30話 Happy Birthday


 4枚の写真立てが、真っ白な脚付きのキャビネットの上に飾られていた。

 それぞれの枠の中には、遊津家の家族写真が収まっていた。

 枠の数から四季を連想したのか、写真は季節ごとに撮っているらしい。



 春に撮ったらしい写真では、優斗と母親が菜の花に囲まれた原っぱで寝転んでいた。


 夏に撮ったらしい写真では、美桜が砂浜でヤシの実でジュースを飲んでいた。


 秋に撮ったらしい写真では、NPCの暦斗が紅葉の絨毯が敷き詰める中で鹿にせんべいをあげていた。


 冬に撮ったらしい写真では、父親が大きなかまくらの前でシャベルを担いでいた。



 家族みんなの楽しそうな姿が、思い出のワンシーンとして切り取られている。

 自然に笑っていて、リラックスした雰囲気があって、かけがえのない幸せが形になったようだった。



 リビングのフローリングの床には、シアン色の血だまりがいくつも広がっている。

 壊れたロボット掃除機の残骸が散らばり、血のついた銃弾が転がっていた。


 硝煙の臭いが消えない中、父親と母親、そして優斗が倒れている。


 救急車とパトカーが自宅に到着し、甲高いサイレンは鳴り止んだ。


「報告! 重傷者5名、軽傷者1名! 至急、輸血の準備!」


 リビングに駆け込んできた救急隊員は、救急車のほうを振り返って大声で叫んだ。

 別の救急隊員たちは、倒れている人たちの耳元で呼びかけたり、傷口を圧迫して止血を始めたりした。

 髪の短い女性の警察官は、構えた拳銃をホルスターにしまう。


 ギアで操られた警察官を診ていた隊員は、相手の脈を測るのを止めた。

 静かに息を吐き、シアン色の血で汚れたゴム手袋を片方だけ外す。


「死者1名です」と張りのある声で知らせると、殉職した彼の瞼をそっと下ろした。



──カチッ。



 そのとき誰かがスイッチを入れたような音がした。

 ゲームで遊ぶとき、ハード機に電源を入れる音によく似ていた。


 俺は『Fake Earth』を始めてから、この音を以前に聞いたことがあるのを思い出す。


 床の溝を流れていた、淀川の血が逆流しはじめた。

 染み込んだ跡を残すことなく、流れてきた方向へじりじりと戻っていく。

 逆流したシアン色の血は、制服の腰から背中に上った。


 優斗のレーザー光線で開いた背中の穴に入った。

 蒸気が穴から噴き出るとともに、穴の周りの皮膚が再生していく。

 焦げた制服も修復されていき、撃たれた耳の形も元どおりに治っていく。


──『Fake Earth』は死なないデスゲーム。

──ゲームオーバーになったプレイヤーは、生まれてからゲームオーバーになるまでの記憶を消されて、「ゲームのキャラクター」として寿命が尽きるまで生かされつづける。


 NPCとなった淀川は目を開けて、フローリングの床から起き上がった。

 側頭部に手を当てて、業務無線を模したスマートフォンを呆けたように見ている。


 割れたスマホ画面から顔を上げると、重傷者だらけのリビングの惨状に口が半開きになった。


 死んだ部下の警察官に近寄り、俯いて体を静かに震わせる。


「誰が……


 淀川の問いかけに、答える者はいない。

 NPCの救急隊員たちは、死にかけていた男が傷一つなく回復したことに絶句している。

 淀川を診ていた隊員は、真っ白なゴム手袋についた血が消えたのを見て、「ひぃっ」と悲鳴をあげた。


 女性の警察官は、淀川に哀れむような視線を向けていた。

 彼女は救急隊員たちと違って、突然生き返ったことに驚いた様子はない。

 小柄な男の警察官が、淀川の両手に手錠をかける。


 淀川はきょとんとした顔をして、手錠を左右に引っ張った。

 すぐさま硬く短い鎖が淀川の手の動きを制限した。

 片手を引っ込めようとしても、成人男性の手は数センチしかない輪を通れない。


「……状況がよくわからないんだが、これはどういうことだろう? 何かの冗談と思っていいのかな?」


 苦笑いした淀川は、手錠を嵌はめられた手を掲げる。

 周りに助けを求めるような目を向けたが、リビングはしんと静まり返っていた。

 気まずい空気が漂う中、淀川の首筋に汗が流れる。

 瞬きの間隔が短くなり、膝がカタカタと震えはじめる。


 NPCに戻ったアバターは、プレイヤーだった頃の記憶を覚えていない。

 目が覚めたとき、見知らぬ場所にいたら混乱するだろう。

