episode35-2 春の演奏会とある願い 若菜下

35.4 豪華なホームパーティー

🌟若菜下(2)ざっくりあらすじ

 朱雀院が女三宮に会いたがっているので、50歳のお祝いをしてあげようと源氏は思いつきます。それに合わせて六条院でも女性だけでの合奏を楽しみます。その後紫の上は出家を願い出ますが源氏は許してくれません。そして紫の上が倒れてしまいます。


【超訳】若菜下(二)

源氏 47歳 紫の上 39歳

女三宮 21歳

明石の御方 38歳 明石女御 19歳

夕霧 26歳 柏木 30歳


✈✈✈Let' go to SenmojiGenji


 朱雀院は死ぬ前にもう一度女三宮に会いたいって思っているの。それを聞いた源氏は朱雀院が50歳になるので、お祝いパーティー(御賀)をしてあげようと思いつくの。

「琴の名手の源氏に嫁いだんだから、女三宮の琴もずいぶんうまくなったんだろうなぁ。聞いてみたいなぁ」

 朱雀院がそんなことを話してパーティーを楽しみにしているって聞いて源氏は焦って女三宮に琴の特訓をすることになるの。それで女三宮に付きっきりになってしまい、紫の上と過ごす時間はますます減っていっちゃうの。

 そんなお琴のレッスンの演奏が聴きたくて明石女御が六条院に帰省してくるの。ちょうど妊娠もしていたの。紫の上や明石女御が幼いころ源氏は仕事が忙しくて琴は教えなかったから、今回のお琴は貴重なレッスンだったみたいね。


 朱雀院の前での本番の前に1月に六条院でリハーサル(女楽おんながく)をしてみようということになるの。せっかくだから六条院の女性達で演奏会をしようと源氏が考えるのね。女三宮の琴もずいぶん上達したの。21歳になっても性格は幼稚なんだけれども見た目は美しく成長しているのよね。


 女楽当日。紫の上が和琴、明石女御がそうの琴、明石の御方は琵琶で女三宮がきんの琴を担当するの。

 梅の花が満開で女房、童女たちの衣装も華やかで会場は素晴らしい様子なの。女房や童女達はお仕えする女君ごとにお揃いの色目の衣装なのよ。


 玉鬘の子どもが笙、夕霧の長男が横笛で参加するみたい。源氏は楽器の調弦チューニングを夕霧にさせてそのあとに琴の演奏をリクエストするの。最初、夕霧は遠慮するんだけれど、子供達と合奏を披露したの。


 いよいよ女楽本番ね。特に明石の御方の琵琶は名人級なのね。夕霧は紫の上の和琴の音色に聴きいるの。懐かしく、柔らかく魅力的な演奏なんだけれど、ときどきハッとするようなアレンジもあって素晴らしいってもう大絶賛なの。源氏も紫の上の演奏には感心して、やっぱりこの人以上の女性ひとなんてどこにもいないよなって改めて思うのよね。

 明石女御の筝の琴も可憐で優美な音を奏でているの。

 女三宮の琴は他の人よりはまだ未熟だけれど、あぶなげなく弾いていて「ずいぶん特訓したんだな」って夕霧も感じているみたい。

 途中からは夕霧や源氏も唄で参加して優雅な音楽三昧の夜ね。



To be continued ✈✈✈



◇台風のときに偶然見ることができた絶世の美女紫の上。少年だった夕霧の強烈な想い出です。その後初恋の君の雲居の雁と結婚しましたが今でも憧れの存在のようですね。その憧れの人の琴の演奏に大絶賛ですね。


「いいんじゃない? 憧れているだけでしょ?」

「誰かさんと違って禁断の恋に走ってないから許す」


 こまち裁判官の許可が下りました?!




NEXT↓

35.5 紫の上の願い


☆こまちのおしゃべり

【別冊】源氏物語のご案内

平安時代の女子会エッセイだよ。遊びに来てね。


topics26 艶やか女子会

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881765812/episodes/1177354054885782280

女子が大勢集まったら衣装キレイだろうね。あ、男子も来ていいからね!

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