「世界観に反して、物腰の軽いゲストが来てくれたよ!」 byフィー

「やっほー!インタビュアーの座を、本来するはずだった人物から掠め取ってきました、フィーです!では、今回のゲストを紹介してみましょう!この方です、どうぞー!」


『きんちょーするなー……。どどどどど、どうもー、AKITO・SUDO、え? ああ普通に。須藤明人です。よろしくどうぞ』


「はい、よろしく!どう?こっちは万能粒子のない世界だから、新鮮だったりする?」


『新鮮だよー。何より店が多い。俺の世界には、食糧を扱う店はあったけど、それ以外の店はあんまりね。特に服や装飾品の店は初めて見た。うちの世界だとみんな自分で想像して、自由に創れるから商売にならないんだろうな』


「そうなんだ!貴方の世界について詳しいお話も聞きたいところだけど、その前に作品のタイトルをどうぞ!」


『タイトル……? うっ、頭が。神的な何かから記憶がダウンロードされている……。〈Against human 人への反逆〉というタイトルらしい』


「おっけー。ついでに、あらすじも言っちゃおうか」


『俺の世界の説明か? 万能粒子テイルっていう人の想像を現実にする粒子をみんなが持っているんだ。本当に何でもできる。そんな世界では、子供はテイルを使って工夫して、戦って、夢や理想を実現させるために頑張ってる。想像1つで誰もが英雄になるかもしれないし、逆に邪悪になるかもしれないけど、本当に自由な世界だよ』


「ふむふむ。世界観の根幹にあるのが、その万能粒子テイルってわけね。そのテイルについて、フィーが退屈しない程度の長さで説明して?」


『人の想像に影響を受けて、テイル粒子は自由に性質を変えてくっついて、想像したものと同じものを具現化するんだ。多分ここじゃ魔法だって言われそうなこともたくさんできる。ビームも撃てる。格好いいだろ? ただねー、簡単じゃないんだよこれ。大きいルールが5つぐらいあるんだけど、まず1つ目に』


「もう、長い!長いよ!!もっと短く!三文くらいでまとめて!!」


『長い? ここからが面白いのにー。しょうがない。簡単に言うとテイルは、よくあるファンタジー物語での魔力みたいなものさ。それを使って何もないところに何かを生み出すのは同じ。違うのは、ルールが多くて自由に使うのが大変なことこの上ないこと。でもとても使ってて楽しいよ』


「ふむふむ。地球在住の読者からすれば、ある意味夢の様な世界観だよね。でも、それでめでたしめでたしでもないんでしょ?」


『そりゃもう。ほら、人類は技術を悪用するものだからな。テイルでなんでもできるから兵器や武器も生み出し放題で国内戦争勃発。さらにヤバい存在も生まれた。テイルによって変異を遂げた人間の上位種[人]が人間を支配してしる。人間は唯一テイルを生み出せる家畜扱いの資源で、世の中は資源の奪い合いで戦いばかり。バトルゲームが好きな奴からすれば、夢のような世界さ』


「なるほどねー。そんな世界にも問題はついて回るか。真の理想郷なんてものはないのかもしれないね」


『そうそう。(ヾノ・∀・`)ナイナイ。何かを悪用する奴がいる限り世は地獄になる。でも辛いことばかりじゃないよ。俺も俺になついている可愛い後輩と戯れるだけで楽しいよ。イチャイチャしすぎてダチにドン引きされたけど。理想郷なんてなくても、楽しく生きられるならいいと、おれは思うんだよね』


「そういえば、その作品って他にも主人公的な存在がいるんだよね?その人たちについても、ネタバレとかない範囲で説明してくれる?」


『俺は一般の人間代表。俺の後輩の明奈は弱い子供代表。そして俺のダチの奨は強い奴代表。いい感じでこの社会に生きるいろいろな人間のモデルケースかもな』


「ふぅん。つまり、三者三様の視点って感じ?そうでもない?」


『そりゃまあ、多少の違いはあるけど、意外と一丸となって目的に向かうから、三者三様感はあまりないかも』


「りょーかい!興味があれば、皆も読んでみてよね。ちなみに、見所とか盛り上がりってどのあたり?」


『そらキミぃ。俺のイケメンムーブと後輩の明奈の活躍でしょ。だんだんと可愛くなっていく明奈と、それを守る王子様の俺の活躍、絶対見てくれよな。まあ、あとは、やっぱバトルはすごい。それこそ十人十色の能力者がぶつかる見ごたえある感じだな。世界観はダークだけど、それ以外はとてもワクワクすると思うぞ。奨と閃の戦いはえげつなかったな。俺は完全に雑魚視点だった』


「だってさ!戦闘描写が好きな人なら期待してもいいのかも?他に付け加えておくことはある?」


『最初は俺達の関係も事件もスロースタートだから、話が進まねえって思うかもだけど、最後にはきっと、最初のスローさが納得いくと思うぜ。俺にタイトルを耳打ちした、神的なやつも、77話分甘えと妥協なしで書くって言ってた』


「いいねえ、うちの作者にも見習わせたいよ。じゃあ、そろそろ悪戯がばれる頃合いだから、退散の準備をするね。そうそう、締めに何か叫んでおいていいよ。作品のアピールでも、渾身の一発ギャグでも」


『終わりぃ? しょうがない。俺がイケメンさを十二分に発揮した、俺達の最初の物語、見た後に俺に惚れてもいいんだぜ。ぜってー見てくれよな?』


「何でもいいとは言ったけど、本当にそれでよかったの?……まあいいや。じゃあ画面の前のみんな!また他の実況者の目を盗んで会おうね!!」






その世界はユートピアか、はたまたディストピアか――。気になる方はこちらへ↓



Against human 人への反逆 ――雛鳥のはばたき――

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889991705

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