここにたどり着いたかなんて覚えてないんだ。帰り道が分からないぞ?」

 『ご安心ください。シルバーが地上までの道案内を行うことが可能です』

 「……まあ、そんな気はしてたよ」


 どうやらシルバーは、レオンが考えていたよりもよっぽど優秀な存在らしい。


 『では、準備段階の最後に念話の練習をしておきましょう』

 「念話?」

 『はい。実際に声に出さずとも、マスターが頭の中で語りかければシルバーと会話することが可能です』

 「まじかっ。えーっと」


 レオンは声には出さずに、シルバーに話しかける。


 『聞こえるか?』

 『肯定。問題ありません。迷宮内では、今後基本的にこうして会話を行うことを進言致します。この窪地は構造上モンスターが侵入できないセーフティゾーンとなっている為問題ありませんでしたが、外に出れば声に引き寄せられて寄ってくるモンスターがいる可能性も捨てきれないので』

 『了解だ。何だか違和感があるが、慣れることにするよ』


 これで、下準備の段階で行うべきことは全て完了となった。


 『では、マスターが滑り落ちてきたという穴を上って、外に出ましょう』

 『いよいよか』


 レオンは大きく深呼吸を行った。先程自らを追い回していたおぞましいキエン達の姿を思い出すと、どうしても身震いしてしまう。


 『マスター、ご安心ください。仮に戦闘なったとしても、シルバーが全力を持ってサポート致します』

 『そうは言っても、実際に動くのは俺だろ?まさか俺の体を動かしたりすることまでできるのか?』

 『否定。そのような機能は持ち合わせておりません。しかし、マスターの身体能力等を加味し、状況に応じて最適な立ち回りの提言をさせて頂きます』

 『そうか、そいつはありがたいな』


 もうすっかりと頼りがいを感じているシルバーの言葉で多少不安を和らげ、レオンは意を決して穴の淵へと手を掛けた。


 上るには少々ハードな急斜面を四つん這いでよじ登り、レオンは何とか大木の根元へとたどり着く。周囲にモンスターはいないというシルバーの言葉を信じ、レオンは息を整えた。


 『周囲に敵がいるかどうかも分かるんだな』

 『肯定。シルバーは広範囲に亘る索敵能力を有しています。場所や状況、対象モンスターによっても異なりますが、現在の索敵有効範囲はおおよそ半径2キロメートルです』

 『そんなにか!そりゃすごい』

 『加えて、お望みであればマップ機能を表示させることも出来ます』


 レオンの視界の左下に、小さな円が表示される。円の中心には黄色い三角形が表示されていた。


 『これがマップか?』

 『肯定。中心の三角形がマスターを表しており、現在は半径50メートルの様子を映し出しています。範囲の拡大、縮小は念じて頂ければ即座に対応可能です。モンスターが接近した場合は、赤い点としてマップ内に表示されます』

 『帰り道を案内できるとは聞いていたけど、こんな機能まであるなんてな。マップなんて表示できるくらいだから、お前はクラークの構造を完全に理解しているってことか?』

 『否定。現在は、クラークの第一階層のみのデータを所有しています。第二階層以降のデータは存在していないため、情報を更新するには、マスターに実際に足を運んでいただく必要があります』


 クラークは、地中に広大に根付く大迷宮だ。その深度が深くなるにつれて、第一階層、第二階層と区分けがなされている。とは言っても、一つの階層だけで通常の迷宮一つ分程度の広さを有しており、未だにその最深部にたどり着いた者は存在しない。クラークが最大の迷宮と言われる所以である。トップレベルの探索者達、所謂(いわゆる)“前線組”と呼ばれる探索者達ですら、現在第四階層を攻略中であり、それ以降の階層にたどり着けていない。正に未踏の大迷宮なのだ。


