第6話 めでたし、めでたし
7月 なぜか、この時期からふたりの再登校がはじまった。
「おい、おまえらか。」
「今、話題の二人。ツイッターで、大人気だろう。」校内で、ツイッターをみた学生から、頻繁に声かけられる。
『樹海からの復帰
死からの生還
命の恩人は、100人目で振られた恋人
再開の同棲ごっこからの卒業。
もう、運命の糸しか感じない』
ちょっと、何勝手にネタにしてるんじゃないわよ。
これだったら、お前は別れられないんじゃないかと思って。
どっちがよ。
やっぱり、チャラいところは変わらないかあ。
でも、惚れた弱みね
暑くて気だるい朝、早起きして二人分のお弁当を作った。
週末は、二人で私の家に行く。
実家には遺書が届いたりそれを撤回したり,
同棲相手を連れていくことになったりと、本当に心配ばかりかけた。
母いわく
もう、心配ばかりかけて10歳は年取ったわよ。でも、樹海から戻ったって聞いてうれしくて。あれから、電話やメールばかりで会ってもくれない。
だけど生きてるってわかったから。本当に、ただ生きてるだけでいい。
電話口から、涙をすすってる音がする。ごめん。本当にごめんなさい。いつも自分しか、見えていない。
こんな私を、いつも見守ってくれてただ感謝しかない。
こんな私が、一生一緒に生きていこうと思った人を連れていくからね。
12月に振られるなんて クースケ @kusuk
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