「今回のゲストは魅力的な方ですよ」 byオドリー
「皆様こんにちは、あるいはこんばんは。今回、インタビュアーをさせて頂くオドリーです。今回は、綺麗な顔をお持ちのゲストをお呼びしております。では、さっそく自己紹介をいただきましょう」
『私はアシュレイと言う。今は一人で旅をしてるけど、一人が好きな訳じゃないんだ。それと……その、綺麗とかじゃない……から……』
「続いて、作品名についてもご紹介いただけますでしょうか」
『作品名は”慟哭の時”。多分、それしか思い付かなかったからつけた題名だと思う。とにかく、作者は私や後から出てくる人達にも、困難なことを課せようとしているんだ。こっちの身にもなって欲しいんだけどな……』
「シンプルながらも趣のある、いい題だと思いますよ?あらすじについてもお聞かせいただけますか?」
『いなくなった母を探す旅をしてる所から始まるけれど、異能の力があるせいで、私は人に触れる事ができないんだ。旅をして、今まで関われなかった人との交流で、大切な人が増えていくんだけど……なかなか上手くいかないんだ。なんでだろう?」
「ありがとうございます。その回答も、旅路の中で探してみるといいかもしれませんね。ところで、随分長い間旅をされているようですね。印象に残る出来事とかありましたか?」
『母との旅は日常の生活だったから、特には無いんだけど……あ、温泉!……あ、いや、その……時々見付ける温泉に母と入るのが楽しかったんだ。けど、それを思い出して宿屋で貸切にしてお風呂に入ったら、よく覗かれるんだ。結界張ってるから見られてはないけど……なんで覗こうとするのかな……?』
「なるほど。なんとなく理由に察しはつきますが、言及は控えましょうか。ちなみにですが、もしかするとアシュレイ様はインタビューとか苦手だったりしますか?」
『様とかいらないから!その、アッシュって呼んでくれないかな……ちょっと憧れだったんだ……ダ、ダメなら良いんだけど……!こうやって聞かれるの、あまりなかったから緊張は……してる。』
「ああ、やはりそうですか。外見も言動もクールなのに、思わぬ弱点があるのですね」
『クール?どうかな……冷たいのとかより暖かい方が好きだけど……だって、寒いと旅は大変じゃないか!けどまぁ、暑いのも困るけど……適温が好ましいと思う。みんなは違うのかな?』
「熱さはともかく、寒さは服装で多少なりと軽減できるだけマシかもしれませんよ?適温が好ましいのは、まったくその通りですが。……失礼、脱線してしまいましたね。話を戻しまして、物語のアピールポイントも教えてもらっていいでしょうか?」
『そうだな……私が旅をして行くうちに、今まで分からなかった自分自身の事が知れたり、その……す、好きな、人とか……その、出来たりするんだけど……なんか、作者の意図で上手くいかないようにされてるんだ。だって、それは題名に「慟哭」ってついてるから仕方ない事なんだ!って言うんだ。けどこれって、アピールポイントにならないんじゃないのかな?』
「との事です。作者様も開き直ってる感がありますが……いや、私が口を挟むことでもないですね。興味をお持ちになった方は、ぜひアシュレイ様の旅路を追ってみてください。では、最後に何か一言いただけますでしょうか」
『え、一言?……なんだろう……私を知って
貰えたら嬉しい。私を覚えていて欲しい。』
「健気な台詞ですね、胸を打たれた読者も多いのではないでしょうか。そんな方は、ぜひご一読を。さて、お付き合いありがとうございました!ではまた次回お会いしましょう!」
↓今回のゲストの登場作品↓
慟哭の時
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