1センチメートル

作者 よこどり40マン

30

12人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

ゲーム開発会社に勤める女性が、同僚の女性に秘めたる想いを抱いた結果、なんやかやあってGiantess/Vore展開に突入するお話。
ある種の特殊性癖に完全特化した物語です。実は正確には「シュリンク」というらしい、というのをこの作品のタグのおかげで知りました(ありがとうございます)。
おそらく実質的にストーリーは無くても構わないタイプのお話なのですが、でもちゃんとパニックホラー風の展開をきっちり組み立てている辺り、非常に仕事が丁寧です。結びのループ的な余韻なんかはとても綺麗でした。
内容はもう本当に、巨大娘(正確には小人化)による丸呑みそのもの、といった趣。
といっても性的な描写はほぼなく、そのぶん痛みや苦しみのような描写に特化しています。残酷描写、といえばそうなのですが、スプラッタ的なグロテスクさではありません。どちらかといえばリアリティ重視の味付けというか、嗅覚や痛覚などの五感に訴える、その描写の鮮烈さが印象的です。
個人的に好きだったのは、「岩」「湿ったマット」といった表現からうかがえる、〝スケールが違いすぎて全体像を把握できない感覚〟への忠実さです。非常に映像的というか、この体感的に伝わるPOV感。作品そのもののコンセプトに対し、一人称体の特性(視点保持者の主観を通じて描かれるところ)をうまく活用する、この技巧というか芸の細かさが好きです。

Good!

 ホラーの怖さと気持ち悪さを、ある種のヤンデレ概念から攻めてきている作品。
 お化けやゾンビものではなく怪人ものとして書かれていて、人間が一番怖いのだぞ、という意気込みを感じました。
 物理的な怖さと精神的な怖さの両方が書かれていますが、「人間の怖さ」として精神的な怖さにこそ重点を置いているのが上手いと思います。