「依頼を受けて来てみれば、以前に見た顔がそこにいた」 byレックス



「ふはは、よく来たな今回の犠牲者諸君!我こそは、世界中の美少女を掌中に収め、バラ色の日々を送る妄想を現実にしたいと切に願う一般人!その名もレックスだ!この名前、とくと記憶に刻むがいい!!」


『ヴッ………』


『…………絶命した?』


「というわけで、インタビュアーのレックスでーす。前回に引き続きよろしくおねがいしゃーす」


『アホがなんかほざいとるぜ?』


「誰がアホだ。オレはただのお調子者だ」


『くっそ失礼』


「今日は、ツッコミはゲストの片割れに任せていいって事なんで、好き放題やりたいと思いまーす。いぇーい」


『ヴッ………』


『さっきからなんだよそれ』


『対応に困った時の切り札』


『初手で切り札使ってたけど?』


「そもそも今回紹介する作品からして、こんな感じのフリーダムなノリで描かれた代物だし、テキトーでいいんじゃねっていう結論がオレの脳内即決会議の中で出たんだ」


『実は俺も参加してた』


『お前レックスさんの脳内に入ったのかよ』


『いくつか細胞殺してきた』


「しれっと嫌がらせをするな。ちなみに結論が出るまでの思考時間、驚きの三秒!」


『まじで?』


『お前参加したんじゃないの?』


「それを文章化するまでに三日!」


『はい』


『はい』


「そして休憩時間が二日と二十二時間!」


『ほとんど休憩じゃねーか』


『その内の二時間は俺の休憩ね』


『…?』


「思い付きレベルの即興インタビューが今、はじまる!」


『本当に適当なんすね』


『その無い脳みそで頑張りなさい』


『今日口悪くね?』


『いつもの事だろ』


『そうだっけ?』


「Coming soon!」


『インタビュー後日なん?』


『こみんぐそおんってなんだ?』


『なんだよ、こみんぐそおんって』


「なるほど、あいかわらずのツッコミ能力の高さだ。褒めつかわす。あとで褒美にビ

ー玉をくれてやろう」


『いや、いらないっす』


『ゴミつかまそうとしてやがる』


「いやなに、たかが宝石などではその功労に報いれまい。だからこそのビー玉だ。舐

めるなり鼻に詰めるなり、自由に使うが良い」


『宝石あるんならそっちください』


「なに!?宝石の方が良かったと申すか!?貴様正気か!?価値観が狂っているのではないか!?ビー玉をくれてやろうというのだぞ!?あのラムネの瓶にも入っている、どこまでも美しく、なめらかな球の形をした、あのビー玉だぞ!?」


『すごいビー玉リスペクト尊敬するなー』


『きめぇ』


「というわけで、まずはお二人の名前から聞いていきたいと思いまーす」


『左出しとく?』


『結局このスタイルなんだな』


「まず、そちらのノリが良くてオレと同じくらい想像性が豊かで支離滅裂な貴殿の名前を伺いたい」


ジョガ『どうも』


サト『お前ジャガだろ、表記誤字ってんぞ』


「ふむ。その名前、しかと胸に物理的に刻んでおこう」


ジャガ『ダセェ』


「で、そっちのツッコミしか能のなさそうなパンピーの名前は?」


サト『あ、サトで『侵入』やめろ邪魔すんな』


「ふむ。その名前、あとで下水にでも流しておくとしよう」


サト『いや、流すなや!』


「いや、そうだな、失礼した。認識を改めよう」


サト『ちゃんと覚えといてください』


「下水にそんなものを流したら、下水が詰まってしまうな。それは確かに問題だ。やはり焼却炉にくべておくとしよう」


ジャガ『名前って燃えるの?』


サト『うるせーバカ』


「さて、お二人といえばナンセンスかつ不条理なトークが売りといってもいいと思われますが、どうやったらあんなに脱線まみれで運行を差し止められそうな勢いのトークが生まれるのでしょうか。オレにはそういったスキルが皆無なので、コツなどあれば伺いたいのですが」


サト『ジャガが勝手にどっか行くだけです』


ジャガ『甘えんな』


「なるほど、そういう感じなんですね!たぶん勉強になりました!お二人の教えは、忘れるまで忘れません!」


ジャガ『歪んだ愛って僕嫌い』


サト『何の話?』


「うちの作者も、大概頭のナットとボルトが外れてますけど、あそこまでいろいろと投げ捨てた作品は書けないって苦笑してましたよ。これからも、二人のやりたい放題に期待していますと伝言を言付かっています」


ジャガ『まあ、この伝言は作者には届かないでしょう』


サト『いや届けろよ』


ジャガ『いや、これ書いてる時点で伝わってるからな?』


サト『届いてんじゃねーか』


「読者の皆様にも、この漫才……じゃなくってインタビューを通じて、彼らの魅力が一ミクロンでも伝わったなら幸いです」


サト『一ミクロンかーい!』


ジャガ『やだなー』


「……さて、宣伝はこんなもんでいいでしょう。あとで宣伝費の振り込みだけお願いしますね」


ジャガ『金なんか一ミクロンも持ってねーよ』


サト『自分が作者さんに振り込んどきますよ』


「あ、作者の通帳でなく自分の通帳にお願いしますね。その金は女の子を墜とすのに有効活用するので、ご心配なく」


ジャガ『それは、あなたではなくお金に墜ちているのですよ』


サト『愛で勝負しろってことですね』


ジャガ『でも、女なんか〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇』


サト『そんなオール伏字にするような事言ってんの?』


ジャガ『いや、思いつかなかったから適当に丸並べただけ』


「……で、今更だけどインタビューってこんなんでいいんだっけ?」


サト『微妙に違うような気がするけど』


ジャガ『それはテメーらがそう思い込んでるだけだろうが!いい加減なこと言うなよ!?ぶち殺すぞ!?』


サト『なんでキレてんの?』


「おあとがよろしいようで。それでは読者の皆様、またいずれ~!さよーならー!」


サト『あ、ありがとうございましたー』


ジャガ『さいなら』








ジャガ『この間を有効活用しようぜ』

サト『喋んな』

「メタいな、おい!って今更か」








「間に余分な何かが挟まったのはさておき。我ながら完璧なインタビューだったな。作品の雰囲気を読者に伝えつつ、二人のキャラクターをも印象付けさせる。文句のつけようもあるまい?」


サト『いい印象残ったかな』


ジャガ『失敗だろ』


「惜しむらくは、オレ好みのかわいこちゃんがいなかったことだな。次回出演時は、美少女の登場を要求する!」


ジャガ『そんなヤツいたか?』


サト『たわしくらいしか覚えてないわ』


「たわしなわたし?」




↓本編もこんな感じ(かもしれません)


『楽しくなってきた』


https://kakuyomu.jp/works/16816452220756444253

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