 さらに身に覚えのない殺人の疑いをかけられたなら、状況に理解が追いつかず、パニックになってもおかしくない。


 淀川は唇を結ぶと、リビングの窓へ走った。

 だが、小柄な男の警察官が、淀川の腕を素早くつかんだ。

 警察官の手を振り払おうとしながら、淀川は手錠から抜け出そうと躍起になる。

 手錠と鎖がこすれ合う音が虚しく響いた。


「違う! 誤解だ! 私は何もやってない! 本当に違うんだ! お願いだから、信じてくれ!!」


 淀川は叫んで、小柄な男の警察官に訴えかけた。

 両方の手首には、手錠を押しつけた跡が痛々しくついている。


 小柄な男の警察官は、眉尻を下げて首を横に振った。

 淀川から目を逸らし、彼の腕を強く引っ張った。

 女性の警察官に一礼して、自宅前で待機しているパトカーへ連行していく。


 淀川は必死に抗議しつづけた。

 パトカーのドアが閉まった後も、車内でまくしたてる声がリビングにまで聞こえていた。



「……事情を言わなくても結構です。私は『この世界の真実』を知ってますから。

 マスコミ関係者には、それらしい嘘を伝えます。被害者として注目はされるでしょうが、あなたの正体が知られるようなことにはさせませんよ」



 救急隊員たちが治療に専念している中、女性の警察官は俺に声をひそめて話しかけてきた。

 制服の階級章の色が1人だけ違っている。

 彼女が警察手帳を開くと、「調停警部」と知らない肩書きが記されていた。


「あなたたち『』も、私たちと同じ人間です。一緒にしてほしくないと思うかもしれませんが、一部の人たちのように、私は割り切って接したくはありません。

 どうか自分のことを大切にしてください。この仕事でよく関わる身としては、あなたたちが痛々しく怪我をした姿を見るのは辛いんですよ」


 陰りのある表情を浮かべて、女性の警察官は懐に警察手帳をしまう。

 意味深な目で、銃で撃たれた俺の左腕を見た。

「この世界の真実」として何を聞かされているのか、そもそも『ヒューテック』とは何なのか、断片的な情報だけではわからない。


 俺は会釈するだけで、女性の警察官に探りを入れることはしなかった。

 疑問はいくつも浮かんだが、言葉にすることはしなかった。

 今この瞬間、俺にとって、NPCがプレイヤーをどう認識しているのかはどうでもよかったからだ。


 玄関からパタパタと走る音が響き、妹の美桜がリビングに入ってくる。

 急いで走ってきたからか、サイドをヘアピンで留めた髪は乱れていた。

 振り向いた俺と目が合った瞬間、あどけなさが残る彼女の頬は緩みかける。


 しかし、リビングで倒れた優斗に気づくと、美桜は緊張した表情に戻った。

 青い瞳は揺れはじめて、「お兄……ちゃん」と弱々しい声でつぶやいた。



 傷だらけの優斗は目を閉じたままだった。

 強烈な電流を浴びた皮膚は、ほとんど破けていた。

 レーザー光線で脇腹はえぐられて、背中にも撃たれた跡の穴が2つ。

 顔の右側を除いて、アバターはシアン色の血に染まっている。


 救急隊員は優斗を2人がかりで手当てしていた。

 優斗の口に呼吸器らしきものをつけて、全身の傷を包帯で塞ごうとしている。

 もうすでに数リットルの血が床に流れていた。額や首からは汗がプツプツと噴き出していた。


「……美桜……か。……よかった……怪我は……ないんだな……」


 優斗は微笑み、目をうっすらと開ける。

 喉が枯れたと思うくらい掠れた声だった。

 視線を美桜のほうに向けるが、目の焦点がどことなく合っていない。


 優斗は眉間に皺を寄せて、震える口を無理に動かそうとしていた。


「……なあ……誰でも……いいから……教えて……くれ。……母さんと……父さんは……無事……なのか?」


 優斗は縋るような口調で尋ねた。

 シアン色の血を流しながら、家族のことを心配していた。

 両腕に力を入れている様子だが、血塗れのアバターでは起き上がれそうにはないらしい。

 頭がフローリングの床から浮くことすらなかった。


 俺は心臓がガリガリと引っ掻かれるような感覚を覚える。

 美桜は無言で俺の服の裾をつかんだ。

 不安から救いを求めるように、裾をぎゅっと握りしめる。



 NPCの母親と父親は、シアン色の血だまりの中に倒れていた。

 母親の長い髪は血に浸かっていて、父親の顔は青白くなっていた。

 彼らの指先の震えは止まっている。

 優斗が生きているのかを問いかけても、答えようと口を開くこともなかった。


