「ぬるま湯の様な世界だっていいじゃないですか」 byスイゲツ

「スイゲツ、と名乗っておきます。今回は珍しい事に短編からのゲストという事です。まずは、ゲストからお名前を頂くとしましょうか」


『め、珍しいの? 初めましてー。私の名前は淀潮よどしお紗由花さゆかといいます。よろしくお願いします』


「どうぞよろしく、スイゲツです」


『スイゲツさん、ですね! 作者のてーおーから情報をもらっているので、頑張って答えまーす。でも私でよかったのかな……? 短編だけでも二百人くらい、長編を入れれば六百人、ボツキャラクターや未登場キャラクターも入れたら八百人くらいは作ったキャラクターがいるって言ってたけど……』


「それはまた大所帯ですね。えーと、とりあえず作品のタイトルから言ってみますか?」


『はい。タイトルは『数ある近くて頼りがいがあって』になります。短編なになにっていう数字はそのまま何番目に作った短編かを表しています。カタリくんバーグさんのお話が複数とかもあるので、実際に作った短編の数は44よりももう少し多いそうです。てーおー的には十万文字近くで長編と呼んでいて、それ以外はたとえ三万文字くらいであっても百文字だけだったとしても短編のくくりにしているようです』


「ほい、ありがとうございますよっと。味のある題ですね」


『てーおーは自身のことを『ネーミングセンス壊滅的だYO』と言っていて、結構適当にタイトルを付けていると言っていました』


「そうですか。うちの作者はサブタイトル一つに一時間かかったりしますよ。ちなみに、ジャンルとしては何にあたりますか?」


『カクヨムでは男の子主人公の恋愛話はラブコメ、女の子主人公の恋愛話は恋愛、という分け方になっているので、ラブコメになります……ってこんなことまで私に言わせるのぅ~……? ちなみに女の子主人公のお話を書いたのは全体の一割くらいだそうです』


「女性主人公は少数なんですね。では、あなた自身ともう一人の少年について紹介を頂けると」


『少年って雪松ゆきまつのことだよね? 私の家の向かいに住んでいる金森かなもり雪松ゆきまつくんとは幼稚園のときから遊んできた幼なじみです。気軽に声をかけてくれるし、おもしろいことを言ってくれるから、一緒にいてて楽しいです。私はそんな雪松くんのお手伝いをしたい、ただの女の子……かなっ』


「なるほど、幼なじみですか。仲睦まじいようで、羨ましい限りですよ」


『なっ、仲睦まじいだなんて、そんなぁ~……うへへ」


「もしかしなくても照れてますね」


『て、てれっ、とかそんなっ! で、でも仲良しなのはほんとかなっ!』


「可愛らしいそのはにかみ顔笑いを、イラストや写真といった形で読者に直接お届けできないのは残念ですよ」


『ちょおっとお! そんなの届けなくていいですー! あ、でもてーおーには専属の……今風に言うと絵師さん? がいるみたいで、印刷するときに表紙を作るってなったら毎回その子にお願いしているみたいです。てーおーだって周りのマンガ家友達と年賀状交換するくらいには絵を描けるみたいだけど、オリジナルで描くのは苦手って言ってたかなぁ。でもRPGを作ったときだけは取扱説明書にオリジナルの絵を載せるみたいです』


「ほぅ、なかなか多趣味なんですね。それに、良い友人もお持ちのようで。まあ、余談はこれくらいにしておくとして。うちの作者も一通り読ませていただいたようですが、文章がなかなか好みだそうですよ。といっても、奴さんの嗜好なんてどうでもいい事ですけど」


『まぁまぁスイゲツさんそんなこと言わずにっ。てーおーは身体が弱い中書いてるから、そういうことを言ってくれたらすごく喜ぶと思うな。なおてーおーの作るお話は、お酒やたばこや刺青いれずみ・暴力やいじめ・セルフレーティングやそれに準ずるようなものなどは一切書かないようにしています。RPGを作るときも似たような雰囲気になるらしいです』


「この言葉が適切かどうかはわかりませんが、優しい感性をお持ちですね」


『いちばん最初に小説を書き始めたときからずーっと同じ作風で書き続けているって言っていました。ずーっと学園恋愛物。そんなてーおーなのに、たった一回だけ超能力がある現代ファンタジーを書いたことがあったらしくて、試験で出されたお題に沿って書いたものだそうです』


「一つのジャンルに特化してるんですね。今作はどちらかというと、読んでいて微笑ましいという感想が出てくる作品ですが。温かいというか、等身大といいますか」


『どんな年代の人にも楽しんでもらえるようにって思いながら書いているみたいです。大人な人たちにも学生時代の楽しかった思い出を振り返って元気になってもらいたいって。細かいところだと熟語や名前以外は常用漢字だけ使うようにすることで、小学生の人たちにも読んでもらいたいらしいです。てーおー自身も『どうせ時間使うねやったらつらい話より楽しい話読んでる方がええやんな!?』みたいなことを言っていました』


「その心意気には敬意を。作品自体からは外れますが、作者様は他にもいろんな短編を投稿してらっしゃいますよね。うちの作者は勝手に『数ある』シリーズって呼んでますが」


『いちばん最初の最初からずっと『数ある~』を付けているようです。ただ例外的に、印刷するときは、さっきの絵師の子に元のタイトルを見せないまま読んでもらい、付けてもらったタイトルに替えるようです。あとてーおーはもともと四十万文字くらいの長編書きだったようで、短編を書くようになったのはここ二年くらいかららしいです』


「印刷されているという話も驚きですが、元は長編書きだったというのも意外ですね。ともあれ、興味を持たれた方がいましたら、他の作品についても目を通してみるのもいいでしょうね」


『どれを読んでも悲しいお話はないので、学園恋愛物を読んでみたいなって思われたら、ぜひ気軽に遊びにいってあげてください。バックギャモンもちょこちょこ登場するよ!』


「バックギャモンとは、また渋い遊戯をチョイスしますね。では最後に、何かしら一言頂けますか?」


『えっとぅ……みなさん、ぜひてーおーと仲良くしてあげてくださいっ。ツイッターも待ってまーす』


「ありがとうございます。そして、インタビューにお付き合いいただいた事にも感謝を。また次回でお会いしましょう!」

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