【結論】伏線まで読み込まないとストーリーの面白さが分からない作品はイマイチなのでは?

ここで古坂大魔王さんの発言に戻ってみましょう。


見た目にはキャッチーで。けれど、気づく人には刺さる物を。


これを踏まえてみますと、「伏線まで読み込まないとストーリーの面白さが分からない作品はイマイチなのでは?」と思った次第。


さっきの発言と矛盾するようにも思うかもですが、これは読者のニーズが多様化していることと関係あると思います。


一口に読者といっても、「誰が黒幕なのか?(who)」さえ分かれば十分な人もいる。そういう人にとっては、whyを説明する伏線など不要なのです。王道ストーリーで、楽しめるのが大切。


一方で、「なぜ黒幕足りえるのか?(why)」まで知りたい人もいる。

そういう方は、伏線に気を使って読んでくださるし、だからこそ、伏線のある物語を面白いと思ってくださる。


この、両方のニーズに答える作品こそ、古坂大魔王さんが言うところの「キャッチーで深い」ものなんじゃないかなぁと。


伏線って、もしかするとボーナストラック/隠しステージみたいな気持ちでも良いのかもしれません。

やりこんだ人にのみ与えられる快感ですね。


そして、表のストーリー(目に見えて分かるストーリー)が万人受けして、面白いからこそ、「裏ステージもやってみようかな」と思うわけだ…。


以上のように踏まえますと、

「伏線はあるけれども、それを読み解かなくとも面白い物語」が、最強に面白い物語なのではないかなぁと思います。


(というわけで、湊波による、ぽやぽやとした考察は以上になります!ありがとうございました!)




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ペンパイナッポーアッポーペンから考える『王道』と『伏線』 湊波 @souha0113

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