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目次
獲物だけ
目の前で
野良猫が固まっている
こちらを見ずに
草むらだけを
見据えて
動かない
近づくのが申し訳ないほどの
真剣な様子
そっと後ろを抜けたけど
猫は動かずに
僕には見えない
獲物だけをじっと
見据えている
人には慣れているけど
馴れ合おうとはしない
孤高な佇まい
きっとあの猫は
人間が用意した食べ物よりも
自分で仕留めたものの方が
好きなんだろう
そんな野性的な猫は
嫌いじゃない
ものすごくシンプルな
生き方で
真似なんてできないけど
きっと
人間が感じることのない
感じることのできない
爽やかさがあるだろう
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