 『俺なんかが第二階層以降のことを心配する必要はないな。第一階層が大丈夫なら十分だ。それで、この後はどう進めばいい?』

 『現在地から大森林を北に進んで行けば、地上への出口へたどり着くことが出来ます。しかし、最短距離で真っ直ぐ帰ろうとすれば多くの戦闘を強いられることになるため、モンスターを避けて蛇行しながらなるべく短い距離のルートを検索します。……検索完了。ルートはマップ上に表示されます。また、必要とあれば矢印や導線等の視覚情報を追加致します』

 『とりあえずは、マップだけで大丈夫だ』


 レオンは改めて大きく息を吐く。


 『よし、行くか』


 レオンは足を踏み出した。

 大木がいくつも根を張り、地上では決して目にすることのないような異様な形をした草花が生い茂り、三つの目を持つ鳥が飛び交う大森林の中を、拳銃を片手に慎重に進んで行く。


 『あれは"ミツメドリ"ですね。大森林に数多く生息しており、危険性のない数少ないモンスターの一種です』


 そんな豆知識を度々披露してくれるシルバーの示しているルートは、索敵内のモンスターの状況によって度々変化したものの、概ね同じ方向に向かっているように感じられた。しばらく経っても全くモンスターと遭遇する気配がなく、レオンの緊張感は大分和らぐ。余裕を取り戻した彼は、シルバーに語りかけた。


 『それにしても、どうして地下なのにこんな森が出来るんだろうな?日光も当たらないのに……あれ?じゃあそもそもこの迷宮の明るさは何だ?』

 『迷宮内での現象に理由を求めることは得策ではありません。特にクラークは、原因不明の事柄ばかりです』

 『それもそうか』


 奇異な形をした草花の形を観察する程度の余裕を持ち合わせたまま、レオンは進み続ける。

 彼は改めてシルバーの有用さを感じていた。この調子なら、一度もモンスターに遭遇することなく脱出できるのではないか。そんな考えを抱いていた時だった。


 『マスター、止まって下さい』


 シルバーの言葉と共に、突如先程まではなかった赤い点がマップ内の進行方向に表示される。レオンは突然の出来事にギョッとし、慌ててその場に立ち止まる。


 『敵かっ!?』

 『肯定。しかし、慌てる必要はありません。少々迂回していけば、問題ありませんので』


 マップに表示されている位置関係を見る限り、モンスターはレオンから二、三十メートル程先に存在していることになる。しかし、彼の視界にはそれらしき影は全く見当たらない。


 『ど、どういうことだ?マップでは結構近い距離にモンスターがいることになってるけど。それに、突然現れたし』

 『申し訳ございません。隠密能力の高いモンスターであるため、発見が遅れてしまいました』

 『隠密能力?』

 『実際に目にした方が早いかもしれません。丁度良くミツメドリが飛んで行きましたよ』


 レオンの後方から比較的低い高度で飛んできたミツメドリが、マップ上では赤い点を示している場所を通過しようとする。

 その瞬間、突如地中から現れた二つの巨大な緑色の物体が、その巨体に見合わぬ素早い動きで、ミツメドリを挟み込んでしまった。よく見るとそれぞれが人間の手のような形をしていたそれは、指を絡めて手と手を握る様に重なり、ミツメドリを丸呑みにしてしまったのだ。緑色の巨大な物体はそのまますぐに地中へと潜っていき、まるで何事もなかったかのように辺りを静寂が包み込む。一瞬の出来事であった。


 『“ヒトトリ草”ですね。十分な索敵能力を持たない新米探索者が餌食になりやすい危険なモンスターです。決まった場所から身動きを取らないので、いることが分かってしまえば何の問題もありません』

 『…………』


 レオンは目の前で起こった出来事に言葉を失ったまま、大人しくシルバーが新たに示したルートへと歩みを進める。

 彼は失っていた緊張感を取り戻すと同時に、行きの段階であれに飲み込まれなかった幸運、そしてそれ以上に、シルバーと出会えた幸運に心の中で感謝したのだった。

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