ついさっき

夫は子どもだ。

「好きな子はついいじめたくなる」


私が眠いのに、夫は構ってとこちょこちょをしてきた。

最初は笑える。

だって、ただのこちょこちょ。

構って欲しいからしてることも分かっているし、私が寝る用意しないで寝てしまうのを防ぐためにやっていることも知っている。


だから、こちょこちょされることにはなんとも思っていない。


嫌なことは、

やめてと言っているのにやめないこと。

あと、私が夫に対して、

しつこすぎてイライラしてくると

「俺の事嫌いなの?そうなんだ。

嫌いなんだ。いいの?機嫌悪くなるよ?」

と、脅してくること。


機嫌が悪くなると、会話や行動で少しでも意に背くと、怒鳴ったりキレたり、無理難題を私に言ってきたりする。


だから私は、いつもここまで来ると

言いたいことを我慢してごめんねと謝る。


だけれど今日は私も機嫌が悪過ぎた。

ペットが夫の近くにいたのだが、

八つ当たりしてしまった。

突き飛ばした。

ペットはもちろん逃げて隠れた。


そして夫は不機嫌になり怒った。


「どうしてそんなことするの?せっかく俺の近くに居たのに。連れてきてよ。さっきと同じ位置に連れてきて。」


普段、夫はペットへのしつけが厳しい。

動物なりの正当防衛のための甘噛みはもちろん許さない。

言うことを聞かないと、叩いたり掴んで持ち上げたり、やり返したりする。

それがしつけらしい。


でもそれが仇となって、

今じゃトイレ掃除もしてくれる、ご飯もくれる、何よりたくさん撫でてたまに出る甘噛みも許してくれる、嫌だと表現しても怒らない、怒鳴らない私の方へ近寄るようになっていた。


だからこそ、珍しく近くに来てくれたのが嬉しかったのでしょう。

それを邪魔した私が許せなかったのでしょう。


しばらくしたら

「今後は俺に対してあんな反逆的な態度や言い方はやめろよ。あと、コアラ(私)の寝る準備が終わったら、(俺が寝る準備するから)起こしてよ。明日は大事な会議だからな。起こさなかったら朝から俺機嫌悪いから。分かってるよな。」

と、言い残してすぐに寝た。


シャワーだけにして、早く起こしてあげようって思ったけど、

理不尽過ぎるからお風呂に浸かってから起こそう。


それぐらいいいよね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

DVモラハラ夫との結婚生活 @koaran

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