「以前よりも物騒になりましたね!」 byミイヤ


「こんにちは、おにーさん。今日のインタビューを務めるミイヤです!おにーさんの名前は?」


冥塚メイヅカ カイだが…… 挨拶代わりのグレネードってOK?』


「斬新な挨拶ですね!?というかおにーさん、以前もここへきたことありませんですか?」


『そうだな』


「ああ、やっぱりですか!どーりで見覚えあるなって思ったんですよー!」


『マッソーと記憶が連動してるのか? まぁなんでもいいや。マッソーによろしく言っといてくれ』


「嫌です。あの人暑苦しいんで。それはさておき、今日は何しに来たんですか?もしかしなくても、もう一度取材を受けに来たとかですか?」


『相当嫌われてんだな……マッソー。まぁわからんでもねぇが。すまねぇ。質問の回答だな。質問の回答は、YESだな。つーか、来させられたってのが正解な気がするけど……』


「わぁ、インタビューのリテイクとはなかなか斬新なのですよ!じゃあ、再度になると思いますが、まずはおにーさんが何者なのか伺っていーですか?」


『特殊能力を持った警察の殺し専門部署の隊員ってとこだな。警察局5係特殊任務科所属No.3 死神の左眼リーパーズレフトアイ肩書きはそんな感じ』


「ちなみに、その特殊能力ってのはどーいうものなんですか?」


『大雑把に言えば主人公特性みたいなもんだな。普段は、他者からの悪意ある攻撃と自己への不意の攻撃を無効化するって能力。意識に使っていれば、凡そ全ての攻撃を無効化出来る。って感じだ。

 あと、1つ大きな特徴を上げるとすると、体の末端に行く程与えられた力の強さだけ衝撃が加わるってところだな。手に弾丸を喰らえば腕を持ってかれるけど、胴体なら特にそう言うのは無い。って事だ』


「にゅー?もしかしておにーさんは、俗にいうちゅーにびょーとかそーいう類の病に疾患している方ですか?」


『目の色が変わるから勘違いされやすいんだけど、そうじゃ無いな。試してみる? 今手元にダブルアクション対応の7連装リボルバーあるけどさ』


「失礼しました。思わせぶりな名詞とか目の色が変わるとか、いかにもそっち系の人っぽかったのでつい」


『ここにあるグレネード、ピン抜いてあるからあとは手を離すだけなんだけど、どう?』


「どうせならレモネードがいいです!あとあと、おにーさんが所属してるっていう”ガーディアン”なる組織についても教えてもらっていいですか?」


『基本的には能力者、まぁ、一部は非能力者なんだけど。で構成された警察直轄の基本は《対能力者》専門の殺し屋だね』


「まあ、ヤバい能力を持った人を野放しにするわけにはいきませんものね。時空間を捻じ曲げられたり、数多ある次元を一つずつ食い潰されたりしかねないですから」


『それをやってるのはお前等の方じゃ……』


「ましてや、ミイヤのおやつの甘味を盗まれようものなら、宇宙消滅級の事件ですもんね!!」


『おやつ盗まれて宇宙を消すお前をまず殺す羽目になるんだが本当にそれでいいのか!?』


「そんな事くらいでって態度ですけど、大事件ですよ!特に、今日のおやつはカステーラなのですから!あのふわふわで上品な甘味がなくなると考えると……ぐすっ」


『!?!?!???』


「犯人を地の果てまで追いつめて、三十回くらい別々の方法で惨殺しては蘇生してを繰り返し、最後に死骸をニシコクマルガラスに食わせてもなお足りない憎悪で満たされてしまいますね……いぇへへへっ」


『別の意味でグレネードに火をつけないといけなくなるんだが…… 完全に先制排除のライン超えちゃってるから』


「むぅ、そーゆーのは、先に手を出した方が悪いんですよ!つまりミイヤは無実!潔白!純心そのものです!!それに、食べ物の恨みは恐ろしいっていうじゃないですかぁ!ミイヤはちょっとその傾向が強いだけです!なにせ子供なので!!」


『俺等に対して〈子供なので〉は通用しないよ?』


「じゃあ、ちょっぴり背伸びしてレディということで!……まあ、そもそも満たすのなら、憎悪よりもおなかのほうがいいですよね!実益がありますし!」


『レディなのかは置いておこう。実益があるのは同意だ。能力の発動・維持にもエネルギーがいるからな』


「でも、もしミイヤのおやつが能力を使う卑劣な悪党の手に渡ったら、その時は手を貸してほしいのです」


『そこはちょっと範囲外。規定上、攻撃対象は能力を使用した拉致・監禁・殺害とそれに類するものしか動けないから、フォロー出来ないな。まぁ、インタビュー受けてるこの空間に引きずり込まれたらそれでおしまいなんだけど……』(白目)


「そうカタイこと言わないでくださいよぉ!そいつが生まれ変わってなお、来世でも罪を犯せないほどの恐怖を植え付けてやるためにもぜひ……!」


『それは勝手にやっててくれ!!』


「ともかく、陰で世界をそういった悪漢の手から守っているのがおにーさんというわけですね?」


『そうだな』


「ちなみに、おにーさんと深く関わりのある人物っているのですか?いるなら簡単に紹介してほしいのです」


『そうだな…… まずは、No.4 狂った冥界の女神ナウツへカートだな。双子で俺の姉でもあり妹でもある』


「……?うにゃ?事前資料には双子なんて情報は出てないですけど」


『まぁちょっとね…… で、あとは……そうだな。No.5 戦術的な獣タクティカルビースト辺りかな。彼女を5係に入れたのは俺だから言っておくべきだろうな。だいたいそんな感じだ』


「ありがとうございますですよー。おにーさんに負けないくらい個性がありそうで楽しみなのですよ」


『俺よかよっぽどキャラが濃いよ。まったく』(白目)


「じゃあ、最後に。これを見ている皆に一言お願いしますですよ」


『更新頻度は高くないけれど、その分面白いのにしていく予定だからよろしく頼むよ』


「はーい、ありがとうございましたー!それじゃあ、今日はここでお別れです!ばいばーい」











『とりあえず、収録は終わったか。ミイヤ、お疲れ様』


「お疲れ様でーす!ところでそれ、何くわえてるんですか?マイセンですか?それともおしゃぶりですか?」


『おしゃぶり!? いやいや(笑) ココア○ガレットってお菓子の抹茶味なんだけど、1本要る?』


「ココアなのに抹茶味とはこれいかに!不思議!矛盾!でも興味がなくもないです!」


『ごめん。言い方が悪かった。〈ココア○ガレットシリーズ〉の抹茶味って言うべきだったね。気に入ったらどっかのタイミングで持ってくよ。呼び出してもらわないとダメだけど……』




 ↓当企画第二回募集分の「知らぬが仏、あるいは好奇心猫を殺す」の方もご参照くださいませ。


『知りたければ知れば良い。知る覚悟があるのなら。』


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894506446

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