 救急隊員たちは、母親と父親の胸を両手で何度も圧迫している。

 2人の鼻をつまんで、口から息を吹き込んだ。

 必死の形相で心臓マッサージと人工呼吸を繰り返していく。

 全身に血液を循環させて、酸素を送り込んで、何としてでも生かそうとしている。


 しかし、母親と父親は目を覚まさない。

 2人の呼吸は止まったままだった。

 息を吹き込んだ胸は上がっても、元の状態へすぐに下がっていく。


 救急隊員たちは心臓マッサージを止めた。

 2人の顔を見つめながら、押し潰れた胸から手を離す。


 3発の銃弾を浴びた母親、包丁で刺された後に撃たれた父親。


 この世界で生きていた2人のNPCは、プレイヤーのように生き返ることはなかった。



 シアン色の血の臭いが鼻を刺激する。

 今までもリビング中に漂っていたはずなのに、錆びた鉄のような臭いを急に感じた。

 花に似せたペーパーボールが、ダイニングテーブルに積み上げられているのが目に入った。

 明日の誕生日の飾りつけ、母親が御馳走を作ると言っていたことを思い出す。


 俺は優斗に何も言えなかった。

 家族と平和に暮らすために戦ってきたプレイヤーに、両親が死んだことを伝えることはできなかった。

 心臓をガリガリと引っ掻かれるような感覚が強くなる。

 救急隊員たちも優斗を見て、隊長らしき男に目配せする。


 そのとき美桜は俺の裾をつかんでいた手を離した。

 今にも泣きそうな顔をしながら、倒れている優斗のほうへ歩み寄った。

 シアン色の血だまりに膝をついて、優斗の手に手を重ねる。


 潤んだ目をした美桜の肩は小刻みに震えていた。



「……心配しなくていいよ、お兄ちゃん。……お母さんも、お父さんも、『』ってさ。

……家族みんなね、無事に生きてる。……だから、お願いだから、お兄ちゃんも頑張って。

……明日はれきにいの誕生日なんだから、葬式なんかにしたらダメだよ」



 美桜は笑みを浮かべて、優斗に「嘘」をついた。

 両親が生きているふりをして、兄を安心させようとしていた。

 彼女の心は今、ぐちゃぐちゃにかき乱されているはずだった。

 死んだ両親との思い出が溢れ返り、堰せきを切ったように泣きだしておかしくない。


 それなのに、美桜は穏やかな声で優斗を励ました。

 小さな手を握りしめて、肩が震えないように努めていた。

 歯を食いしばって、泣くことを我慢している。


 零れそうな涙をぐっと押しとどめて、笑顔を絶やさないようにしていた。


「……そっか。……母さんも……父さんも……無事なんだ。……良かった。……美桜……ありがとう」


 優斗は息も絶え絶えになりながら、指先をほんの少しだけ曲げる。

 美桜の手を握り返したようだった。

 痙攣していた口元が緩んでいく。

 目元に皺がうっすらと寄る。


 安堵したような笑み。

 優しく笑った妹に、兄は微笑み返している。


 だが、優斗が美桜の笑顔を見たとき、彼の青い瞳は一瞬だけ揺れた。

 起き上がろうと腕に入っていた力が抜けた。

 きっと美桜が嘘をついたことに気づいたのだろう。

 母親と父親が死んだことも察したに違いない。


 それでも優斗は美桜と同じように笑った。

 もう喋る体力なんて残されていないはずなのに、両親が生きていることを喜んで、感謝の言葉を口にしてみせた。


 兄のために「演技」した妹、妹のために「演技」した兄。


 目の前の兄妹は両親が亡くなった直後、相手のために「嘘」をつきあっていた。



「……うっ」


 苦しそうにうめいた優斗は、シアン色の血を吐く。

 青ざめていた顔色は白っぽくなりつつあった。

 輸血用の器具を持ってきた救急隊員は、「彼の血液型は!?」と優斗の血液型を叫ぶように尋ねる。

 美桜は「A型です!」と答えて、「お兄ちゃん、死なないで!」と悲痛な声で呼びかけた。


「……美桜……落ち着いて……くれ。……俺は……死なない……から。……死ぬことだけは……絶対に……ない」


 優斗は目を動かして、俺をじっと見つめた。

 最後の力を振り絞るように、落ちそうな瞼をピクピクと震わせながら上げている。


 俺は優斗の前で屈んで、痙攣している口に耳を近づけた。

 耳にかかる優斗の吐息は、熱を帯びていなかった。



「……俺の……スマホケースの……中に……住所を……書いた紙を……挟んである。……誕生日プレゼントを……取り置き……してるから……引き取りに……いって……くれないか?」


