あとあがき
この短編は、2008年に書いたものなので、今から11年前のものとなります。さらに時代背景は2000年ころです(年がばれる…)。
スマホも登場せず、講義をさぼったりとか学生がのんびりしすぎているのは、時代背景が今よりかなり前だからです。電話代の10円、という言葉が出てきて、今ごろそんなこと言って若い人にはぴんとこないんだろうなあと思ってしまいました。
題名や文章の節々から感じ取れると思いますが、『虫愛づる姫君』を参考に(?)書いたものです。
この作品を書く少し前に、カナダに長期滞在していたことがあり、日本よりも自然が近い感じがして……野草を収穫して食べたり、家の隣に湖があってふらっとカヌーに乗ったり、太陽光発電して暮らしている家があったり、子供が綱をつけてない犬とがけっぷちを歩き回ったりなど、わあいいなあ、私もあんな暮らしがしたいなあ、という憧れなども少し入っているかもしれません。そう思うと、カナダへ行かなかったら、生まれなかった作品かもしれません。
植物の栽培やフォルクローレが好きなもので、両方とも取り入れたいと思ったからなのか、有泉の世界に勝手に乱入してきた彼らのせいなのか、こんな展開となりました。当時はフォルクローレは聴いているだけで、演奏してみたくても、どこでどういう人と巡り合えばフォルクローレの世界への扉が開くのかお手上げ状態だったので、せめてお話の世界で……という思いがなかったわけではないですが……。あまりに知識がなさ過ぎて、これ以上のことは書けませんでした。(この作品を書き終えた数か月後、ギターと歌を教えて下さる方々と無事遭遇することができましたが)。
またこの作品のテーマ曲は、コンドルカンキというグループの、谷間のカーニバルという曲です。
また、この作品には続編があります。「冬の終わり」という題名なので、冬が終わる前にでもお届けできればと思います。
草木愛ずる姫君 高田 朔実 @urupicha
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます