3日目昼「一歩前進」
その後自分が何を言ったのか、どれだけ考えても思い出せなかった。
板見は思い出すのを諦めこの広大な砂漠からの脱出方法を模索した。
この砂漠は4日前に砂糖が言うには3,000km²ほどの面積があるようだ。
しかし、それより以前に板見が事前の下調べのために、この島のことを書いたウェブサイトを読み漁っていた時。
島のバイオームの面積が目にわかるように変化しているとの記述のあるウェブサイトを見つけたことがあった。
それによると砂漠化することもあれば草原が広がる事もあるようだ。
地図は大まかなバイオームの位置、地形等は書かれていたが、そのウェブサイトの情報が正しければ役に立たない可能性もある。
そのため、現在草原が広がる時期であるならばここからの脱出は多少容易となる。
しかし、砂漠化が進む時期ならば位置を割り出せて脱出を試みたとしても、脱出は困難なものとなる。
「助けを待つしかないのか……」
板見は思考停止し、絶望しながら、少しだけ近くに来るようになった、幸せそうに寝ているスナネコを眺めていた。
砂漠に1人と1匹 理系スナネコ @sunanekochan
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