「硝煙と紫煙、どっちを纏ってても渋くてカッコイイよな」 byスイゲツ
「皆様こんにちは、あるいはこんばんは。インタビュアーを任されましたスイゲツです。早速ですが、今回の作品の主役を演じた彼にインタビューを行っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
『こちらこそよろしくお願いします』
「では、作品のタイトルとあらすじなんかをお伺いしてもよろしいですか?」
『今回僕が主役を担当させていただいた作品は『殺し屋は忘れた頃にやってくる』という作品です。あらすじは……そうですね。一人の殺し屋の半生と言いますか。成長を描いたものになりますね』
「はい、ありがとうございます。自分も拝見させていただきましたが、すごくストイックで、まさに男の世界って作品でしたね」
『そういっていただけると僕もうれしいです。』
「ちなみに、貴方にとってベンというキャラクターはどういう印象でしたか?」
『そうですね……はじめはよくある新人みたいなキャラクターだと思っていたんですけどね。あっ! 私は殺し屋の新人がどういうものか知りませんが……でも、話が進んでいくうちに心の底にはそのなんていうか正義? いやちがうな。とにかく、強いものを持っているんですよね』
「なるほど、そうなんですね!ちなみに、作品内に出てくるのはほとんど男性ばかりで、ヒロイン以外ろくに女性が出てきませんよね。スタッフの間でも、男臭すぎて華がないとか言われていたようですが?」
『まあ、そうですね。最初はもうちょっとケイトの出番があったんですけど、スケジュールなどの都合で減ってしまいまして。そのせいで、監督とケイト役の方で喧嘩になりそうな時期がありました』
「自分としても、こういったハードボイルドを描いた作品では、女性を無理に目立たせる必要はないと思いますね。ああ、誤解の無いように言っておくと、自分は差別主義者ではありませんので。それに、出番が全くなければないで、緩急がつかなかったり心情描写が不足したりで、物語として薄く寂しくはなるんでしょうけど」
『まあ、彼女は未熟なベンを支える役割がありましたからね。でも、あまり出過ぎるとベンの成長が描きにくいというジレンマがありますよね』
「日本でいう所のヤマトナデシコが近いのかもしれませんね。でも、ベンにとっての相棒は、ブライアンのみだったようですが。貴方から見たブライアンはどんな人物でしたか?」
『理想の上司ですかね? ああいう人がいると仕事は厳しいかもしれませんが、生きていくうえでの大切なことを学べるような気がします。人生に一人くらいブライアンみたいな人がいてほしいですね。』
「なるほど。そして、ゆくゆくはブライアンを巡って、前妻のロッソと後妻ベンが男の決闘を――」
『いや、それはないんじゃないですか』
「流石に冗談ですよ。でないと、ただでさえ出番の少ないケイトが泣いちゃいそうですからね。もしくは、コーヒーを頭からかけられちゃったり」
『実を言うと、少しそういった真のヒロインはブライアンという話もスタッフの中にあったんですけどね。女性層を狙うべきかなど』
「そういえば、続編の製作も決定しているようですけど、そちらはやはり後日談的な内容となるのでしょうか?それともサイドストーリー的な?話せる範囲で語っていただきたいのですが」
『そうですね。語られていなかったベンの過去などを描くようです。劇中で語られていないことはまだ、たくさんあると思うんですよ。ですから、そう言った部分を補足するような内容ですかね。先ほど、ケイト役の方が監督に直談判して出番を増やすように言っていたので、もしかしたらケイトの話もはいるかもしれません。予算が入るかわからないですけど』
「そちらも楽しみですね。ああさて、そろそろ時間のようですので、まだ作品をご覧になっていない皆様へ、最後に何か一言頂けますでしょうか?」
『この作品は一人の男の等身大の物語です。苦難にぶつかったり悲しい出来事を乗り越えたりしながら成長するベンを応援していただけたら幸いです。今日は本当にありがとうございました。それでは作品でお会いましょう!』
「ありがとうございました!では、またの機会にお会いしましょう、さようなら!」
↓美学とポリシーを胸に、淡々とプロフェッショナルとしての仕事をこなす。かの男の生き様がここにある↓
殺し屋は忘れた頃にやってくる
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