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かつての日本軍が南方戦線、島々に残された味方将兵に対して粘り強く続けられた、夜間……駆逐艦による補給。別名、ネズミ輸送。
これをアメリカ軍は『トーキョーエクスプレス』と呼んだ……
まさにこれを行う帝国は、冒頭の王国が見せた砦への『希望の補給』と同じことなのでしょう。モノの量よりも「見捨てられてない」「助けは来る」という希望を運んでいたんでしょうね。どちらも苦しい戦いだ。
帝国も20個師団もの兵力と人命は、何とかして助けたいのが伝わってきます。
作者からの返信
カイザー・エクスプレスは、トーキョーエクスプレスが元ネタですね(笑)
包囲下の友軍を支えるために必死に空輸を行う航空作戦
スターリングラード、インパール、戦後はベルリン空輸など、いろいろありますが、いずれも当時の空軍が必死に行っていたモノです
作中でも、帝国は必死に空中補給を継続しようとし、王国はそれを阻止しようと力を尽くします
双方が死力を尽くす航空戦
お楽しみいただけると嬉しいです!
雀の涙ほどの物資でも「見捨てられたわけではない」と思わせることが大事よね
作者からの返信
タンカーマン様、いつもありがとうございます!
おっしゃる通り、このカイザー・エクスプレスは、帝国の将兵の戦意を保つためのものです
10万を超える将兵を空輸だけで完璧に維持するのは困難で、たとえばインパール作戦では、連合軍は中国向けの支援物資を運ぶための輸送機まで包囲されたインパールの連合軍を支えるために投入して空輸を実施しましたが、それでも十分な補給はできなかったのだとか・・・
食糧や弾薬は不足していても、煙草などの嗜好品はしっかり運んでいた(軽いというのもありますが、戦意の維持に必要だったみたいです)のもおもしろいところ
イリスの終盤の戦いは、ギリギリのところで粘る帝国軍の意志をくじくため、このカイザー・エクスプレスを阻止する、というのが目的になっています
そしてそこの立ちはだかる、本作最大の敵
ミーレスと雷帝の決着の瞬間、お楽しみいただけることを願っております
(*- -)(*_ _)ペコリ