高田 朔実

今年も七草がゆの季節がやってきました。 冬の厳しい寒さは、生命力が試される限界を見るような気もしつつ、どこか晴れやかなもの悲しさを感じます。 パラディスのシシリエンヌを聴きながら…

もう五年も前になりますが、南米に比較的長期で旅行したときに、思い切ってピアスを開けてみました。旅行しつつピアスホールを維持し行く先々で大量のピアスを購入し…というお話です。 (…

無責任症候群という病が流行し、幹の会社は大変なことに……。

前から思ってたんだけど、僕の人生って、本当はゼロ階から百階まであるビルの、四十五階から五十五階付近をずっとうろうろしている、そんなふうになりつつある気がするんだよ。悔しいことに、…

　あの人のことを、私の半生の中でどう位置づければいいのか未だによくわからない。彼はある日突然やってきて、そうしてある日突然去って行った。 「海のある街で生まれたんだ」 　彼が「渚…

　彼が今いるであろう、グアテマラとこことでは、どれくらい時差があるのかも、私はよく知らない。ほんの半年経っただけで、ずいぶんと遠くへ行ってしまったものだと思う。もっとも、私達が近…

彼のことはまるっきり知らないわけではなかった。一度も話したことはなかったけれど、顔と名前は知っていた。 （本文より）

　話の内容は、まるでわからない。ただ、大きなスクリーンに映し出される写真の美しさに心奪われていた。川、湖、滝など水に関するものの写真。日本の、なんの変哲もない風景を撮影しているは…

そのとき、突然なにかが部屋の中に飛び込んできた。鈍い羽音は、そこそこ重量のある虫を思わせる。ゴキブリだったらどうしようかと恐る恐る確認すると、カナブンだった。 (本文より)

「このカードが、問題の核心を表しているってことになるんですけど、何だろう、このカードのキーワードとしては、郷愁とか、ノスタルジー、過去を懐かしむっていう意味があるんですけど」 「…

言ってしまえば、状況が変わることは確かです。たとえそれが、私が望まない結果につながっているにせよ。

高校生のささやかな日常生活のお話です。

あれから何年経ったのか、高校生のとき一緒だったもう会うことはない「あの人」のことが、今でも時折思い出される。 （エブリスタ、小説家になろうでも重複投稿しています）。

南米へ行ったときのことなどを、日常生活目線でつれづれと書いています。

園芸部の部長、有泉と、彼女を取り巻く謎の男子生徒たちとの、どたばたストーリーです。

篠原しのぶは、あこがれの先輩とつきあい始めたばかりの大学一年生。デートの途中で立ち寄った花屋さんで、高校時代のことを回想する。 （『他力本願　パワーストーン』の続編です）

浜野は、大学に入ったばかりの男子学生。講義でよく一緒になる女の子に想いを寄せており、恋愛にきく石を購入するため、不思議なお店に足を踏み入れる。

　秋の空は、見ているだけで吸い込まれていきそうだ。何も失っていないのに、ぽっかりと穴があいたような思いにとらわれる。 　そんな言い訳を考えつつ、学校を休んでしまおうかと思っていた…

自然の中を歩いたり、日常の生活で見た事象をもとに、書いたものです。さくさく読めるので、ぜひお立ち寄りください。 （「エブリスタ」というサイトにも重複投稿しています）。