23.2 夏の町と冬の町のお正月
✈✈✈Let' go to SenmojiGenji
次に源氏は夏の町の花散里のところへ行くの。年はとったけれど優しい性格は変わらないままでやっぱり源氏にとっては心が落ち着く存在みたいね。カラダの関係なんかを超越して精神的に結びついている夫婦仲なんですって。そういう愛情は永久に続くだろうって源氏は花散里に逢うたびに思うのね。
その次に玉鬘を訪ねるの。九州で苦労したからか髪の量はそんなには多くないんだけど(この頃髪の美しさは美人さんの条件なの)、山吹色のお着物が艶やかでとっても美しいの。玉鬘は華やかで輝くような美人さんなのね。源氏は紫の上とも会って仲良くするように玉鬘に話すの。玉鬘もその提案を受け入れるの。
夕暮れに源氏は冬の町の明石の御方のもとへ。部屋の入口からすでにステキな
新年早々明石の御方の部屋に泊まると紫の上はきっと怒るだろうなと思いながらも、明石の御方の美しさとたおやかさに魅了されて夜を過ごす源氏。それでも夜が明ける前には紫の上のところへ戻ったので、今度は明石の御方が「こんなに早くに帰るの?」と寂しく感じてしまうの。そして春の御殿に帰ったら帰ったでやっぱり紫の上のご機嫌が悪かったみたいね。
「ちょっとうたた寝しちゃったら寝こんじゃってさぁ。誰かを迎えに来させてくれてもよかったのに」
源氏はそんな風に紫の上におどけて言うんだけれど、紫の上からはろくに返事ももらえなかったみたい。
次の日は紫の上とも顔を合わせづらいので新年の挨拶にやってきた公達と過ごしたの。みんな正装でいるんだけれど、やっぱり源氏の美しさはダントツみたいね。
六条院を訪れた公達には今年は新しい楽しみもあったのよ。それはお年頃の姫君(玉鬘)がいるから。もちろん会ったりはできないんだろうけれど、なにか話が聞けるかも、なんてときめいてたんですって。
To be continued ✈✈✈
◇広い広いお屋敷。モデルになったお屋敷があるそうです。百人一首にも選ばれている河原左大臣のお屋敷だそうです。なんと東京ドーム1.3個分の広さ!
「ウソでしょ? あの広さがお屋敷1軒??」
物語ではその広大な敷地を4つに区切ってそれぞれに奥さんたちを住まわせています。新年のあいさつに回るのもこの広さですから大変でしょうね。春の町から出かけて帰ってこない源氏に「やっぱり明石さんとこに泊まるのね」と落ち込む紫の上。逢いに来てくれたけれど夜明け前にそそくさと帰っていく源氏に「やっぱり紫さんが一番なのね」と寂しい想いをする明石の御方。
「だってさあ、自分のところにいないってことは他の奥さんのところに行ってるってことでしょ?」
結局どちらの女性にもつらい想いをさせていますよね。
NEXT↓
23.3 玉鬘の想い
☆☆☆
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https://kakuyomu.jp/works/1177354054881765812/episodes/1177354054884411539
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