あなたに捧げる再会の言葉として

飛行機が

高いところを

ゆっくりと渡っていく


人という存在が

高い峰を越えて

海さえも渡って

見知らぬ異国へ

渡っていく


世界のどこにいても

悲しみと

怒りと

痛みがあるように

世界のどこにいても

光は必ず

差している


その光をすくい上げる時

その光が

強かろうと

ささやかであろうと

受け止めた手のひらには

熱が宿るだろう


その熱を

どうか

忘れないで


あなたに降り注ぐ

光が

あなたの道を照らしますように


あなたの道と

私の道が

いつか

重なりますように

たとえ

ひと時だとしても

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試作詩集 和泉茉樹 @idumimaki

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