誰も知らない現実

坂を転がり落ちるように

全てが変わって

多くの人が

苦しみの中で

どうにか息をしている


誰が悪いかなんて

議論しても仕方ない

それなのに

誰もが

どこかにいる

叩いてもいい人を

血眼になって探してる


誰かを否定して

よくわからない罪を押し付けても

それで

全てがいい方向に

転がるわけでもない


蔓延する

暗い雰囲気が

罪を罪以上にして

自由を自由以下にする


みんなの中に入れない

極端な人たち

今までも彼らはいたはずなのに

急に暴きたてられ

爪弾きにされる


誰も悪くないのに

現実は刻々と変化して

誰も知らなかった

奇妙な形に

捻れていく

軋むほど

急激に

強く

強く

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