柔らかい日差し
記憶の奥底で
狭い庭で花が咲いて
白いシーツが風に揺れている
季節は春で
風が髪の毛をなびかせて
その風には甘い匂いが
染み込んでいる
太陽はいつもと変わらないのに
優しげな色をして
光の輪とともに
降り注ぐその波は
まるでそれが草を揺らすよう
もう二度と見ることのない
過去の中にだけある
あの日差しの儚さは
なぜか消えることのないまま
心の一角を
淡く浮き上がらせる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます