「恋愛というものに憧れはしませんが……」 byヒヤ
「インタビュアーのヒヤです。まずは、ゲストから自己紹介を頂きます」
『はい、私は私立桜ヶ丘高校で教師をしています。神坂愛香(こうさかあいか)です。』
「続いて、作品の題についてもご紹介を」
『わかりました。この作品は「IQ120の俺が『恋』を解けないなんて絶対におかしい!』というタイトルです。』
「タイトルから察するに、ラブコメという解釈でよろしいですか?」
『良いのではないでしょうか。私もいまいちわかっていませんけど……』
「なるほど。私からはもっとも縁遠いジャンルですね。とりあえず、あらすじをさっくりと語ってください」
『では、ここからは作者の「きりしまきりと」が説明しますね。先生もそっちの方が楽だよね?
早速語って行きますが、この話の主人公は、タイトルにも書いてある通りIQ120の天才杉野拓也くんです。彼は色々な過去を乗り越えてきた、天才に見えて実は普通のオタク高校生です。
ヒロインは今回のインタビュを受けてもらう神坂愛香先生ですが、彼女は恋に対してとてもウブなんですよ……この2人は気づかないうちに恋をする。だがすれ違う気持ちはとても儚く素直に気持ちを伝えたくなる。この恋は『逃げたら負け、告白してもある意味負け、でも付き合ったらお互い勝利なのだ』というキャッチフレーズで繰り広げられるリア充爆発しろ系(?)ラブコメです!!』
「つまりは、くっつきそうでくっつかない二人のもどかしさを楽しむという事でよろしいですか?」
『そうですね!そこがメインになりますがサブストーリーには2人の昔の過去が綴られているのでどの場面でも見応えがあると思います!ということでここからは神坂先生に任せますね!よろしく!』
「把握しました。私がそれを読んだ場合、じれったさに舌打ちするだろうと思います。もうさっさとどっちか告白しろと」
『先生が生徒に告白するのは世間的にアウトですよね?だからこそなんとか彼に告白させてようと思って彼に色々と仕掛けるようにしてます。』
「まあ、そういった展開でこそラブコメなのでしょうけど。では、お二人のプロフィールについて語っていただけますか?杉野さんについては、先生から見た彼の特徴について語っていただければと」
『先ほどきりしまがプロフィールについて語ってしまったので杉野くんの特徴を語りますね。まず第一に『かっこいい』です。めちゃくちゃかっこいいんです。私は彼に出会った時に好きだって気づいたんですよ。一目惚れってやつですね。私は学生時代からずっとオタクで最近は隠しながら過ごしていたのですが、杉野くんと出会ってから好きなアニメとか共有できてめちゃくちゃ楽しいです。彼はなにか惹きつけるオーラがあるんです。』
「はい、ありがとうございます。先生って、いわゆる隠れオタクだったんですね」
『私も隠したくて隠しているわけではなくて、彼氏が欲しいがゆえの安易な考えでオタクを教師になるのと同時に隠すことを決めました。』
「私をここに寄越した
『やっぱりアニメ、ゲームやラノベは私にとっては無くてはならない存在だと思います。生きる目的ですから。』
「突き詰めれば、あんなのはただの現実逃避でしかないのですがね。一キャラクターである私がこんな事を言うのは、矛盾しているのですが」
『確かにマンネリ化した作品だったり、テンプレ通りに作ったゲームとかありますけど、実在しないものに面白みを見出す発想は私は嫌いではないです。』
「まあ、私のような作られた存在はともかくとして、娯楽無くして現実の人間は生きてはいけないと聞いています。なので、一概に否定する気はありませんよ」
『私こそオタクというものになってからは、娯楽はとても必要な存在になってしまいましたよ(笑)』
「それに、あまりサブカルチャーを軽んじる発言を繰り返すと、元凶であるうちの
『あぁ、どこに行ってもこの界隈はそういう事はよくある事なので特に気にしなくてもいいですよ。(笑)』
「さて、話を変えましょうか、先生は、どうして彼の事が好きになったんですか?きっかけなど教えてください」
『それが私にも分からないんです。不思議でしょうがなくて……彼を人目見た時に自分の中で何かがおかしくなってしまったような気がしましたね。』
「いわゆる一目惚れですか。一時の興奮を、恋愛感情と錯覚されているだけという事は?」
『そうですね……安易な気持ちで彼に踏み込むのはお互いに嫌な気持ちにさせてしまうので私はかなり考え込んでしまいましたね……』
「ああ、その反応からすると、今のは失言だったようですね。忘れてください。どうも、私は客観的な視点が強すぎるもので、感情などが希薄なのですよ」
『いえ、いいんです!この質問をされなくてもいつかは考える事なので!』
「端的に言えば、恋愛感情などを覚えた経験がないという事です。それが幸せなのか不幸なのか、私には判然としませんが」
『私にとって一番の悩みです。一目惚れは悪いことではないので幸せだと思いたいのですが、そこにはしっかりとした恋愛感情があるかどうか私にはいまいちで……』
「そういう意味では、私にできない経験ができる貴女を、わずかに残った主観的な私の心は羨ましく思っているのかもしれません。これまでの発言を鑑みて斜に構えた不愉快な女だと思ったかもしれませんが、どうかご容赦を頂けると」
『全然大丈夫ですよ!ヒヤさんの世界観はとてもためになることが多いですから。』
「さて、これで読者からの私への好感度もある程度改善したでしょうし、次に行きましょうか」
『あ、好感度は気にするんですね……』
「二人は先生と生徒という立場なわけですから、思いを成就させる上では、世間体というのがネックになるかと思います。そのあたりのジレンマなんかも、今後の展開には盛り込まれていくのでしょうか?」
『間違いなく入ってきます。生徒と先生、子供と大人、これが現実ですのでしょうがないことなのです。でもこの恋が簡単には終わるものではないのでお楽しみに!』
「ちなみに、全体としては笑いとシリアスの比率はどの程度になるという予想をしていますか?」
『本当は5対5と言いたいのですが、どっちもこの話の醍醐味になるので10対10と言わせてください!』
「なるほど。ああ、さて。そろそろ持ち時間が少なくなってきたようです。最後に一言頂いてもよろしいですか?作品のキャッチコピーや注目してもらいたい点でもいいですし、件の杉野さんに向けて思いの丈を叫んでもらっても構いませんよ」
『最初の方にも少し言ってしまいましたが、この恋の結末は、『生徒と先生』か『彼氏と彼女』一体どっちなのか分からなのか。甘えて萌えてキュンキュンする1対1の駆け引き頭脳戦超甘々ラブコメです!
そして、またこのような機会があれば、次は杉野くんにさせましょう。彼の世界観を皆さんにも知ってもらいたいので……杉野くん、○〇〇だよ。』
「はい、これにてインタビューは終了でございます。お忘れ物などないように、お気を付けください」
『このような貴重な機会をいただきましてありがとうございました!』
「では、また次回お会いしましょう」
「お疲れ様でした。そしてお引き留めしてすみません。これはインタビュアーとしてではなく、私個人としての言葉なのですが。私にはないモノを持つ貴女が、どんな終着点を迎えるのか。一存在としてとても興味深いです。月並みで無責任な言葉ですが、頑張ってください、と言わせてください」
『そのような言葉をいただけてとてもうれしいです。彼との恋を成就させるために精一杯頑張るつもりです。よければ私たちの恋に応援、レビューをお願いします!』
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