「わかりました。──言いたいことはそれだけですか?」


「……いや……もう1つだけ……言わせてくれ。……1日早いけど…………

……お前が……幸せな人生を……送れるように……俺は……ずっと……ずっと……祈ってるよ」



 優斗は一息ついて、口角を少しだけ上げた。

 あまりにも弱々しい笑顔だった。

 昨日から今まで見てきた中で、一番優しい目を俺に向けている。

 プレイヤーの俺ではなく、NPCの弟を見ている目だった。


 笑みを浮かべたまま、優斗は目を閉じていく。

 青い瞳からは光が失われていった。

 唇の痙攣が徐々に収まっていく。

 美桜の手を握り返した指が、滑り落ちるように離れる。


 青色のスマートフォンの液晶画面が割れた。

 ガラスの破片が飛び散り、金色のコインが画面の下から現れる。



 プレイヤー『あそゆう』。


 偽物の世界を本物より愛したプレイヤーは、ゲームオーバーになった。




──カチッ。




 誰かがスイッチを押したような音がした。

 この世界のありとあらゆる音の中で、いま俺がもっとも聞きたくない音だった。


 シアン色の血だまりが揺れはじめる。

 時間が遡ったかのように、優斗から流れた血は体内へ戻りだした。


 強烈な電流で破けた皮膚は結合されていく。

 銃弾で開いた穴の中では切れた血管がつながった。

 筋肉がじわじわと再生されて、皮膚が跡を残すことなく覆っていく。


 救急隊員たちはお互いに顔を見合わせた。

 美桜は口を手で覆い、目をパチパチと瞬いていた。



 NPCになった優斗は、眠たそうに目を開けた。

 フローリングの床に手をついて、アバターを軽々と起こしてみせる。


 彼が最初に目にしたものは、リビングで死んだ父親と母親だった。

 眠気が吹っ飛んだかのように、優斗の目は大きく開かれる。

 2人の死体から広がった血だまりを前にして、「あ、ああ……」と両手で頭を抱えた。


 だが、優斗は俺と美桜を目にしたとき、一時停止したかのように固まった。

 怯えた顔から真顔に変わり、両手を頭から下ろした。

「お兄、ちゃん?」と美桜は不安そうに呼びかける。

 急な態度の変化に戸惑った俺も優斗に声をかけようとする。


 次の瞬間、優斗は俺たちに駆け寄り、両手でまとめて抱きしめた。

 離れることができないほど、優斗の抱きしめる力は強かった。


 俺は状況が呑み込めず、身動きせずに立っていることしかできない。


 美桜も抱きしめられたまま呆気に取られていた。



「……大丈夫だ、2人とも。とにかく、大丈夫だから。──お兄ちゃんがいるから、安心してくれ」



 優斗は俺たちの後頭部に優しく触れた。

「大丈夫、大丈夫だ」と励ますように言いつづけた。

 後頭部に触れた手は微かに震えていた。

 アバターの背中に体温が伝わる。


 今の優斗がNPCであることは間違いない。

 リビングの惨状にショックを受けた反応は、NPCになった淀川が目覚めたときとそっくりだった。

 頭は混乱して、心は恐怖して、余裕はどこにもないだろう。


 しかし、優斗は自分より家族のことを考えた。

 両親を亡くした立場は同じなのに、まず俺と美桜の悲しみを和らげるために動いた。


 プレイヤーでなくなっても、優斗は家族思いの兄のままだった。

 NPCの頃から元々そういう設定だったのか、消された記憶の残滓が残っているのかはわからない。


 俺の人格が変わっていることに気づかず、本物の弟だと疑わずに接していた。



 心に張りつめた糸が切れたのか、美桜は急に泣き始めた。

 涙がぽろぽろと零れ落ちていく。

 リビング中に泣き叫ぶ声が響いた。


 優斗は俺たちを抱きしめる力を強めた。

 鼻を啜る音が耳元に聞こえてくる。

 温かい水の感触が俺の首の後ろに何度も伝わった。



「ありがとう、……」



 俺は「兄さん」と呼び、目の前のアバターの背中に手を回す。

 どうしてこうしたのか、自分でもよくわからない。


 目頭が熱くなるのを感じる。

 視界が急に滲んでいく。

 何もかもがぼやけて見えなくなる。



──今になって目の力を連続で使った副作用が出てきたのだろうか。



 プレイヤーの優斗に向けて、最期まで口にできなかった言葉。


 NPCの優斗に向けては、驚くほど自然と言えた。




【遊津暦斗(初心者)】

 対人戦績・1勝1敗2分け(逃亡回数:1回)


〈構成ギア〉

・《小さな番犬》Lv7

・《対プレイヤー用ナイフ》

・《対プレイヤー用レーザー》


〈ギルド・仲間〉

 ソロプレイ


〈装備アイテム〉

・長袖のカットソー

・黒いチノパン

・スクエア型眼鏡

・スマートフォン

・ライムミント味のフリスク


〈所持金〉

・電子マネー100万円+現金2万1256円


〈プレイ時間〉

 21時間43分


〈コイン獲得数〉

 2枚


〈クリア回数〉

 0回


〈称号〉

 協力プレイ派のソロプレイヤー


〈ゲーム進捗率〉

 0.25%

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